テキーラにも「産地の違い」があるって知ってた?初心者向けに解説!

テキーラ・産地の違い

テキーラといえば「メキシコのお酒」というイメージをお持ちの人が多いでしょう。

確かにメキシコのみで造られるお酒なのですが、とはいえメキシコはかなり広大です。
メキシコの中にも当然のように「テキーラの産地」があり、例えば日本酒が「これは新潟の日本酒で〜」と言われるように、テキーラも、産地によってそれぞれ特徴が異なります
つまりは、特徴をざっくりとでも知っておくことで、より自分好みのテキーラに出会える確率が高くなるということです。

本記事では、テキーラの2大産地と言われるハリスコ州の「バジェス地方」と「ロスアルトス地方」について、テキーラ初心者の人でもわかるように、ざっくりと解説していきます。

テキーラの2大産地・バジェス地方とロスアルトス地方

ご存知の方も多いかもしれませんが、テキーラは定義上、メキシコでのみ生産が許されるお酒。
メキシコのハリスコ州が主な産地なのですが(というか9割以上がここで造られている)、その中でもバジェス地方とロスアルトス地方が有名で、皆さんがよく知る有名テキーラの多くはどちらかの産地で造られています

産地が違えば特徴や味の傾向も違うのは、お酒では当たり前の話。
同じテキーラでも、バジェス地方産のテキーラとロスアルトス地方産のテキーラでは、味のタイプが違ってくるのです。

つまりもしかすると「ロスアルトス産のテキーラは飲みやすいと感じるけど、バジェス産はちょっと合わないな」ということも考えられるわけです。

というわけで、それぞれの特徴を見てみましょう。

テキーラの原料・アガベの畑

バジェス地方は「リュウゼツラン景観とテキーラの伝統的産業施設群」として世界遺産になっている。写真は原料となるアガベ(リュウゼツラン)の畑。

By Wikipedia – Own work, CC BY-SA 3.0, Link

バジェス地方の特徴

ハリスコ州の西側に位置するバジェス地方は、テキーラの産地の中でも歴史が古く(約250年)、伝統を重んじる産地とされています。
そのため、製法や造りも伝統的で、クラシックな味わいのテキーラが多い傾向にあります。
「クエルボ」や「サウザ」といった誰もが知るようなテキーラブランドの産地でもあり、おそらくこの産地のテキーラは、多くの人が一度は味わったことがあるでしょう。

味の傾向
よりテキーラらしい味わいで、香りははっきりしており、やや辛味とビターな風味を感じる傾向があります。
一般的によく飲まれる産地ですが、あえて言うならテキーラ好きの人向けです。

ロスアルトス地方の特徴

ハリスコ州の中でも比較的高地で、バジェス地方の東側に位置するのがロスアルトス地方。
バジェス地方に比べ90年ほどと歴史が浅く、バジェス地方が「伝統」であるのに対し、ロスアルトス地方は「革新」とされれています。
テキーラの原料となるアガベにおいては、ロスアルトスでは糖分が多いものが採れるとされ、ゆえにテキーラも甘みが強くなる傾向があります。
「ドンフリオ」や「パトロン」など比較的高価なテキーラブランドが多く、バジェス地方と比べ、この産地のテキーラを味わったことがある人は少ないかもしれません。

味の傾向
バジェス産のテキーラに比べ甘みがあり、雑味が少なく口当たりもスムースな傾向があります。
一般的に「飲みやすい」と言われるブランドが多く、テキーラ初心者の人にもおすすめです。

産地を参考にすると、より美味しいテキーラに巡り会える!?

このように、バジェス地方とロスアルトス地方ではテキーラの味の傾向が異なるため、銘柄を選ぶ際の参考ポイントになります。
例えば…

辛味などテキーラらしさを求めるならバジェス産
甘味など飲みやすさを求めるならロスアルトス産

といったように、まずは産地から選んでいくと、自分が飲みやすいと感じたり、美味しいと感じるテキーラに出会える可能性が高くなります。
一般的にロスアルトス産のテキーラの方が初心者向けではありますが、味覚は人それぞれ異なるため、自分の好みに合わせて産地選ぶのが良いでしょう。

とはいえ(飲食店にしろ酒屋にしろ)お店では、産地別でカテゴリー分けがされていないことが多いのが現状です。
念のため「これだけは押さえておきたい」各産地の代表ブランドを列挙していきますので参考にしてください。

バジェス地方産の代表的なテキーラ

  • クエルボ
  • サウザ
  • エラドゥーラ
  • オレンダイン
  • カサノブレ
  • カー

ロスアルトス地方産の代表的なテキーラ

  • パトロン
  • ドンフリオ
  • カサドレス
  • オルメカ
  • アハトロ
  • エルテソロ

まとめ

テキーラの2大産地「バジェス地方」と「ロスアルトス地方」の違いについてお分かりいただけたでしょうか?

最後にざっくりまとめると…

バジェス地方

  • 歴史が古く「伝統」の産地で、辛味や苦みがありテキーラらしい味わいのものが多い。
  • クエルボやサウザなど超有名テキーラの産地。

ロスアルトス地方

  • 歴史が浅く「革新」の産地で、甘味が強く、スムースな口当たりのテキーラが多い。
  • ドンフリオやパトロンなど高級テキーラの産地。

ぜひ次回テキーラを飲む際は「産地」に注目してみてください。
それではこの辺で。

小針 真悟
著者:小針 真悟

[LiquorPage運営責任者] お酒の現場を7年経験したのちに独立。お酒の魅力を多くの人に知ってもらうべく、2016年11月に「LiquorPage」の運営を開始。 洋酒から和酒まで幅広い知見をベースに、ジン専門書籍やテキーラメディアなど外部酒類メディアの執筆協力の他、イベントの企画運営にも携わる。(ただの酒好き)

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