バーに行く上で、どんなバーテンダーがカウンターに立っているのか、気になる方は少なくないのでは?
「バーテンダーへの8つの質問」は、対象となるバーテンダーの人となりに迫る8つの質問をインタビュー形式で展開し、バーテンダーとそのバーについて知ってもらおうという記事シリーズです。
今回特集するのは、京都市のお隣、亀岡市の駅前にあるバー「酒肆 鬚髭 Bar Syushi」
世界中のスピリッツや、それを使ったカクテルのほか、フードもしっかりと楽しめる、地元に根付いたお店です。
8つの質問にお答えいただくのは、同店のオーナーバーテンダーであり、全国のバーテンダーたちとの交友が深く“みっちゃん”の名で親しまれる吉田光慶さんです。
8つの質問 – 吉田光慶さん
1. バーテンダーになろうと思ったワケを教えてください。
大学生のときに、先輩に連れて行ってもらった地元のバーがきっかけですね。
自分が生まれ育った亀岡は田舎ですから、それまではバーなんて洒落た社交場なんてないと思っていました。ですがそのお店には、お酒の楽しみ方を教えてくれるバーテンダーさんがいて、お客さん同士のコミュニケーションも豊かで、ただお酒が並んでるお店ではなく、確かにそこは“文化的なバー”でした。
当時はぼんやりと学校の先生を目指していましたが、そのお店に通うにつれて、僕もカウンターの向こう側に立って、誰かにお酒の文化などを教えたりする、いわば先生のようになりたいと思うようになったんです。
そうして大学2回生のときに地元のバーで、3回生からは京都市内のバーでアルバイトとして働くようになりました。大学卒業後には、自転車で3ヶ月間日本全国のローカルのバー、酒蔵、酒器をつくる工房などを回ったのち、アルバイトしていた京都市内のレストランバーでバーテンダーとして働き始めました。もう10年前になるんですね。
2. あなたが一番好きなカクテルorお酒の銘柄は何ですか?
ジントニックが好きです。
当店でもよく作ります。自転車旅のときには、全国のジントニックを飲み歩きました。普段はあまり飲酒しないんですが、休みの日は半日くらい飲み歩きます。そんな冒険の始まりの一杯はジントニックで、自転車旅のときと重なりますね。
シンプルであり複雑なジントニックは、カクテルメイキングにおいての味の方向性、作り方、向き合い方を教えてくれた初心に帰れる一杯だと思っています。カクテルのレシピを考えるとき、たくさんのバーテンダーさんのカクテルを飲んだり、逆に僕のを飲んでもらったりしてきた結果、僕っぽい味というのがなんとなくわかってきました。
3. もしもバーテンダーじゃなかったらどんな仕事がしたいですか?
お笑い芸人ですかね。
よく聞く「○○師匠」とか「○○兄さん」とか、良好な先輩後輩の関係性も好きです。また“人を笑わせる”という同じ志の人達に囲まれて、日々切磋琢磨しながら、笑いながら、ときには悔しくて泣いたりしながら仕事に邁進する姿は、バーテンダーにも通じてるなと思ったりしています。
今は、バーテンダーとして“美味しいカクテルを作る”“素敵なお店を作る”“お客様を楽しませる”ことに日々邁進している同志がたくさんいますし、やっぱりバーテンダーをやれて幸せですね。
人見知りだし、滑舌悪いんで芸人さんには向いてないんです。宴会に呼ばれて乾杯の挨拶の指名とか来るんじゃないかといつもビクビクしてますし、携帯のカメラを向けられるとなんかしなきゃって、いつもビクビクしてます…やっぱり芸人には向いてないですね(笑)
4. 日課としていること、またはマイルールは何かありますか?
自然に囲まれた地域に住んでるので、自然とともに遊んだりしています。
キャンプ、釣り、登山などなど…頭がスッキリするんですよ。考えすぎなとこがあるので、頭をスッキリさせるためでもあるかもしれません。
5. 趣味やお気に入りの時間は?
金曜日ですかね。
「休みはなにしよー」ってまるでクリスマスのようにみんながソワソワする…
僕は、競馬の枠順が発表されるんで、競馬の予想が始まります…ソワソワしますね。
6. もしも移住できるとしたらどこが良いですか?
江戸時代あたりの東京、大阪、京都など、ですかね。
なんだか世界的に見てもすごかったらしいし、見てみたいじゃないですか。
7. 人生で最もエキサイティングだった瞬間は?
新型コロナウィルスが広まった2020〜2021年ですかね。
みんなそれぞれのアイデアを振り絞ってなんとか乗り越えようとしましたし、バーテンダー同士で刺激し合えましたしね。改めて、安心感なども含めて、みなさんがバーに求めるものがわかった気がします。街にはバーという灯りが必要ですね。
8. 今後の目標ややりたいことを教えてください。
洋食屋さんをしたいです。山小屋とかもやりたいです。海外にも行ってみたいです。結婚したいです。
「酒肆 鬚髭 Bar Syushi / 京都・亀岡市」について
お店の紹介
京都府亀岡市という小さな町の駅前にポツンとある洋酒の専門店です。ウィスキー、ラム、ジン、テキーラの順に品揃えが多く、店内には700本近くのボトルが並びます。
カクテル作りが、インプット、アウトプットからなる生き物と考えてます。昔作ったカクテルを思い起こしてみると今と全然違うなと、生き物みたいだなと思ったりします。
その時、その瞬間の僕のカクテルを飲んでいただければ。
周りのお店も少ないですし、なかなか亀岡市に来る用事がないので少し早めの夕方16:00より営業しています。
京都バー旅の始まりに選んでいただければ。
メニュー例
ジントニック / 800円
クラフトジントニック / 1,000円
マティーニ / 1,000円
店舗情報
住所:京都府亀岡市追分町谷筋25-33 << MAPをみる >>
営業:月〜木 16:00〜1:00、金・土 16:00〜2:00、日 16:00〜0:00 不定休
電話:0771-23-8077
SNS:[Instagram] [Facebook]
公式HP:http://bar-syushi-kameoka.com/
⇒バーテンダーへの8つの質問
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