世界で最も売れてるテキーラは?テキーラ世界売上ランキングTOP6【2021版】

世界で最も売れてるテキーラは?テキーラ世界売上ランキングTOP6【2021版】

実は世界では、高級なテキーラがより売れている…?

テキーラといえば、メキシコが世界に誇る美味しい地酒であり、多肉植物のアガベを主な原料とした植物由来のユニークなお酒です。
近年はアメリカを中心に世界的に人気が拡大しており、実はコロナ禍の影響を受けた2020年の酒類カテゴリー別の成長率では、主要なスピリッツの中では唯一プラス成長となりました。
そんなテキーラの中で、何が最も売れていて、世界ではどんなブランドが人気なのか、気になりませんか?

そこで今回は、2021年版のテキーラのブランド別世界売上ランキング(2020年の年間販売実績)を、イギリスの酒類メディアDrinks Internationalが発表したデータを元にご紹介。
TOP6を、6位から順に簡単な解説つきでご紹介していきます。

6位 カサミゴス / Casamigos


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売上(出荷数):110万ケース(1ケースあたり9L換算)

まず6位にランクインしたのは、ハリウッドスターのジュージ・クルーニーと有名実業家のランディ・ガーバーが立ち上げたテキーラブランド「カサミゴス」
ハリウッドスターら著名人がプロデュースするテキーラが増えている中で、最も成功したブランドと言えます。
2017年に世界トップクラスのスピリッツメーカーであるディアジオ社が、なんと10億ドル(約1111億円)でブランドを買収し、大きな話題となりました。
その効果もあって比較的高価なテキーラながら、2020年の1年間で前年比83%ものプラス成長を遂げ、100万ケース以上売り上げるメガブランドの仲間入りを果たしました。

5位 エル ヒマドール / El Jimador


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売上:130万ケース

人気のテキーラ「エラドゥーラ」の姉妹ブランドである「エル ヒマドール」が、130万ケースで4位に。
日本でも2000円前後で入手できるという親しみやすい価格帯ながら、アガベのみを原料として使用した“100%アガベテキーラ”の本格派であり、いわゆるコストパフォーマンスが高いブランドとして人気を集めています。
日本では、シルバーとレポサドの2種類が販売されています。

4位 サウザ / Sauza

サウザブルー
売上:150万ケース

4位には、日本でも広く親しまれているテキーラ「サウザ」がランクイン。
ビーム・サントリー社が所有するテキーラブランドであり、その最大の特徴は“フレッシュであること”です。
収穫から製造までの時間を短縮し、フレッシュな状態のアガベを使用することで、味わいもまたフレッシュでクリアな仕上がりとなっています。
2年前まで1位に君臨していましたが、市場全体がプレミアム化する中で近年は低迷ぎみです。
しかし、100%アガベテキーラである「サウザ ブルー」は、コストパフォーマンスに優れた商品だとして日本でも広がりを見せています。


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3位 オルニートス / Hornitos


売上:160万ケース

続いて3位にランクインしたのは、4位の「サウザ」の上位版にあたる「オルニートス」
創業者のドン・セノビオ・サウザが開発した製法の名称にちなんだ名がついたこちらのブランドは、副原料を使用しない100%アガベテキーラです。
「サウザ」が低迷する一方で、プレミアムなテキーラである「オルニートス」は人気を拡大させており、ここ5年間でおよそ60%成長しています。
しかし残念ながら、今現在日本での正規輸入はありません。

2位 ドン・フリオ / Don Julio

ドン・フリオのブランコ、レポサド、アネホ
売上:180万ケース

100%アガベテキーラの中でもとりわけ高い人気を誇る「ドン・フリオ」が、180万ケースを売り上げて2位に。
テキーラ業界の伝説の男、フリオ・ゴンザレスが遺したこのテキーラは、高級テキーラの王道として日本でも人気があります。
最高級のアガベを厳選して造られるテキーラで、とりわけまろやかな口当たりと上品な甘みがその人気の原動力と言えるでしょう。
ブランコ、レポサド、アネホと各商品のボトルの形状が異なるのもユニークです。
ラインナップの中でも、「1942」と「レアル」は、最高級テキーラとして知られています。


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1位 パトロン / Patrón

100%アガベテキーラ「パトロン」
売上:310万ケース

2位の「ドン・フリオ」にほぼ倍の差を付けて1位に輝いたのが、ラグジュアリーなテキーラブランドとして日本でも知られる「パトロン」
ブランドのアイコンでもある蜂の蜜のような甘みが感じられるその味わいに、多くのセレブが魅了され、また、カクテルを洗練させるテキーラだとして世界中のバーテンダーから支持されています。
一番価格の安いシルバーでも5,000円前後という高価なテキーラながら、全ブランドの1位という結果はまさに快挙です。
テキーラ市場全体のプレミアム化を象徴するブランドであり、今後さらに人気が拡大していくことでしょう。


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しかし本当の1位は…?

クエルボ・トラディショナル

実は、今回のランキングの参考にしたデータには、日本でも大人気のテキーラ「ホセ・クエルボ」が含まれていません。
同ブランドを所有するBECLE社の発表によれば、2020年の「ホセ・クエルボ」の年間売上は“730万ケース”
つまり、実際のところは「ホセ・クエルボ」がダントツで世界一売れているテキーラブランドということになります。
IWSRによれば世界のテキーラ市場の19%以上のシェアを誇るメガブランドで、世界中に親しまれていることがわかります。
200年の歴史を持つテキーラ業界の超老舗ブランドで、100%アガベテキーラの「クエルボ トラディショナル」や、最高級テキーラ「レゼルヴァ・デ・ラ・ファミリア」など、レギュラーボトル以外にも様々なラインナップがあります。


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著者:小針 真悟

[LiquorPage運営責任者] お酒の現場を7年経験したのちに独立。お酒の魅力を多くの人に知ってもらうべく、2016年11月に「LiquorPage」の運営を開始。 洋酒から和酒まで幅広い知見をベースに、様々な酒類専門メディアの執筆・編集のほか、酒類イベントの企画運営やWEB制作、プロモーション業にも携わる。写真撮影も行うなど、お酒を通じた様々な制作業を一人でこなす。(ただの酒好き)

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