高額&安価なテキーラ…値段の差が生まれるテキーラならではの理由とは

テキーラ・値段の差の理由

テキーラにも他のお酒同様、値段の高いテキーラと安いテキーラが存在します。
1,000〜3,000円前後で購入できるテキーラがほとんどのため、あまり高額なテキーラをイメージできないかもしれませんが、実は10,000円を超える銘柄も少なくありません。

アメリカでは「テキーラはセレブのお酒」と言われていることからもわかるように、高額なテキーラも多く存在するのです。

ここで気になるのが「高額なテキーラと一般的な値段のテキーラは何が違うのか?」といったところでしょう。
一体どのような違いがあって、値段が決まっているのでしょうか?
本記事では、その違い、ひいては値段の差が生まれる理由について、ビギナーの人でもわかりやすいよう解説していきます。

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まず大前提として、手間がかかっているお酒は高価になる

どのお酒にも高額な銘柄が存在しますが、基本的に高額であればあるほど良い原料・材料を使い、さらに価格に相応する分の手間もかけて造られています。
良い原料を使用することでそのぶんのコストがかかるのはもちろんのこと、手間をかけて造るとそのぶん人件費などのコストもかかります。それだけでなく手間がかかることにより大量生産できないため、希少価値ももたらされます。

なので、より良い原料を使い、手間をかけて造られたお酒は基本的高額になるのです。

これはもちろんお酒だけでなく、あらゆる売り物に言えることで、例えば洋服の場合、より良い素材を使用し、より緻密に縫製された洋服は値段が高くなります。
これと同じようにテキーラにおいても、より品質の高い原料を使用し、手間をかけて造られたテキーラが高額になるのです。

では具体的に、品質の高い原料を使用したテキーラとはどういったもので、手間がかけられたテキーラとはどういったものなのか、についても見ていきましょう。

熟成期間がより長いテキーラが高価になる

ご存じの人も多いかもしれませんが、テキーラには無色透明なものとウイスキーのように茶色く色づいたものが存在します。
この色の違いは、基本的に「樽での熟成の有無、もしくはその熟成期間」によるもの。
実はテキーラも、ものによってはウイスキーのように樽で熟成されているのです。

例えばウイスキーではより熟成期間が長いものが高価になりますが(当然ながら山崎12年より山崎25年の方が高い)、テキーラにも同じことが言えます。
長期間に及ぶ熟成工程はまさに手間ですから、より長く熟成させたものの値段が高くなるというわけです。

とはいえ、テキーラにはウイスキーのように「12年」などの年数表記はされていません。
ではどうやって熟成期間の長さを知るのかというと、実はテキーラは熟成期間の長さによってグレードが分けられており、基本的に商品名に記載されボトルにもしっかり記されています。そのグレードを元に大まかな熟成期間を推し量ることができます。

シルバー、もしくはブランコ: 熟成期間なし
レポサド: 2ヶ月以上熟成
アネホ: 1年以上熟成
エクストラアネホ: 3年以上熟成

このようにグレードが分けられており、当然のことながら一番熟成期間が長いエクストラアネホが一番高額になります。逆に言えば、熟成させない無色透明のシルバーテキーラは他のグレードを比べ基本的に安価になります。

ゴールドなど少々ややこしいものもあり、詳しくはこちらの記事で解説しています。
テキーラのブランコ、レポサド、アネホの違いを徹底解説!

原料のアガベの栽培年数によって値段が左右される

とはいえ熟成期間によるグレードだけで値段が決まるわけではありません。
原料の優劣も価格を左右する重要な要素。

アガベの写真。同じ多肉植物であるアロエと似ている。

アガベの写真。同じ多肉植物であるアロエと似ている。

By jay8085 | Blue Agave, Tequila, Mexico, CC BY 2.0

テキーラの主な原料は「アガベ」と呼ばれる多肉植物の一種なのですが、このアガベはお酒の原料としては少々変わり者。
実はアガベはお酒の原料としてはとても珍しく、毎年収穫できないものなのです。他のあらゆるお酒の原料は毎年収穫できるのですが、一般的な価格帯のテキーラに使用されるアガベは5〜6年ほどの時間をかけて育てられたもの。
対して高額なテキーラでは10年以上栽培されたアガベなど、より長い年月をかけて育てられたアガベが使用されています。

つまり栽培年数が長ければ長いほど高額になるというわけです。

このような「原料の栽培年数」といったポイントは他のお酒には存在しないため、これこそテキーラならではの価格差の理由と言えるでしょう。

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まとめ 〜 テキーラは熟成年数と栽培年数によって値段の差が生じている

最後にざっくりまとめると…

  • 熟成期間が長いテキーラは高額になる
  • 栽培年数が長いアガベを使用したテキーラは高額になる
  • つまり、アガベの栽培年数と樽での熟成年数によって各テキーラの値段の差が生じている

なかには熟成させていないシルバーテキーラにも関わらず、超高額なテキーラも存在します。
パトロン・プラチナ」がまさにその代表格ですが、熟成以外のポイントで手間がかけられており、最高級アガベを使用しているため高額なのです。

とはいえ基本的にはより熟成させたものは高額になり、例えばアネホなら概ね4,000〜10,000円前後、エクストラアネホなら概ね10,000円以上といったところでしょう。

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小針 真悟
著者:小針 真悟

[LiquorPage代表 / CRAFTGIN.JP共同運営者 / ジンフェスティバル東京 運営事務局] 豊富な現場経験と長年のお酒愛によって、ジンを筆頭にあらゆるお酒の知識を持つ。ジン専門書籍やテキーラメディアなど外部酒類メディアの執筆・編集にも携わる。

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