数あるお酒の中でもワインは特に嗜好性が高いお酒。
数万円やときに数十万円もする高級ワインがざらにあります。
世界にはたくさんの高級ワインが存在しますが、なかでも有名なものの一つが、今回ご紹介する「五大シャトー」と呼ばれるワインたち。
五大シャトーに数えられるワインは、あこがれの高級ワインとして日本でもよく知られ、人気・知名度ともにトップクラスです。
本記事では、五大シャトーとはそもそも何を指すのか、そして五大シャトーに数えられる5つのワインについても簡単に解説していきます。
五大シャトーとはボルドー・メドック地区格付け第1級の5つのワインを指す
五大シャトーとは、ワインの主産地であるフランスのボルドー地方・メドック地区における格付け第1級の赤ワインを指します。
ボルドー地方・メドック地区は、世界で最も有名かつ歴史の長いワイン産地のひとつ。
そのメドック地区には、過去から今に至るまでの各ワインの名声を基にした格付けが存在します。
メドックの格付けの歴史は長く、1855年にパリ万国博覧会に合わせて、ナポレオン3世が策定を命じたもの。
格付けは第5級から始まり最上位の第1級まであるのですが、格付けを与えられているワインはたったの61。
しかも1級に至っては5つしかありません。
ボルドーの生産者は「シャトー」とも呼ばれることから、メドック地区の偉大な5つのシャトーという意味合いで「五大シャトー」と呼ばれているのです。
気になる、五大シャトーに数えられるワインはこちら。
- シャトー・ラフィット・ロートシルト
- シャトー・マルゴー
- シャトー・ラトゥール
- シャトー・オー・ブリオン
- シャトー・ムートン・ロートシルト
これらのワインは、概ね1本10万円前後しますが(ヴィンテージ(年)によって価格差が激しい)、日本でもある種のステータスワインとして、高級ワインの中ではダントツの知名度と人気を誇ります。
五大シャトーの各銘柄を簡単にご紹介
それでは五大シャトーの各ワインについて簡単にご紹介していきましょう。
シャトー・ラフィット・ロートシルト
シャトー・ラフィット・ロートシルトは、メドック地区の中でも素晴らしいワインを多く生むポイヤック村のワイン。
かの有名なロスチャイルド家(パリのロスチャイルド)が所有するシャトーで、メドック第1級のなかでも筆頭に挙げられたワインでもあります。
近年中国での人気が急上昇し、価格が高騰したワインで、現在は概ね10万円前後。
五大シャトーの中でもエレガントでバランスに優れたワインです。
シャトー・マルゴー
シャトー・マルゴーは上記銘柄とは異なりマルゴー村で造られる偉大なワイン。
マルゴー村のワインはメドック産のワインとしては、エレガントで柔らかい味わいのワインが多いのが特徴。
ゆえにこのシャトー・マルゴーも、五大シャトーのなかでは最も女性的なワインとされています。
「ワインの女王」とも呼ばれ、日本では最も人気が高い五大シャトーと言えるかもしれません。
シャトー・ラトゥール
シャトー・ラトゥールも上記2銘柄同様にポイヤック村のワイン。
ラトゥールはフランス語で「塔」と意味し、ラベルに塔が描かれていることでも有名です。
五大シャトーのなかでは、最も男性的なワインとされ、力強い味わいが光るワインです。
また、不作知らずとも言われ、五大シャトーのなかでは毎年安定したワインをつくることでも知られています。
シャトー・オー・ブリオン
シャトー・オー・ブリオンはグラーヴ地区というメドック地区とはまた違う産地のワイン。
唯一例外としてメドック地区以外から、格付けに、しかも第1級に選ばれた偉大なシャトーです。
実はオー・ブリオンは、同じ銘柄名の白ワインも作っており、白の方が稀少なため値段が高く取引されています。
シャトー・ムートン・ロートシルト
シャトー・ムートン・ロートシルトもポイヤック村のワインで、こちらもロスチャイルド家(ロンドンのロスチャイルド)が所有しています。
ムートンは実は、以前は第2級に格付けされていたワインで、1973年に第1級に昇格。
メドック第1級のなかでも、唯一昇格によってその地位にたどり着いたワインです。
毎年異なる著名画家によるアートラベルを採用しており、これまでピカソなどもラベルをデザインしています。
まとめ
最後に五大シャトーについてざっくりとまとめると…
憧れの高級ワインとして世界的に有名で、日本でも最も有名な高級ワインの一つ。
“高級”というイメージばかりが先行する五大シャトーですが、そこには長い歴史において評価されたワインの質や名声があります。
筆者は前職の関係で、幸運にもこれらのワインを味わうことができましたが、価格相応かと言われると少し分からなくなる部分はあります。
ただし、いずれも素晴らしい味わいなのは間違いなく、“五大シャトー”の名にふさわしいワインであるのは間違いないと思います。
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