バーは本来、誰でも楽しむことができる場所です。常連やお酒に詳しい人など限られた人だけが楽しむ場所ではありません。
まるで野菜やお肉を料理するように、様々なお酒を“料理”して作られるカクテルはから得られる満足感は代え難いものです。
とはいえ、バーに不慣れな方やそもそも行ったことがない方は、少し緊張してしまったり、不安に感じてしまうこともあるでしょう。本来分からないことは全てバーテンダーに尋ねて良いのですが、事前知識が欲しいという方も少なくないはず…
今回はそうした方向けに、バーならではの用語をざっくりとご紹介!ここでご紹介する基本的な用語で、なんとなくでも把握しておけばバーテンダーとのやりとりもスムーズになります。
バー全般の用語
チャージ
席料やサービス料のこと。テーブルチャージやカバーチャージと呼ばれることも。カジュアルなバーなどは無しとしている所もありますが、基本的にはかかるものだと思っておいた方が良いでしょう。
バーテンダー
バーでカクテルを作り、サービスをする人。バーテンではなくバーテンダーが正しい呼び方です。バーマンとも言います。
スピリッツ
蒸溜酒のこと。蒸溜を経ることによってアルコール度数が高くなったお酒を言います。ジンやウォッカ、ラム、テキーラなど。
リキュール
フルーツやハーブなどで風味づけさせたお酒。カンパリやカルーア、カシスなど。
ビターズ
苦味を効かせた高アルコールのお酒。カクテルの隠し味として使われます。
カクテルの種類、スタイルなど
シェイク
多くの人が“バー”と聞いてイメージする、バーテンダーがシェイカー(ステンレスの容器)をシャカシャカと振ってカクテルを作る技術のこと。材料と氷を入れて振るので冷えたカクテルが出来上がります。
ステア
バーテンダーが専用スプーンを使ってカクテルをかき混ぜること。
ショート
ショートカクテルの略。シェイクなどで冷やしたものを(逆三角形の)いわゆるカクテルグラスで提供するスタイルを言います。これに分類されるカクテルは総じてアルコール度数が高めの傾向があります。また、量が少なめで氷が入らないことがほとんど。そもそもショートが”短時間”で飲むものとして名付けられているためです。
ロング
ロングカクテルの略。ショートとは逆に時間をかけて飲むものとしてそう名付けられています。その特徴もショートとは逆で、レモンサワーやジン&トニックのように、氷がたっぷり入ったグラスに注がれ、アルコール度数は低い傾向にあります。
フローズン
シャーベット状のカクテルのこと。フローズン・マルガリータなどが有名。
ガーニッシュ
カクテルのデコレーション、またそれに用いるフルーツなどのこと。モスコーミュールに搾り落とされるライムなどもこれに含まれます。
アペリティフ
食前酒のこと。辛口またはさっぱり系のカクテルが多い傾向にあります。反対に食後酒のことはディジェスティフと言います。
ナイトキャップ
眠る前に飲むカクテルのこと。リラックス状態や眠気を誘うことで寝つきを良くするためのカクテルです。
フィズ
ベースとなるお酒に、レモンジュースや砂糖を加え、ソーダで満たすカクテルのスタイル。ジン・フィズなど。
ツイスト
ツイスト=アレンジのこと。例えば「マティーニをツイストさせたカクテルです」などと言います。
シグネチャー
シグネチャーカクテルのこと。お店の看板メニューみたいなものです。
マティーニ
“カクテルの王様”と喩えられる王道のショートカクテル。ジンとドライ・ベルモット(香草を加えたワイン)で作るシンプルなカクテルで、アルコール度数は30度前後。ドライな味わいが特徴です。
マルガリータ
世界的な人気を誇るテキーラのショートカクテル。テキーラやライムジュースなどで作り、グラスの縁にに塩が施されます。アルコール度数は25度前後。さっぱりした味わいが特徴です。
ダイキリ
ラムの王道ショートカクテル。ラムとレモンジュースで作られるシンプルなカクテル。アルコール度数は30度前後。