ジャパニーズクラフトジンおすすめの飲み方「緑茶(玉露)割り」

日本のジンおすすめの飲み方「緑茶(玉露)割り」

「今年はジンの年」
そう言われていた2017年もあと3ヶ月となり、現時点で見てもジンとりわけクラフトジンは新聞、テレビで取り上げらえるほどのブームとなってきています。

最近クラフトジンを飲み始めた、もしくは気になっているという方も少なくないのではないでしょうか?

こういった、今まであまり一般的ではなかったお酒がブームとなると、必ず注目されるのがその飲み方
ジンといえば、カクテルに使用するのが一般的でバーで飲むのが多数派。家でも飲んでいたという方は少数派でしょう。
しかし、クラフトジンは個性的でリッチな味わいから、家でも気軽にその良さを堪能することができます。

そこで本記事ではジンのなかでも、今大注目の日本のジンのおすすめ飲み方「緑茶(玉露)割り」について解説していきます。

日本のクラフトジンでは茶葉をボタニカルとして使用する銘柄も多い

今年に入り、サントリーやニッカ(アサヒ)なども参入し、一気に加熱し始めたジャパニーズクラフトジン。
ジンといえばボタニカル(ハーブや果皮、スパイス)を数種加え蒸留しできるスピリッツですが、日本のジンは日本特有のボタニカルも使用し、和の風味が強いのが特徴。
ゆずなどの和柑橘や山椒を使用する銘柄が多いのですが、実は玉露や煎茶などの茶葉もボタニカルとして使用する銘柄も少なくありません。

ボタニカルに茶葉を使用しているのですから、これらを緑茶で割る飲み方が相性が良いのはある意味当然の話。
なので日本のジンのなかでも、とりわけ茶葉を使用したジンを緑茶で割るのが最適解と言えるでしょう。

茶葉を使用するジャパニーズクラフトジン

ここでは実際に茶葉をボタニカルをして使用しているジンをご紹介します。

季の美
ボタニカル:玉露、ゆず、レモン、山椒、生姜、ヒノキ、赤紫蘇、笹の葉、他ジュニパーベリーなど計11種

サントリーROKU
ボタニカル:玉露、煎茶、桜の花、桜の葉、ゆず、山椒、他ジュニパーベリーやアンジェリカなど計14種

和美人
ボタニカル:煎茶、ゆず、レモン、キンカン、へつか橙、生姜、しそ、けせん、月桃、ジュニパーベリー

ジンの緑茶(玉露)割り、こだわりの飲み方・作り方

水出しの緑茶と玉露の茶葉

ここでご紹介する飲み方は、前述した茶葉を使用したジンを使用するのがおすすめ。
(それ以外でもジンと緑茶は意外と相性が良くカクテルに使用されることも)

続いて割りものに使用する緑茶ですが、もちろん市販のお茶でも良いですが、せっかくプレミアムなジンを嗜むなら多少はこだわりたいもの。
そこでおすすめするのが「玉露割り
緑茶には大きく分けて煎茶と玉露がありますが、より甘みがあり雑味が少ない玉露の方がジンの甘みを引き立てます。

水出し緑茶の作り方

自分で淹れる必要がありますが、実は意外と簡単にできます。
それに、余ってもお茶として飲みことができるので一石二鳥です。

筆者的にはお湯で淹れる方法よりも、甘みが強く保存性も高い「水出し」という方法がおすすめ。
水出し用の容器があれば、水と茶葉を入れるだけで麦茶感覚で作れます。

ちなみに筆者は、500mlの水出し容器に茶葉は大さじ3杯入れ、10〜15分ほど待って作っています。

ジンの緑茶(玉露)割りの作り方

次に、肝心のジンと緑茶を割る方法・レシピについて。
基本的にはジンは薄めがおすすめ
あまり濃くするとジンと緑茶の苦味が際立ってしまいます。(この辺りは好みですが)

ジンの緑茶割りのレシピ
茶葉使用のジン:1
水出し緑茶(玉露):5

・グラスにジンと緑茶を入れかき混ぜるだけ。(氷の有無はおまかせ)
・茶葉使用のジンでなくてもOK。緑茶はできれば玉露がおすすめ。

どんな味わいになる?

筆者がベースに試したジンは季の美とROKU、それから日本のジンではないですがボンベイサファイア。
季の美とROKUはともに玉露をボタニカルとして使用していることもあり、玉露の深みのある甘みが際立ち、さらにゆずなどの和柑橘ともマッチし、全体的に和の風味が強い爽やかでまろやかな味わいに。

一方ボンベイサファイアでも、季の美やROKUほどの深みはないにしろ甘みがあり、爽やかで飲みやすい印象で、いずれにせよ相性は良いと言えます。

お茶の風味の後にしっかりジンのボタニカルの風味があらわれるので、緑茶ハイなどよりも複雑で深みのある味わいとなります。
基本的に合わせる料理も選びません。

まとめ

クラフトジンはその味わいの良さから、ウイスキーのようにストレートやロックなどで味わえるのも魅力の一つ。
しかし、それだけでは飽きてしまう方や度数がきついと感じる方もいるでしょうから、そんな時はこの緑茶割りも試してみてください。

最後にざっくりまとめると…

  • 季の美やROKU、和美人など茶葉を使用したジンがおすすめ
  • 水出し緑茶なら保存も効き、お茶としても飲めるので一石二鳥
  • 割り方はジン1、緑茶5がおすすめ
  • 茶の甘みとジンの甘みがマッチし爽やかでまろやかな風味に

ちなみに本記事では水出し緑茶で割る飲み方をご紹介しましたが、お湯で淹れる温かいお茶とジンで割る飲み方もおすすめです。
温かいジンと思うかもしれませんが、日本のクラフトジンなら特に意外とマッチするうえ、体へも優しい飲み方です。
こちらもぜひ試してみてください。

それではこの辺で。

著者:小針 真悟

[LiquorPage運営責任者] お酒の現場を7年経験したのちに独立。お酒の魅力を多くの人に知ってもらうべく、2016年11月に「LiquorPage」の運営を開始。 洋酒から和酒まで幅広い知見をベースに、様々な酒類専門メディアの執筆・編集のほか、酒類イベントの企画運営やWEB制作、プロモーション業にも携わる。写真撮影も行うなど、お酒を通じた様々な制作業を一人でこなす。(ただの酒好き)

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