バーに行った際、迷わずスマートにカクテルをオーダーしたいという方は多いのではないでしょうか?
バーテンダーに相談するのもいいですが、できればある程度カクテルの情報は知っておきたいと思う方は多いでしょう。
そこで本記事では、数あるカクテルのなかでも「ジン」をベースに作られたカクテルに焦点をあて、材料や度数、味わいなどをご紹介していきます。
本記事でご紹介するのは特に有名なジンがベースのカクテル8つ。
覚えておいて損はありません。
⇒ジンとはどんなお酒?定義や特徴、種類など基本をざっくり解説
1. マティーニ
製法:ステア
度数:約30度前後
材料:ジン4/5、ドライ・ベルモット1/5、オリーブ1個
「カクテルの帝王」や「カクテルの王様」とも言われる、格式高いジンの代表的カクテル。
映画や小説などでも度々登場し、数あるカクテルの中でも別格とされるカクテルです。
帝王の名にふさわしいキレのある辛口な味わいで、香り高いのが特徴です。
味わいに加えてアルコール度数が約30度前後と高いので、好みは分かれがちですが、一度は飲んでおきたいカクテルです。
※ショートカクテルとは、主に逆三角形のグラスで提供される氷なしのカクテル。
※製法のステアとは、専用の容器で氷と材料を混ぜて冷やしてから提供されるスタイル。
※ドライ・ベルモットとは、白ワインをベースにハーブ系の風味づけがされたお酒。
⇒カクテルの王様「マティーニ」とは?材料や作り方、特徴を解説
2. コスモポリタン・マティーニ
By TheCulinaryGeek from Chicago, USA – Cosmopolitan
Uploaded by the wub, CC BY 2.0, Link
製法:シェイク
度数:約20度前後
材料:ジン20ml、オレンジ・キュラソー10ml、クランベリージュース20ml、ライムジュース10ml
カクテルの帝王マティーニには、実はそこから派生したカクテルがたくさんあります。
その派生カクテルの中でも代表的なものの一つが、このコスモポリタン・マティーニ。
代表的なウォッカカクテル「コスモポリタン」のジンver.と捉えることもできます。
そのため本来のマティーニとは材料が大きく異なり、やや甘酸っぱい味わいで飲みやすくなります。
※製法のシェイクとは、シェイカーを用いてカクテルを作るスタイル。
※オレンジ・キュラソーとは、オレンジの皮のエキスを使用したリキュール。
3. ブルー・ムーン
By Cocktailmarler – 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, Link
製法:シェイク
度数:約25度前後
材料:ジン40ml、バイオレット5ml、レモンジュース15ml
ブルー・ムーンは色合いが美しいカクテルで、神秘的な月をイメージしたと言われています。
スミレの花のリキュールであるバイオレットを少量使用することで神秘的な薄紫の色合いになっています。
レモンジュースが加わることで、甘すぎずキツすぎずで、比較的飲みやすいカクテルです。
4. ネグローニ
製法:ビルド
度数:約25度前後
材料:ジン1/3、カンパリ1/3、スイート・ベルモット1/3
ネグローニとは食前酒にあたる有名なカクテル。
香草系の苦味が特徴のカンパリと、赤ワインにハーブ系の風味づけがされたスイート・ベルモットを合わせることで、甘さと苦さが調和した味わいになっています。
イタリアンカクテルとしても有名で、材料のカンパリ、ベルモットともにイタリアのお酒でです。
※ロングカクテルとは、氷が入ってるカクテルで、時間をかけて飲むとされるもの。(ジントニックなど)
※製法のビルドとは、グラスに氷と材料を直接入れて混ぜるシンプルな製法。
5. ホワイト・レディ
By Cocktailmarler – Own work, CC BY-SA 4.0, Link
製法:シェイク
度数:約30度前後
材料:ジン30ml、ホワイト・キュラソー15ml、レモンジュース15ml
ホワイト・レディは、白い色合いが貴婦人を思わせる女性向けのカクテルとされています。
