テキーラといえば、メキシコが世界に誇る伝統酒として日本でも知られています。
ではその消費量トップの国、どこだか分かりますか?
「…産地だしやっぱりメキシコ?」
そう思う方が多いかもしれませんが、実はテキーラの最大消費国は“アメリカ”なんです(※IWSRより)。
そのアメリカでとりわけ高い人気を誇るテキーラブランドが、今回ご紹介する『エスポロン』です。
ポップな骸骨が描かれたメキシコらしいラベルが特徴的な100%アガベテキーラで、2020年に満を辞して日本にも上陸を果たしました。
今回は『エスポロン』について、特徴と魅力を簡単にご紹介し、記事後半ではブランドアンバサダーに登場いただき、オススメの飲み方と誰でもおうちで出来るカクテルについて教えていただきました。
メキシコの伝統絵画をモチーフした骸骨(カラベラ)ラベルのテキーラ『エスポロン』
メキシコの文化を少しでも知っている方なら、同国を象徴するもののの一つとして“骸骨(メキシコでは「カラベラ」と呼ぶ)”をイメージするかもしれません。
同国の有名なお祭り「死者の日」では、カラフルなカラベラのメイクを施した人々が街を練り歩き、その他様々なカラベラのモチーフが街中に溢れます。
同国では、カラベラは死と生まれ変わりのシンボルとして深く根付いているのです。
それゆえカラベラの絵画も数多く存在するのですが、その中でも代表例として挙げられるのが、画家のホセ・グァダルーペ・ポサダが描いた絵画の数々です。
今回ご紹介するテキーラ『エスポロン』は、そのホセ・グァダルーペ・ポサダの絵画へのリスペクトから描かれたパッケージのブランドなのです。
現在日本で展開されている3銘柄「ブランコ(熟成なしの無色透明のテキーラ)」「レポサド(3〜5ヶ月樽熟成させた黄金色のテキーラ)」「アネホ(1年熟成させた琥珀色のテキーラ)」は、それぞれラベルのイラストが異なるのが特徴。
いずれもホセ・グァダルーペ・ポサダの代表作をモチーフにしたカラベラが描かれたイラストとなっています。
また、それぞれのイラストには「メキシコ革命」など同国の歴史や文化に沿ったテーマが存在するのも特徴で、このブランドをとおしてメキシコを知ることもできるようになっています。
業界の大ベテランが生み出したユニークなテキーラ
そんな『エスポロン』が誕生したのは、1998年のこと。
テキーラ業界で50年以上の製造経験を持つチリロ・オロペーザさんが、自身の理想とする革新的なテキーラを創りたいという思いから生み出しました。
製造拠点は『エスポロン』誕生の2年前に、このブランドを創り上げるためにハリスコ州・ロスアルトス地方に立ち上げられた「サン・ニコラス蒸溜所」
プレミアムなテキーラが多く生み出されるロスアルトス地方において、チリロさんの思いのとおりユニークな製法によって造られています。
2つの蒸溜方法を駆使し、リッチ&スムースな味わいを実現
『エスポロン』は、厳選されたブルーアガベを100%使用し、それを発酵・蒸溜させることでテキーラへと仕上がります。
各工程、マスターディスティラーのチリロさんの信念に沿ったこだわりの手法がとられているのですが、特に蒸溜の工程はユニークです。
通常テキーラは、非効率ながらも原料の風味がしっかり残る「単式蒸溜」と、効率的で原料の風味がよりクリアになる「連続式蒸溜」この2つのどちらかの方法によって造られています。
100%アガベテキーラの多くは「単式蒸溜」が採用されているのですが『エスポロン』は「単式蒸溜」と「連続式蒸溜」の両方を採用。
そうして出来上がったタイプの異なるそれぞれの原酒を、チリロさんがブレンドすることで『エスポロン』は完成します。
2つの蒸溜法を駆使するユニークかつハイブリットな製法によって、アガベ由来の甘さや旨味が感じられながらも、クリアでスムースな仕上がりとなっているのです。
プレミアムながらも親しみやすい価格帯
プレミアムな100%アガベテキーラの一つに挙げられる『エスポロン』ですが、実は同カテゴリーのその他のブランドと比較すると、価格は良心的。
昨今は「ブランコ」でも5,000円以上することも珍しくないですが『エスポロン』は3,000円台で販売されています。
1年以上の熟成が必要なため一般的には高額となる「アネホ」でも7,000円台であり、比較的親しみやすい価格帯と言えるでしょう。
それに加え、前述したユニークな製法によるスムースな口当たりも相まって、近年はアメリカで大人気。
同国におけるプレミアムテキーラカテゴリーでは売上3位を誇り、16%のシェアを占めています(※IWSR 2020より)
アンバサダーに聞く『エスポロン』の美味しい飲み方と、おうちカクテル
ここからは『エスポロン』の日本におけるブランドアンバサダーである小川尚人さん(CT SPIRITS JAPAN社)に登場いただき、美味しい飲み方と誰でもおうちで作れるカクテルを教えていただきます。
飲み方
「ブランコ」は癖が少なくさっぱりしているので、シンプルなソーダ割りやトニック割りはもちろん、カクテルの素材としてもとても合わせやすいですよ。
樽熟成を経た「レポサド」と「アネホ」には、ウイスキーやブランデーのニュアンスがありますし、ロックやストレートがオススメです。またウイスキーと同様に、水やソーダを少し加水するだけで香りが開きますので、こちらもぜひ試していただきたいですね。
おうちカクテル
材料:エスポロン ブランコ 30ml、ソーダ 60ml、ピクルスジュース ティースプーン2杯
作り方:ワイングラスに上記の材料を注ぎ、軽くかき混ぜる。お好みでピクルスのスライスを加えて完成。
ブランコのサッパリとした味わいを活かして、日常的に飲みやすいフィズをアレンジしました。
レモンの代わりにピクルスの酸味と青っぽいニュアンスが加わることによって、オールタイムで飲めるカクテルに仕上げております。
材料:エスポロン レポサド 30ml、パイナップルジュース 60ml、レモンジュース 10ml、トニックウォーター 適量(グラスを満たす)
作り方:ワイングラスに上記の材料を注ぎ、軽くかき混ぜる。お好みでスパイスミックスとミントを添えて完成。
おうちでゆっくり飲むためにティキスタイル(トロピカルカクテル)で作っております。「レポサド」にスパイスとパイナップルが加わることによって、おうちで簡単に本格的なカクテルを楽しめます。
食後のまったりタイムに是非!
『エスポロン』詳細
【ブランコ】
容量:750ml
度数:40%
参考価格:3,850円
【レポサド】
容量:750ml
度数:40%
参考価格:4,400円
【アネホ】
容量:750ml
度数:40%
参考価格:7,700円
⇒CT SPIRITS JAPAN『エスポロン』ページ
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