長濱蒸留所がニューメイク第3弾「ピーテッド」を新発売!

長濱蒸留所・ニューメイク(ニューポット)第3弾・ピーテッド

ウイスキーマニアの間で今大注目となっているクラフトウイスキー。
世界的なウイスキーブームも相まって、スコットランドやアメリカだけでなく、ここ日本でもクラフトウイスキーは大注目の分野です。

クラフトウイスキーを手がける、いわゆるマイクロディスティラリーは、日本国内にすでに13程度あるとされ、その多くが昨年から今年にかけて操業を開始、もしくは再開した新生蒸留所となっています。
その新生蒸留所のなかでも異彩を放つのが、今回ニューメイク(ニューポット)の新作をリリースする「長濱蒸留所」
ひょうたんのようなアランビック型のポットスチルがトレードマークの、国内最小とされる滋賀の蒸留所です。

長濱蒸留所がリリースするニューメイクは今回が第3弾。今作のニューメイクは「ピーテッド
どの蒸留所がリリースしても毎度ウイスキーマニアの間で大きな話題となるニューメイクですが、今回の長濱蒸留所のそれは、全量ピーテッドモルトとのことで注目を集めることは間違いないでしょう。

本記事ではニュースリリースを元に、長濱蒸留所の新作ニューメイクについて触れ、記事後半では同蒸留所の基本情報や特徴をご紹介。
それでは見ていきましょう。

長濱蒸留所がニューメイク(ニューポット)第3弾「ピーテッド」を9/25にリリース

以下ニュースリリースより。

長浜浪漫ビール株式会社(滋賀県 長浜市)が所有し運営する日本一小さな蒸溜所「長濱蒸溜所」は2017年9月25日(月)ニューメイク第3弾「NAGAHAMA DISTILLERY NEW MAKE Alc.59 PEATED」を発売いたしました。

長濱蒸溜所は蒸溜したてのモルトウイスキーの原型 ニューポット をそのまま瓶詰めした「NEW MAKE Alc.59」シリーズをリリースしています。第1弾のノンピート、第2弾のノンピートとピートを掛け合わせたライトピートに対し、第3弾は全てをピーテッドで仕込んだ1本。
今までのNEW MAKEと同様、長濱蒸溜所らしいモルティーな風味とほのかな甘みに加えて、フェノール値20ppmながら、しっかりとピート薫る力強いスモーキーな原酒に仕上がりました。

長濱蒸溜所内の貴重なミズナラ樽にもフィリングされている出色のニューメイク。熟成後の味わいにも期待が高まります。

商品名 :NAGAHAMA DISTILLERY NEW MAKE Alc.59 PEATED
容量 :500ml
原材料 :モルト
アルコール:59%
希望小売価格:4,600円+税
※価格は販売店様の自主的な価格設定を拘束するものではありません。
商品情報:http://www.romanbeer.com/nagahama-distillery/product/newmake-peated.php

【本件のお問い合わせ先】
長濱浪漫ビール株式会社
Tel:0749-63-4300 Fax: 0749-63-4301
http://www.romanbeer.com/
info@romanbeer.com

そもそも長濱蒸留所とは?

琵琶湖のすぐ近く、滋賀県長浜市にある長濱蒸留所は、昨年11月にオープンしたばかりの新生蒸留所。
元々は「長濱浪漫ビール」というクラフトビール(地ビール)を手がける老舗ブリュワリーで、同ブリュワリー内に蒸留所を新設。
ウイスキーの蒸留所としては国内最小とされる、正真正銘のマイクロディスティラリーです。

ビール造りで培ったノウハウや設備を生かした格好で、マッシュタンや発酵槽はビール造りで使用しているものを共用。
ポットスチルはさすがに新たに仕入れたものですが、このポットスチルこそ長濱蒸留所最大の特徴と言えるでしょう。

ホヤ社のひょうたん型のポットスチルを採用

長濱蒸留所のポットスチルは、ポルトガルのホヤ社製のまるでひょうたんのような形をしたアランビック型のポットスチル。
とてもユニークな形のこのポットスチルは、国内ではおそらく唯一と思われますが、海外ではストラスアーンやエデンミル、ドーノッホにロッホユーといったマイクロディスティラリーが採用しています。

長濱蒸留所も含めたいずれにも共通しているのが、挑戦的な蒸留所であること
ウシュクベーハと呼ばれる超短期熟成のスピリッツをリリースしていたり、長濱蒸留所でもニューメイクで自分で熟成させるミニ樽セットなどユニークなものがリリースされています。(現在は終売)

なお長濱蒸留所にはポットスチルは2基あり、初留釜が1000ℓ、再留釜が500ℓとかなり小さいサイズとなっています。
加熱方法はスチームによる間接方式。

このポットスチルからできるニューメイク(ニューポット)は、酒質がリッチになるとされています。

今回のニューメイク(ニューポット)は20ppmだが果たして…

第1弾のノンピート、第2弾のノンピートとライトリーピーテッドのミックスに続く、全量ピーテッドモルトの第3弾ニューメイク(ニューポット)のフェノール値は20ppm
20ppmは、アイラモルトの一般的なそれ(30〜55ppm)よりやや低い数値で、ボウモアやハイランドパークと同等程度。
強烈なピーテッドではなさそうですが、しっかりとピートが香るスモーキーなタイプとニュースリリースにあるように、数値のわりには意外とピーティなのかもしれません。

ミズナラ樽にも詰められるとのことで、どのように熟成していくのか楽しみなところ。

ニューメイクは、長濱蒸留所のような新生蒸留所の製品を味わう唯一の手段。
未来に思いを馳せながら味わってみるのもいいかもしれません。

それではこの辺で。

著者:小針 真悟

[LiquorPage運営責任者] お酒の現場を7年経験したのちに独立。お酒の魅力を多くの人に知ってもらうべく、2016年11月に「LiquorPage」の運営を開始。 洋酒から和酒まで幅広い知見をベースに、ジン専門書籍やテキーラメディアなど外部酒類メディアの執筆協力の他、イベントの企画運営にも携わる。(ただの酒好き)

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