女性向けとありますが、度数が約30度前後と高めなので、お酒が弱い方にはあまりオススメはできません。
しかし味わいがやや甘酸っぱくサッパリしているので、度数の割には比較的飲みやすいカクテルです。
6. ギムレット
出典:Michael Korcuska – Basil Gimlet, CC BY-SA 2.0
製法:シェイク
度数:約30度前後
材料:ジン45ml、コーディアル・ライム15ml
ギムレットは、有名小説に登場するなどマティーニ同様に格式高いカクテルとして知られています。
その名は、昔のイギリス海軍の軍医・ギムレット卿にちなんでつけられたとされています。
コーディアル・ライムとは甘みが加えられたライムジュースで、これを使用することでちょっぴり甘酸っぱさが与えられています。
とても爽やかでキレのある飲み口で、マティーニ同様一度は味わっておきたいカクテル。
ちなみにこのギムレットをシェイクなしで作ると「ジンライム」になります。
7. トム・コリンズ
By © Matthias Friedlein (www.augustine-bar.de) / , CC BY-SA 4.0, Link
製法:ビルド
度数:約15度前後
材料:オールド・トム・ジン40ml、レモンジュース15ml、シュガーシロップ2tsp、ソーダ適量
トム・コリンズはロンドンのジョン・コリンズ氏が創作したカクテルで、オールド・トム・ジンを使ってことで今の名になりました。
オールド・トム・ジンは通常のジンと比べて甘みが強いジンとされていて、カクテルの味わいにも影響を与えています。
レモンによる酸味、さらにソーダで割ることでとても飲みやすい味わいになっています。
8. シンガポール・スリング
By Ypsilon from Finland – Own work, CC0, Link
製法:シェイク
度数:約15度前後
材料:ジン45ml、チェリーブランデー15ml、レモンジュース15ml、シュガーシロップ10ml、ソーダ適量
シンガポールの由緒ただしきホテル「ラッフルズ・ホテル」で誕生したカクテルで、夕焼けを思わせるエキゾチックな色合いが特徴。
ジンのドライ感、チェリーブランデーによるフルーティーな甘み、レモン、炭酸による爽快感が合わせることで、バランスのある味わいになっています。
トロピカル・カクテルに分類されることも多く、特に夏にはピッタリのカクテルです。
※チェリーブランデーとは、ブランデーにチェリーを漬け込んだお酒。
筆者イチオシのジンカクテル
最後におまけとして、上記の8つのカクテルほど知名度はないものの、筆者的におすすめしたいカクテルをご紹介。
それはエメラルド・クーラーというカクテルです。
エメラルド・クーラー
製法:シェイク
度数:約10度前後
材料:ジン30ml、グリーン・ペパーミント15ml、レモンジュース20ml、シュガーシロップ1tsp、ソーダ適量
エメラルドブルーの鮮やかな色合いがとても美しいカクテルです。
ペパーミントリキュールが入ることで、とてもサッパリした爽快感のある味わいになっています。
暑い夏や気分を変えたい時にピッタリです。
まとめ
飲みたいカクテルは見つかりましたでしょうか?
ジンはドライで爽やかな味わいのお酒であるため、ジンベースのカクテルもサッパリ系やドライなものが多くなります。
ご紹介したものの中ではシンガポール・スリング、トム・コリンズあたりは度数も低めなため、どなたにでも飲みやすいかもしれません。
(エメラルド・クーラーもおすすめです)
ここでご紹介したカクテルはほんの一部に過ぎないので、ぜひ色々なカクテルを試してみてください。
それではこの辺で。
以上、「バーで飲みたい「ジン」を使った代表的なカクテル8選!」でした。
【参考文献】
カクテル・パーフェクトブック・日本文芸社 著・桑名伸佐
⇒バーで飲みたい「ウォッカ」を使った代表的なカクテル8選!
⇒バーで飲みたい「ラム」を使った代表的なカクテル8選!
⇒バーで飲みたい「テキーラ」を使った代表的なカクテル8選!
⇒ウイスキーカクテル 〜 バーで飲みたい本格カクテル8選
Amazonのジンストアはこちら。
⇒Amazonのジンストア