不二才(ぶにせ)や角玉、晴耕雨讀(せいこううどく)などの有名芋焼酎を手がける鹿児島の蔵元、佐多宗二商店。
焼酎の名門でありながら、最近は「AKAYANE」というシリーズ名で、クラフトジンやボタニカルスピリッツなど新たな枠組みのお酒をリリースするなど、挑戦的な動きを見せていますが、そのAKAYANEシリーズから今度はアブサンが数量限定でリリースされます!
アブサンといえば、過去にゴッホを筆頭に、多くの偉人を虜にしたお酒。
当記事では、この“焼酎の名門が手がけるアブサン”についてご紹介していきます。
焼酎の名門、佐多宗二商店が手がける新枠の洋酒シリーズ「AKAYANE」
焼酎は、ウイスキーやジンなどと同様に“蒸留酒”に分類されるのですが、その製造に欠かせないのが“蒸留”の技術。
佐多宗二商店は、その技術にとりわけ強いこだわりを持っていることでも知られ、形の異なる蒸留器をなんと9つも所有しています。(通常は2基前後が一般的)
また、近年、フルーツブランデーの有名メーカーであるジャン・ポール・メッテから洋酒造りについて学んでおり、そうした知見と技術を掛け合わせて造られるのが「AKAYANE」シリーズです。(その名は2006年に新設した“赤屋根製造所”で造られることに由来)
これまでに、クラフトジンを筆頭に、ボタニカルスピリッツやウイスキーの技術を取り入れた芋由来のスピリッツなど、ユニークなお酒がリリースされています。
ゴッホやゴーギャンなど偉人達を虜にしたお酒、アブサン
今回、そのAKAYANEシリーズからリリースされることとなったアブサンといえば、歴史的にも有名なお酒。
ニガヨモギやアニスなどのボタニカルを用いて造られるアブサンですが、過去にゴッホやゴーギャン、ピカソなど名だたる芸術家を虜にし、アブサンが題材となった作品も生まれるなど、ヨーロッパにおいて多大な影響力をもったお酒でした。
また、大きな社会問題にまで発展し、一時販売禁止になった過去もあるなど、ある意味では魅惑的な背景を持ち、独特の薬酒のような味わいであることから、現在も根強いファンが多いお酒でもあります。
⇒キケンなお酒?偉人達を虜にしたアブサンの魅力とは?
AKAYANE アブサン クスシキ
そのアブサンを、なぜ焼酎の名門が手がけることになったのか?
佐多宗二商店に伺ったところ「アブサンは(焼酎や他のAKAYANEシリーズ同様に)蒸留技術から生まれるお酒で、その技術を磨くためにも、是非挑戦してみたいと思っていた」と、蒸留に強いこだわりを持つメーカーらしい思いがあったとのこと。
また、「ジャン・ポール・メッテさんに造り方を教えていただいたり、アブサンの蒸留所を見学させていただいたり、昨年から勉強を続けてきた」と言い、満を持して生産に踏み切ったようです。
そうして誕生したアブサンは、「その昔、蒸留の技術によって薬が作られており、その薬の延長線上にアブサンはあると言われている」という考え方から、付けられた名は、“薬”の語源でもある「クスシキ」
ニガヨモギやアニスなど、計39種もの素材が香味づけのボタニカルとして使用され、アブサンには珍しく緑茶なども使用されているのが特徴です。
そのうち、アブサンに欠かせない素材であるニガヨモギを含む一部の素材は、自社栽培のものを使用しているようです。
味わいについて聞くと「スターアニスを中心とした仕上りで、水で割った際の白濁が濃くなる予定(現在製造中)」ということから、アブサンらしさが強い仕上がりになることが予想されます。
商品詳細
商品名:AKAYANE アブサン クスシキ 2018
アルコール度数:53度
内容量:500ml
出荷時期:平成30年10月中旬
なお1,500本限りの限定販売となるようで、現在、先行予約販売を公式サイトで行なっているようです。
気になる方はチェックしてみてください。
⇒http://shop.akayane.jp/i/liqueur_abusan
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⇒焼酎を使って造られている日本のクラフトジン13銘柄まとめ
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