意外と知らない!赤霧島はなぜ「赤」なのか?

赤霧島の秘密

霧島シリーズといえば黒霧島が有名ですが、近年では赤霧島の認知度や人気が高まっていますね。
すでに味わったことがある方は多くいると思います。

さてこの赤霧島ですが、なぜ「赤」が銘柄名についているのかご存じでしょうか?
実はこの理由については意外と知られていません。

そこで本記事では、赤霧島の「赤」が何を意味するのか、焼酎初心者の方にも分かりやすいよう解説していきます。
この理由を知ることで、赤霧島独特の味わいの秘密が分かります。

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赤霧島の「赤」はさつま芋の色に由来する

焼酎は「黒」や「白」など、使用する麹菌の色を銘柄名につけることが多いですが、この赤霧島の場合は異なります。
例えば同じ霧島でも、黒麹仕込みが黒霧島、白麹仕込みを白霧島と分けていますが、赤霧島は異なるのですね。

赤霧島の場合、その銘柄名は原料に使用するさつま芋の品種に由来しています。

身が紫色のムラサキマサリ

赤霧島では、「ムラサキマサリ」という新しい品種のさつま芋を原料に使用しています。
これは文字どおり芋の身が紫色のさつま芋です。
これを使用することで、仕込んだもろみの色がワインのような濃い紫色、つまり赤っぽい色になるので「赤霧島」というわけです。

そう広くは知られていないのですが「赤」にはしっかり意味があるのですね。
このように赤霧島の色の意味はややイレギュラーですが、焼酎の銘柄名につく色はほとんどの場合「麹の色」を表しています。

これについてはこちらの記事で詳しく解説しています。
(麹の色で味わいが変化するので、覚えておくと焼酎選びに役立ちますよ)
黒霧島に白霧島、なぜ焼酎は名前に色がつくのか?

ムラサキマサリと通常使われるさつま芋では何が違う?

赤霧島のさつま芋がムラサキマサリだと言うけれど、他の一般的な芋焼酎では使用されていないのか?

ムラサキマサリを使用する芋焼酎は、赤霧島以外にもあるものの決して多くはありません。
では普通はどんなさつま芋を使用しているのか?

芋焼酎でもほとんどの銘柄で「黄金千貫」という品種のさつま芋を使用しています。
みなさんが芋焼酎と聞いてイメージする銘柄、例えば森伊蔵も魔王も村尾も、そして黒霧島、白霧島も、この黄金千貫を使用しています。
(ちなみに黄金千貫は一般的なさつま芋のイメージとは異なり、白色をしている)

黄金千貫

ではこの黄金千貫とムラサキマサリでは何が違うのか?

色の違い以外にも、ムラサキマサリにはポリフェノール、アントシアニンが含まれるなど言われていますが、焼酎作りとして一番影響が大きいのはデンプンの含有量の違いです。
ムラサキマサリはデンプンの含有量が、黄金千貫よりも多いと言われています。
ご存じのとおり、このデンプンは甘み(糖分)へと変わります。

つまりムラサキマサリは、黄金千貫よりも甘いさつま芋とも言えるわけですね。
より甘いサツマイモを使った焼酎が、より甘い風味になるのは当然のとこですね。

ちなみに…
ムラサキマサリはまだ新しい品種で生産量が少ないことから、幻の紫芋とも言われています。
それを使用する赤霧島も流通量が少ないため、プレミアがつくことが珍しくないのです。

ムラサキマサリが赤霧島にもたらすもの

ムラサキマサリが黄金千貫よりデンプン量が多く甘い風味になることがわかりました。
これによって赤霧島には、独特のふっくらした甘みがもたらされているのですね。

さらにムラサキマサリを使用することによって、よく言われる芋臭さが少なくなり、独特の華やかな香りがもたらされます。
これらは黒霧島や白霧島と比べると、すぐに違いがわかります。

公式サイトにもあるように

後を引くような甘みと気品高い香りが特徴の全く新しいタイプの芋焼酎

霧島酒造株式会社

はムラサキマサリによってもたらされているのですね。
言い換えれば赤霧島が「飲みやすい芋焼酎」として人気なのはムラサキマサリによるもの、とも言えるわけです。

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まとめ

赤霧島の「赤」の意味についておわかりいただけたでしょうか?

最後にまとめると…

赤霧島は、ムラサキマサリというさつま芋を使用することで、もろみが赤っぽくなることから赤霧島と名付けられている。
ムラサキマサリを使用することで、独特の甘みと華やかな香りが生まれ、親しみやすい味わいになっている。

赤霧島はその飲みやすさから、芋焼酎が苦手だった方や、焼酎初心者の方にもおすすめです。
(以前筆者が働いていたお店では、20程度の芋焼酎の中でダントツ人気の銘柄でした)
まだ飲んだことがない方は、ぜひ一度味わってみてください。

それではこの辺で。
以上「意外と知らない!赤霧島はなぜ「赤」なのか?」でした。

参考サイト:霧島酒造株式会社

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小針 真悟
著者:小針 真悟

[LiquorPage代表 / CRAFTGIN.JP共同運営者 / ジンフェスティバル東京 運営事務局] 豊富な現場経験と長年のお酒愛によって、ジンを筆頭にあらゆるお酒の知識を持つ。ジン専門書籍やテキーラメディアなど外部酒類メディアの執筆・編集にも携わる。

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