ワインやウイスキー、ジンなど、様々なお酒の酒類がある中で、それぞれどれくらいのブランド数があるのか、ふと気になる時ってありますよね?
今回はご紹介するのは、テキーラの全ブランド数。
輸入を手がけるインポーターのおかげで、日本でも数多くのテキーラブランドを楽しむことができますが、世界ではもっとたくさんのテキーラが流通しています。
ブランドが違えば中身の特徴も異なるのは当然の話。「ブランド数=個性の数」とも捉えることができますが、世界では一体いくつテキーラのブランドが流通しているのでしょうか?
今回はその数を、業界の管理団体であるCRT(テキーラ規制委員会)のデータを元に調べてみました。
“1,744種”ものテキーラブランドが存在する
先に答えからというと、現在流通しているテキーラの全ブランド数は、なんと1,744種!(※2020年11月時点、CRTより)
そもそもテキーラは、メキシコの限られた地域でしか造ることができないのですが、その中でも実に多くのブランドが存在することになります。
実は今テキーラは、アメリカを中心に世界的に人気が急上昇しているお酒であり、近年はそのブランド数も増加傾向に。2013年11月時点では1,377種だったことから、7年で3割近く増加していることになります。
一方で、その製造場所である蒸溜所の数は、158ヶ所。(※2020年1月時点)
ブランドの数に対して少ないようにも感じられますが、テキーラの業界では、一つの蒸溜所で複数のブランドを製造することがほとんど。近年、ハリウッドセレブなど著名人がプロデュースするテキーラが増えていますが、そういったブランドも基本的には既存のテキーラ蒸溜所に業務委託(OEM)といった形で造られており、ホセ・クエルボ社やサウザ社などの大手を除き、複数社のブランドを製造している蒸溜所が多い傾向にあります。
その中には130近くのブランドを手がけている大規模蒸溜所もあるほどです。
ブランドの数だけ個性があると考えると、テキーラには1,744個の個性があることに。実はテキーラも奥が深く、楽しみ甲斐のあるお酒なのですね。
世界では「100%アガベテキーラ」が人気?
テキーラには大きく分けて2つのカテゴリーがあります。
テキーラの主原料である多肉植物・アガベの他に副材料なども使用する、比較的カジュアルな「テキーラ」と、アガベのみから造られるプレミアムな「100%アガベテキーラ」の2つです。
日本では「テキーラ」の人気が根強いですが、世界的には「100%アガベテキーラ」の方が人気。
それはデータにも反映されており、2019年の年間テキーラ生産量352万Lのうち、「テキーラ」が144万Lだったのに対し、「100%アガベテキーラ」は208万Lでした。(※CRTより)
つまりテキーラの生産量の6割前後が「100%アガベテキーラ」だったのです。
近年新たに誕生するテキーラブランドも、多くがこのカテゴリーであり、テキーラ全体の人気を牽引しているカテゴリーと言えるでしょう。
日本では、100%アガベテキーラの市場はテキーラ全体の1割前後ですが、世界的には、多数を占める大人気のカテゴリーなのです。
様々なテキーラの個性に触れてみよう
1,744種ものブランドが存在するテキーラは、ワインやウイスキーなどと同じように、多様で奥深い世界を有しています。
日本でも、数百種を扱うテキーラバーなどもある他、近年急増しているメキシカンレストランでも多数扱われていることが多く、その個性に触れることができます。
香りや味の違いはもちろん、ブランドごとのバックグラウンドやストーリーに注目してみるのも面白いかもしれません。
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