ワインブームの中にあって、とりわけ大注目を浴びているのがチリ産ワイン。
フランスなどの欧州産ワインに比べ、価格が安くコストパフォーマンスが優れていることから普段飲みのワインとして大人気を博しています。
本記事ではそのチリ産ワインの中でも、中心的存在であるカベルネ・ソーヴィニヨンを使った通称チリカベワインをご紹介。
チリカベワインの中から特にコスパが優れ、筆者がおすすめする銘柄を5つピックアップし、それぞれご紹介していきます。
⇒コノスルやアルパカなど、チリワインがコスパ抜群なのはなぜか?
モンテスアルファ [カベルネ]
モンテスアルファは、かのロバート・パーカー氏から「チリワインが到達できる最も高いレベルに位置している」と賞賛された「モンテス社」が手がけるチリ産プレミアムワインで、とても有名な銘柄。
特にこのモンテスアルファ・カベルネは、チリが安ワインの生産国と見なされていた時代に、初めてプレミアムワインとして世界に認められた銘柄でもあります。
プレミアムワインとは言うものの、価格は2,300円程度。
コスパが素晴らしいのは言うまでもなく、ボルドーの7,000〜8,000円のワインに匹敵すると言っても過言ではありません。
特徴
香りはやや穏やかながらもエレガントで、ブドウの凝縮味が素晴らしく、酸味と渋みのバランスも良いワインです。
一度は味わっておきたいチリワインです。
エラスリス・エステート [カベルネ]
エラスリスは、他の大手チリワインと比べると日本での露出度は少ないものの、実力者として有名なヴィーニャ・エラスリス社が手がけるワインです。
高品質のプレミアムワインを手がけるワイナリーとして世界的に有名で、特に最高級銘柄である「ヴィニエド・チャドウィック」の2014はチリワイン史上初の100点満点を獲得(ジェームズ・サックリング氏による採点)しています。
プレミアムワインを多く手がけるエラスリスの入門シリーズがこのエステート。価格は1,500円程度とかなり良心的な価格設定となっています。
特徴
ミディアムボディながらも、ブドウの凝縮感がかなりしっかりしており、新鮮な果実味と繊細さを感じるチリワインです。
カッシェロ・デル・ディアブロ [カベルネ]
カッシェロ・デル・ディアブロは日本でも有名な銘柄で、たまにコンビニなどでも売られていることから一度はそのラベルを目にした方も多いと思います。
当銘柄を手がける「コンチャ・イ・トロ社」はチリ最大のワイナリーで、日本でも有名なサンライズやフロンテラ、そしてコノスルなども傘下にしています。
その中でもプレミアムラインであるカッシェロ・デル・ディアブロですが、とはいえ価格は1,300円程度。
特徴
フルボディともミディアムボディとも言われますが、筆者的にはしっかりめのミディアムボディといった印象で、チリワイン特有の豊かな果実味を感じる飲みやすいワインです。
チリ産の高級ワインのアイコン的な銘柄である「アルマヴィーヴァ」は実はコンチャ・イ・トロ社と、五大シャトーのひとつ「シャトームートン・ロートシルト」を手がけるバロン・フィリップ社が共同で立ち上げたブランド。
同社がかなり幅広く展開していることが分かります。
コノスル・レセルバ [カベルネ]
コノスルもカッシェロ・デル・ディアブロ同様、日本でもかなり有名なチリワインでチリワイン=コスパが優れたワインというイメージに貢献したワインでもあります。
コンチャ・イ・トロ社傘下のヴィーニャ・コノスル社が手がけるワインで、低価格帯ながらもブドウ品種の特性を打ち出すことに成功しており、各銘柄人気を博しています。
コノスル・レセルバは上級シリーズという位置づけながらも、価格は1,200円程度。
特徴
もちろんレギュラーシリーズ(ヴァラエタルシリーズ)もおすすめですが、こちらのレセルバの方が満足感が高く、飲みごたえがあるためおすすめです。
渋みと果実味がしっかりしており、価格のわりには余韻も長く、複雑な味わいとなっています。
ロスヴァスコス [カベルネ]
ロスヴァスコスを手がけるのは、かの五大シャトーのひとつである「シャトー・ラフィット・ロートシルト」を手がけるバロン・ド・ロートシルト社。
同社が手がけるワインとして日本でも以前から有名で、ラベルやキャップシールの同社のロゴが光ります。
チリワインは良くも悪くも単調なワインも少なくないのですが、ロスヴァスコスは「ボルドースタイルのチリのカベルネ」とも言われ、エレガントで複雑なワインとなっています。
特徴
当銘柄は樽熟成をさせていないミディアムボディタイプで、ブドウのフレッシュな果実味とエレガントな酸味からなるバランスに優れた味わいとなっています。
樽熟成させたフルボディタイプの「グランド・レゼルブ」もおすすめです。
まとめ
以上が本記事でおすすめする”チリカベ”ワイン5銘柄。
気になる銘柄は見つかったでしょうか?
今回ご紹介したチリワインは、いずれも有名かつ人気のもので真新しさはないかもしれませんが、そのぶん多くの方に支持された銘柄でもあり、一度は味わっておきたい銘柄ばかりです。
また、チリワインはフランスなどの欧州産ワインに比べると、その特性から”ハズレ”銘柄が少なく、比較的失敗しにくいワインでもあります。
本記事でご紹介したワイン以外にも素晴らしいコストパフォーマンスの銘柄は多く、いろいろな銘柄を試してみてほしいところ。
それではこの辺で。
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