「現地ではテキーラ、メスカル以外のアガベスピリッツにも注目が集まっている」
ウリセス:テキーラは変わらず伸びていますが、今はメスカルの方が断然勢いがあります。
世界中からメスカルの要望があり、メスカルを出すバーも流行っています。
テキーラの方は、原料のブルーアガベの価格がとんでもないことになっているのですが、メスカルのアガベはまだそうした兆候はありません。
それにより、本来はテキーラよりメスカルの方が価格帯が高いのですが、今やメスカルの方が相対的に安くなりつつあります。
− ではメスカルのブームはまだまだ続きそうですか?
ウリセス:値段の件もありますし、しばらくはメスカルのブームは続くでしょうね。
ただ、最近ではライシージャやバカノラなどテキーラでもメスカルでもないアガベスピリッツや、ソトルといったメキシコ原産のスピリッツなどにも注目が集まっています。
メキシコのスピリッツ全体が注目されているのでしょう。
− 今回ウリセスさんは初来日だったようですが、日本のテキーラ&メスカルシーンについてはどのような印象を受けましたか?
ウリセス:私が思っていた以上に日本でテキーラ&メスカルが知られていて驚きました。
それに、具体的な質問をする人や勉強熱心な人が多い印象で、とても好感を持ちましたね。
デルンベスの今後
ウリセス:デルンベスを片手に、今後もメスカルを世界に広める活動を続けていきます。
今後の予定については、実は約2ヶ月後に“ドゥランゴ”と“ミチョアカン”の2種が日本で解禁になる予定です。
今まで日本で味わえるデルンベスは2種だけでしたが、これによりメキシコをめぐる旅をより堪能できるでしょう。
− インタビューにご協力いただき、ありがとうございました!
ちなみに今回、ウリセス氏の来日に合わせてウェルカムイベントが開催されました。
Casa De Sarasa(東京・渋谷)や、AGAVERIA(東京・代々木)などで開催され、テキーラ&メスカルラバーたちが多く集まったようです。
その様子を見るに、今後日本でもさらにメスカルシーンが盛り上がっていくでしょう。