日本でも人気のほんのり甘いジン「ヘイマンズ オールドトムジン」の特徴に迫る!

日本でも人気のほんのり甘いジン「ヘイマンズ オールドトムジン」の特徴に迫る!

今大人気のお酒・ジンにはいくつかカテゴリーがあります。
一般的に流通しているジンの多くは、甘みのない味わいを特徴とする“ドライジン”ですが、それと対を成すのが“オールドトムジン”です。
瓶詰め前に糖分を加え、ほんのり甘さを持たせるのが特徴ですが、そんなオールドトムジンの中でも特に有名な銘柄の一つが「ヘイマンズ オールドトムジン」。
今回はこちらの銘柄について、その基本的な情報や特徴、オススメの飲み方などをご紹介します。

ジンの名家が手がける歴史あるロンドン産のジンブランド「ヘイマンズ」

ヘイマンディスティラリー

ジンの聖地として知られるロンドンの郊外にあるヘイマン・ディスティラリーで造られる「ヘイマンズ」。
世界的なジンブランドとして知られる「ビーフィーター」の生みの親、ジェームズ・バローがキャリア晩年である1876年に創業しました。経験豊富なジンマスターが手がけるブランドとして高い評価を獲得し、150年以上の歴史のなかで名門ジンブランドへと成長しました。
ヘイマンズは、代々受け継がれてきたレシピと製法を守り続けており、近年、革新的なジンを手がける造り手が増える中であえて伝統に回帰。
現在オーナーを務める創業一家のクリストファー・ヘイマンは、昔イギリスで流行した伝統的なジンのスタイルである“オールドトム”を現代に復活させようと、2007年に新たなアイテムをリリースしました。それが「ヘイマンズ オールドトムジン」です。
ヘイマンズのフラッグシップアイテムは「ロンドンドライジン」ですが、もとより有名なブランドだったため「オールドトムジン」もたちまち人気に。いまでは同カテゴリーの定番銘柄にまで成長しています。

ほんのり甘さを感じさせる「オールドトムジン」

ヘイマンズ オールドトムジン

オールドトムジンに明確な定義はありませんが、一般的には瓶詰めの際に何らかの糖分や甘みを有するボタニカルを2〜6%程度を加えて造られます。
一般的なドライジンとの違いは、糖分添加による甘みの有無です。
このスタイルが誕生した当時は、粗悪なジンの味をごまかすために糖分が加えられていたのですが、現代では各造り手が趣向を凝らして様々な高品質のオールドトムジンを手掛けています。
ヘイマンズ オールドトムジンは、他のヘイマンズブランドと同様に、英国産の小麦のスピリッツをベースに使用。10種のボタニカルを加えて蒸溜し、瓶詰めの際に加えられるのはサトウキビ由来の甘いエッセンス。オールドトムジンとしては、比較的甘みは少ない方ながらも、爽やかなシトラスの香りと上品な甘さのバランスの良く、カクテルのベースとしても人気を集めています。
マルティネスやトム・コリンズといったクラシックカクテルはもちろんのこと、甘さを有するためソーダ割りや水割りなどシンプルもオススメです。

「ヘイマンズ オールドトムジン」詳細

ヘイマンズ オールドトムジン
産地:イングランド
容量:700ml
アルコール度数:41.4%
希望価格:2,300円(税抜)
【ボタニカル】
ジュニパーベリー、コリアンダーシード、アンジェリカルート、レモンピール、オレンジピール、シナモン、カッシアバーク、オリスルート、リコリス、ナツメグ

著者:小針 真悟

[LiquorPage運営責任者] お酒の現場を7年経験したのちに独立。お酒の魅力を多くの人に知ってもらうべく、2016年11月に「LiquorPage」の運営を開始。 洋酒から和酒まで幅広い知見をベースに、様々な酒類専門メディアの執筆・編集のほか、酒類イベントの企画運営やWEB制作、プロモーション業にも携わる。写真撮影も行うなど、お酒を通じた様々な制作業を一人でこなす。(ただの酒好き)

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