人気急上昇中のクラセアスールより『メスカル・サンルイスポトシ』が新発売…その特徴に迫る

人気急上昇中のクラセアスールより『メスカル・サンルイスポトシ』が新発売…その特徴に迫る

一度見たら忘れないであろう、まるで美術品のような美しい陶器のボトルに身を包んだテキーラ『クラセアスール』
世界中のセレブやエグゼグティブ層を中心に、絶大な人気を誇るブランドとして、ここ日本でも人気が急上昇しています。

華々しいイメージの一方で、手作業でのボトルの製造も含め全工程をメキシコ国内で担うなど、地元へのリスペクトや、雇用支援、働く女性のサポートなど、実は社会的な要素も多く含まれているブランドでもあります。

そんなブランドより、メスカル銘柄『クラセアスール・メスカル・サンルイスポトシ』が、2024年2月21日に発売されました。
それに伴い、小林酒店(京都市)で開催されたセミナーの内容をもとに、メスカルとしての特徴や味わいなど、基本的な情報をご紹介します。

クラセアスールについてはこちらの記事でもご紹介しています
最高級テキーラ『クラセアスール』はもう飲んだ?特徴や味わいを徹底解説
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世界中でブームとなっているメキシコ産スピリッツ「メスカル」

クラセアスールのメスカルラインナップ、中央が『サンルイスポトシ』、左右は既に販売されている『ゲレロ(左)』と『ドゥランゴ(右)』

クラセアスールのメスカルラインナップ、中央が『サンルイスポトシ』、左右は既に販売されている『ゲレロ(左)』と『ドゥランゴ(右)』

テキーラとはまた異なるメキシコ産スピリッツ(蒸溜酒)として、今やメスカルは世界中でブームとなっています。

テキーラと同じ多肉植物のアガベを原料とし、原産地呼称酒として認められているメスカルですが、テキーラとは産地や定義が少し異なります。
テキーラがハリスコ州を中心に5つの州でのみ造られるのに対して、メスカルはオアハカ州など9つの州で生産されています。
また、ブルーアガベのみ使用が許されるテキーラとは異なり、メスカルにはアガベ品種の制限がありません。

メスカルにもさまざまなカテゴリーがありますが、基本的には古くから残る伝統的な製法で造られることが多く、小さな蒸溜所で少量ずつ造られるブランドも少なくありません。
また『クラセアスール・テキーラ』にも“レポサド”や“アネホ”といった熟成クラスがあるように、テキーラは樽熟成されることも多いのに対して、メスカルはそれを経ないことが多いのだとか。

セミナーの講師を務めた、クラセアスール・ブランドアンバサダーのフェリー・ケイデンさん

セミナーの講師を務めた、クラセアスール・ブランドアンバサダーのフェリー・ケイデンさん

日本でいう芋や麦などの本格焼酎にも通づる伝統とクラフトらしさを感じさせるメスカルですが、アガベの品種や産地、製法の違いを中心としたさまざまなスペックの違いから生まれる、香りや味わいの多様性に長けているのは大きな魅力の一つ。
「メスカルにはテロワール(ワインでよく使われる地理的特性から生まれる違いを表す用語)が存在する」とフェリーさんは語ります。

その希少性から高価なメスカルが少なくありませんが、多様性やクラフトらしさが人気を呼び、日本でも着実に注目度が上がってきています。

『サンルイスポトシ』はどのようなメスカルなのか?その特徴とは?

今回発売となった『クラセアスール・メスカル・サンルイスポトシ』は、同ブランドの象徴でもある陶器ボトルに身を包みながらも、鮮やかな赤いボディと、キャップに施された色彩豊かな刺繍が目を引きます。

『クラセアスール・メスカル・サンルイスポトシ』のボトル

『クラセアスール・メスカル・サンルイスポトシ』のボトル

かねて地元メキシコの文化をリスペクトする同ブランドらしく、これらの要素にもメキシコに紐づいた理由があります。
まず、ボトルの赤色は、このメスカルの産地であるサンルイスポトシ州周辺の砂漠を放浪していた部族の守護動物であり、赤い頭が象徴の鳥・メキシコマシコに由来しています。
そしてキャップの刺繍には、星空を飛ぶメキシコマシコの刺繍が施されています。

『クラセアスール・メスカル・サンルイスポトシ』のキャップ

『クラセアスール・メスカル・サンルイスポトシ』のキャップ

アガベはサルミアナ品種を使用

原料として使用するのは、サンルイスポトシ州産のアガベ・サルミアナ品種(別名:プルケロ)
メスカル用のアガベとしては人気の品種で、葉を落とした球茎部分(ピニャ)をレンガ製のオーブンで加熱したのち、タオナと呼ばれる石臼で粉砕、搾汁して発酵させます。
それを銅製の蒸溜器で2回蒸溜し、原酒が出来上がります。

葉を切り落とした、アガベ・サルミアナの球茎(ピニャ)

葉を切り落とした、アガベ・サルミアナの球茎(ピニャ)

蒸溜の際に出てくる液体の最初と最後の部分は、ヘッドとテールと呼ばれ、一般的にはカットされますが、クラセアスールではなんと約65%もカット。
残り35%のハートと呼ばれる状態の良い部分のみがボトリングされています。

なお、他の多くのメスカルと同様に『クラセアスール・メスカル・サンルイスポトシ』は、熟成されておらず、アガベ由来の香味を感じやすくなっています。

香り、味わい

メスカルといえば、香味の複雑さも魅力の一つですが、こちらの銘柄からは、唐辛子やホワイトカカオ、さらに青リンゴやブドウのようなフルーティーさも感じられるのだとフェリーさんは説明します。
味わいはフルボディで、唐辛子のようなスパイシーさにクローブのような甘いスパイシーさも加わり、複雑かつフルボディに仕上がっているのだそう。

セミナーに参加したプロフェッショナル達からも、その味わいを絶賛する声が多く聞かれた

セミナーに参加したプロフェッショナル達からも、その味わいを絶賛する声が多く聞かれた

ちなみに、フェリーさん曰く、唐辛子らしい香りはサルミアナ品種を使用したメスカルの特徴でもあるそうです。

『クラセアスール・メスカル・サンルイスポトシ』詳細

すでに日本でも一定の層から絶大な支持を得ており、さらなる広がりを見せるであろう『クラセアスール』
そしてメスカルもまた、より一層人気が高まっていくとされており、発売となったばかりの『メスカル・サンルイスポトシ』が人気となることは想像に難くありません。

高価なボトルではありますが、見かけた際はぜひ一度体験してみては?

クラセアスール・メスカル・サンルイスポトシ

クラセアスール・メスカル・サンルイスポトシ

産地:メキシコ
原料:サンルイスポトシ州のアガベ・サルミアナ品種100%
容量:750ml
度数:43%
価格:38,500円(税込)

購入サイト(公式)
https://www.claseazulasia.com/
著者:小針 真悟

[LiquorPage運営責任者] お酒の現場を7年経験したのちに独立。お酒の魅力を多くの人に知ってもらうべく、2016年11月に「LiquorPage」の運営を開始。 洋酒から和酒まで幅広い知見をベースに、様々な酒類専門メディアの執筆・編集のほか、酒類イベントの企画運営やWEB制作、プロモーション業にも携わる。写真撮影も行うなど、お酒を通じた様々な制作業を一人でこなす。(ただの酒好き)

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