10位 Haywards Fine
売上:960万ケース
タイプ:インディアンウイスキー
United Spirits社の主力商品の一つ「Haywards Fine」がおよそ1000万ケースでトップ10に。
インドのウイスキーの強さが目立ちますが、実はインドはウイスキーの消費量世界一の国。(※BBCより)人口の多さもさることながら、かつてイギリスの植民地だったことも関係して、ウイスキーなどの蒸溜酒を飲む文化が根付いているとされています。
そのインドで人気のウイスキーが、多くランクインするのは不思議なことではありません。
9位 ジムビーム / Jim Beam
全体では9位ながらも、バーボン部門ではトップとなった「ジムビーム」。
日本のサントリー系列(ビームサントリー)がオーナーのブランドで、TVCMが放送され一般的な居酒屋でも提供されるなど日本でも広く浸透しています。
1795年の創業の老舗バーボンブランドであり、長い間トップに君臨。その軽やかな口当たりや、「ジムビーム ハニー」などラインナップの多さは人気の理由の一つです。
8位 Golden Oak
売上:1060万ケース
タイプ:インディアンウイスキー
ネパールに拠点を置くHimalayan Distillery社の「Golden Oak」8位という好結果に。
34.3%とアルコール度数が低いのが特徴で、その飲みやすさから幅広い層から支持を集めているとされています。
7位 Original Choice
売上:1270万ケース
タイプ:インディアンウイスキー
22位の「Bangalore Malt」も手がけるJohn Distilleries社の「Original Choice」が7位に。
同社の看板商品でもあるOriginal Choiceは手頃な価格帯で展開されており、紙パックや大瓶など幅広いサイズも特徴的です。
こちらもほぼ国内消費で、日本での販売はありません。
6位 ジャックダニエル / Jack Daniel’s
売上:1340万ケース
タイプ:テネシーウイスキー(産地はアメリカ)
6位にランクインした「ジャックダニエル」は、バーボン含むアメリカンウイスキーとしてはトップという結果に。
チャコールメローイング(サトウカエデの木炭でろ過)を施すテネシーウイスキーの代名詞的ブランドでもあるジャックダニエルは、その製法由来の甘さとクリアな風味が特徴的。
日本ではコンビニでも売られるなど、幅広く浸透しています。
5位 ジョニーウォーカー / Johnnie Walker
スコッチ部門では圧倒的な売上でトップに君臨する「ジョニーウォーカー」は全体では5位という結果に。
ディアジオ社の看板ブランドで、「レッドラベル」や「ブルーラベル」など色分けされたシリーズはよく知られており、ここ日本では「ブラックラベル(通称:ジョニ黒)」が特に高い人気を誇ります。
ランクインしている他のスコッチブランドに比べ、ほんのりスモーキーさも感じられる香りが特徴で、ストレートやハイボールはもちろん、カクテルのベースとしても重宝されています。
4位 Royal Stag
売上:2200万ケース
タイプ:インディアンウイスキー
4位は鹿がトレードマークの「Royal Stag」。
インディアンウイスキーの中では価格の高いプレミアムカテゴリーに入るブランドで、ブランド公式サイトによれば、糖蜜由来のスピリッツの使用が許されているインドにおいて、初めてそれを使用しないで造られたウイスキーとのことです。なお、所有元はペルノ・リカール社です。
3位 Imperial Blue
売上:2830万ケース
タイプ:インディアンウイスキー
TOP3にランクした「Imperial Blue」もペルノ・リカール社が所有するインディアン・ウイスキー。
Imperial Blueは驚異的な成長を見せており、2011年はその出荷数が710万ケースだったにも関わらず、8年でなんと4倍に成長。業界最大手のペルノ・リカール社が所有するブランドの中で最も大きな売上を誇ります。
2位 Officer’s Choice
売上:3060万ケース
タイプ:インディアンウイスキー
3000万ケース以上も売上、2位にランクインしたのはAllied Blenders & Distillers社の看板商品「Officer’s Choice」。
長年「世界一売れているウイスキー」として君臨していましたが、近年は低迷を続けており、ついに今回その座を他のブランドに譲ることになってしまいました。
こちらも他のインディアンウイスキーと同じくIMFLで、通常シリーズの他にプレミアム版のブルーとブラックがあり、近年はそれら2アイテムが人気を支えているとされています。
なお日本での販売はありません。
1位 McDowell’s
売上:3070万ケース
タイプ:インディアンウイスキー
「Officer’s Choice」を僅差でかわして栄えある1位に輝いのは、やはりインドのウイスキー「McDowell’s」。
McDowell’sは、インドが誇る巨大酒類メーカーUnited Spirits社の看板商品で、糖蜜のスピリッツも駆使するIMFLですが、成長著しいインディアンウイスキー市場で着実に成長を続け、市場拡大に大きく貢献しています。
その名は、創業者のAngus McDowellにちなんでおり、ウイスキーの他にラムとブランデーも展開。ただし残念ながらいずれも日本での販売はありません。
前述したようにUnited Spirits社はディアジオ社の傘下であることから、今後もその流通網を生かして売上を伸ばしていくことでしょう。