せっかくバーに行ったなら、本格的なカクテルを飲んでみたいものですね。
本記事では、数あるカクテルのなかでも「ラム」をベースに作られたカクテルに絞り、材料や度数、味わいなどをご紹介していきます。
本記事でご紹介するのは、バーにぜひ味わっておきたい有名なラムベースのカクテル8つです。
バーテンダーにおまかせするのもいいですが、ある程度知っておいた方がスマートですね。
⇒初心者向け「ラムとはどんなお酒?」がざっくりわかる記事
1. ダイキリ
By Cocktailmarler – Own work, CC BY-SA 3.0, Link
製法:シェイク
度数:約30度前後
材料:ホワイト・ラム、レモンジュース、シュガーシロップ
ジンがマティーニならラムはダイキリと言わんばかりに、王道であるラムベースカクテルです。
このシンプルなレシピは、他カクテルでもよく用いられるレシピで、ラムをジンに変えればギムレットに、ウォッカに変えればスレッジ・ハンマーにになります。
酸味の効いたシャープな口当たりながら少々の甘みが感じられる、酸味と甘みのバランスが良いカクテルです。
度数が高いため注意は必要ですが、まずは味わっておきたい一杯です。
※分類のショートカクテルとは、主に写真のような逆三角形のグラスで提供されるカクテルです。
※製法のシェイクとは、シェイカーを用いてカクテルを作るスタイルです。
2. フローズン・ダイキリ
製法:ブレンダー
度数:約10度前後
材料:ホワイト・ラム、ホワイト・キュラソー、ライムジュース、砂糖
ダイキリのフローズンバージョンで、氷とともにブレンダー(ミキサー)で仕上げることでシャーベット状になっているのが特徴のカクテルです。
シャーベット状になることでダイキリに比べて格段に飲みやすくなり、お酒がそう強くない方でも楽しめる一杯です。
文豪ヘミングウェイが好んで飲んでいたとされ、著書の中に出てくることでも有名です。
フローズン系のカクテルは夏はもちろん、冬でもさっぱりしたいときに重宝します。
※キュラソーとは、オレンジの皮のエキスを使用したリキュールです。
3. マイタイ
出典:Mai Tai, By Johnny Silvercloud, CC BY-SA 2.0
製法:シェイク
度数:約25度前後
材料:ホワイト・ラム、オレンジ・キュラソー、パイナップルジュース、オレンジジュース、レモンジュース、ダーク・ラム
最も有名なトロピカルカクテルといっても過言ではないマイタイ。
マイタイ(Mai Tai)は、タヒチ語で「最高」を意味する言葉です。
南国のフルーツでデコレーションし、ダーク・ラムをフローとさせるのが一般的で、見た目も楽しめる美しいカクテルです。
しかし、度数は決して低くないので飲み過ぎは注意です。
※分類のロングカクテルとは、基本的には量が多めで氷が入ってるカクテルです。(ジントニック、ウーロンハイなど)
※ダーク・ラムとは、長期熟成の濃い茶色のラムです。(マイヤーズなど)
4. ブルーハワイ
製法:シェイク
度数:約15度前後
材料:ホワイト・ラム、ブルー・キュラソー、パイナップルジュース、レモンジュース
ブルーハワイも、マイタイ同様にトロピカルカクテルとして有名なカクテルです。
ブルー・キュラソーを使用することによって美しい青色になり、ハワイの海を連想させます。
酸味が効いたカクテルで、マイタイよりはサッパリした味わいです。
ちなみに、かき氷シロップのブルーハワイとは全く異なる味わいです。
5. モヒート
製法:ビルド
度数:約20度前後
材料:ラム、ミントの葉、シュガーシロップ、ライム、ソーダ
今や知らない方の方が少ない超有名カクテルのモヒートですが、5〜6年前まではキューバリブレ(ラムコーク)やマイタイの影に隠れる決してメジャーとは言えないカクテルでした。
今やチェーン居酒屋などでも飲むことができますが、やはりバーで飲むモヒートの方が完成度が高く、カクテルとしての見ごたえがあります。
お店によってレシピが微妙に異なるため、色々なお店で試してみるのもおすすめです。
※製法のビルドとは、グラスに氷とお酒を直接入れて混ぜるシンプルな製法です。 (ジントニック、ウーロンハイなど)
6. XYZ
By Will Shenton – https://bevvy.co/cocktail/daiquiri/wbi, CC BY-SA 3.0, Link
製法:シェイク
度数:約25度前後
材料:ホワイト・ラム、ホワイト・キュラソー、レモンジュース
XYZ(エックス・ワイ・ジィ)は、カクテルの黄金レシピによって作られており、ラムをジンに変えるとホワイト・レディに、テキーラに変えるとマルガリータになります。
ダイキリと少し似た味わいですが、ダイキリと比べるとシャープさはないものの甘酸っぱさがより顕著になっています。
ダイキリが男性的な味わいなら、このXYZは女性的な味わいといったところです。
7. ハバナ・ビーチ
出典:Lemon Drop By Schezar Follow, CC BY 2.0
製法:シェイク
度数:約15度前後
材料:ホワイト・ラム、パイナップルジュース、シュガーシロップ
ラムとパイナップルジュースというシンプルなレシピながら、パイナップルの風味が強く飲みやすいことで人気のカクテルです。
マイタイやブルーハワイなどのトロピカルカクテルと比べると、飽きがこなくいつまでも飲んでいられるカクテルです。
8. バカルディ
出典:cosmopolitan By rick, CC BY 2.0
製法:シェイク
度数:約25度前後
材料:ホワイト・ラム(バカルディ)、レモンジュース、グレナデン・シロップ
「バカルディは、必ずバカルディのラムを使わなければいけない」といった裁判があったほど、バカルディのラムにこだわったカクテルです。
ダイキリにグレナデン・シロップ(ザクロのシロップ)を加えたレシピで、甘い風味が増し飲みやすくなっています。
しかし度数は強いので、こちらも要注意です。
筆者イチオシカクテル
最後におまけとして、上記の8つのカクテルほど知名度はないものの、筆者的におすすめしたいカクテルをご紹介します。
ジャック・ター
製法:シェイク
度数:約40度前後
材料:151プルーフ・ラム、サザン・カンフォート、ライムジュース
151プルーフ・ラムとは、アルコール度数が75.5度のラムのこと。
それを使用した強烈なカクテルがジャック・ターです。
サザン・カンフォートというオレンジやピーチなどを使用したリキュールで割ることで、全体的にフルーティーな味わいになり、それほどキツさは感じません。
お酒の強さに自信がある方はぜひ試してみてください。
まとめ
飲んでみたいカクテルは見つかったでしょうか?
ラムはサトウキビで作られる少し甘めのお酒なため、カクテルでもこの甘さを利用したものが多いです。
ダイキリとXYZ、ダイキリとフローズン・ダイキリといったように飲み比べしてみるのも面白いかもしれませんね。
ここでご紹介したカクテルはほんの一部に過ぎないので、ぜひ色々なカクテルを試してみてください。
それではこの辺で。
以上、「バーで飲みたい「ウォッカ」を使った代表的なカクテル8選」でした。
参考文献:カクテル・パーフェクトブック・日本文芸社 著・桑名伸佐