テキーラのソーダ割りを飲んでみよう!実は人気の飲み方だって知ってた?

テキーラのソーダ割りを飲んでみよう!実は人気の飲み方だって知ってた?

あなたは“テキーラ”と聞いて、どんな飲み方をイメージしますか?
キンキンに冷えたテキーラをストレートで、あおるように口に流しこむ…そんなイメージを抱く方が少なくないかもしれません。

しかしテキーラは、ウイスキーやジンなどと同程度のアルコール度数であり、それらと同じようにカクテルのベースとしても人気の他、今回ご紹介する“ソーダ割り”など、カジュアルな飲み方も実は大人気。
もちろんストレートも人気の飲み方の一つではありますが、割ることでより気軽にテキーラを楽しむことができます。
というわけで今回は、日本人にとって馴染み深いスタイルでもある“ソーダ割り”のメリットについてご紹介!

カジュアルな飲み方ながらテキーラの個性も感じられる

ウイスキーやブランデー、ラムなどでは、ソーダ割りは定番の飲み方の一つ。特にウイスキーのソーダ割り、通称ハイボールは多くの方が味わったことがあるでしょう。
実は、それらと同じ蒸溜酒であり、複雑なフレーバーを持つテキーラもまた、ソーダ割りは定番の飲み方としてファンの間で受け入れられており、“テキーラハイボール”とも呼ばれています。

サウザブルーのソーダ割り

「サウザブルー シルバー」のソーダ割り

なんといってもその魅力は、テキーラを爽やかに味わえること。
しかも基本的に加えるものはソーダだけなので、テキーラそのものの味わいも活かされ、銘柄ごとの個性も感じることができます。
元々テキーラには、原料のアガベに由来する青っぽいハーブのような甘みがありますが、そうしたテキーラならではの風味もしっかり感じられるのです。

そしてその作り方は至って簡単。氷を入れたグラスにテキーラを注いでソーダで満たすだけ。誰でも簡単に作ることができます。
また、王道である「テキーラ1/4、ソーダ3/4」の割合で作れば、アルコール度数は10度前後。ウイスキーのハイボールやジン&トニックなどと同程度の度数であり、ワインや日本酒よりも低くなることから、シーンを選ばずに気軽に楽しめます。

こうしたメリットから、海外はもちろんのこと、実は日本のテキーララバーや業界関係者にも人気の飲み方であり、いわば“プロ御用達”の飲み方でもあるのです。

テキーラ + ソーダ

「エスポロン ブランコ」のソーダ割り

自分好みにアレンジし放題

ソーダ割りのメリットはまだ他にもあります。
テキーラとソーダだけというシンプルさだからこそ、アレンジがしやすいのです。
例えば、テキーラを少し薄めに作れば、より食事にも合わせやすくなります。
また、ウイスキーのハイボールにレモンを加えることがあるように、ライムを加えてみても良いでしょう。そうすることで、柑橘の風味がプラスされ、味が締まる他、よりさっぱりとした味わいへの変わります。
もちろんライムではなく、レモンやその他の柑橘でも問題なく、フルーツや野菜だって加えることができます。
ソーダ割りの作り方に正解はなく、自分好みのスタイルにアレンジできるのです。

ライムを加えたソーダ割り

ライムなど自由に素材を加えることで味わいも変化する

ブランコやアネホなど、テキーラのクラスによってフレーバーも広がる

テキーラだからこそ、
テキーラは、その大きな特徴として、樽での熟成度合いによってクラス分けされていることが挙げられます。
基本的に熟成しない「ブランコ(またはシルバー、プラタ)」、2ヶ月〜1年熟成の「レポサド」、1年〜3年熟成の「アネホ」といったようにクラス分けされ、それぞれ色味や味わいのタイプが異なります。
熟成させたものほど色味がウイスキーのようになり、味わいもまた、樽由来の甘いバニラのような香味が強くなる傾向が。一方で熟成させないブランコの場合、原料のアガベ由来の香味を強く感じることができます。
この特性はソーダで割った時にもそのまま反映され、例えばアネホなら、ウイスキーのハイボールに少し似た、ほんのり甘さが感じられるソーダ割りに。ブランコ、シルバーならテキーラ特有の青っぽさが感じられる、ほんのりハーバルで爽やかなソーダ割りに。そしてレポサドはその中間…といったように、熟成のクラスによってタイプの異なるソーダ割りを楽しめるのはテキーラならでは。

端的にソーダ割りといっても、テキーラの場合、多様で奥が深いのです。

「1800 アネホ」のソーダ割り

「1800 アネホ」のソーダ割り

バーや自宅で、テキーラのソーダ割りを楽しんでみよう!

誰でも気軽に楽しめる飲み方でありながらも、テキーラの魅力もしっかり堪能できる。しかも味わいは多様で、カスタムも自由。
シンプルだからこそ、飲み手に寄り添ってくれるテキーラのソーダ割り。
バーでプロが作るソーダ割りはもちろん、自宅で自分のスタイルで楽しむのも良いでしょう。
まずは一度試してみては?

著者:小針 真悟

[LiquorPage運営責任者] お酒の現場を7年経験したのちに独立。お酒の魅力を多くの人に知ってもらうべく、2016年11月に「LiquorPage」の運営を開始。 洋酒から和酒まで幅広い知見をベースに、様々な酒類専門メディアの執筆・編集のほか、酒類イベントの企画運営やWEB制作、プロモーション業にも携わる。写真撮影も行うなど、お酒を通じた様々な制作業を一人でこなす。(ただの酒好き)

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