今年の夏頃に、福島県の有名酒蔵「末廣酒造」の嘉永蔵に見学に行ってきました。
末廣酒造といえば、今や日本酒の一大産地となった福島の中でもとりわけ有名な酒蔵の一つ。
本記事ではその時の様子と見学内容を、写真を多用しながらレポートしていきます。
末廣酒造は老舗の大きな酒蔵とあって、施設や見学できるコンテンツがとても充実していました。
それでは見ていきましょう。
そもそも末廣酒造とは?ざっくりご紹介
福島県の日本酒の名産地・会津(会津若松)の市街地に蔵を構える末廣酒造は、嘉永3年(1850年)創業の老舗酒蔵。
福島・会津を代表する日本酒の造り手で、東京でもスーパーなどで売られていることからご存知の人も多いとおもいます。
現在末廣酒造の酒造りの多くを担うのは郊外にある新しい別の拠点ですが、嘉永蔵は昔ながらの酒蔵の出で立ちで、無料の酒蔵見学を受け付けています。(今回訪問したのも嘉永蔵)
見学内容や併設施設の充実度などから、たびたび「見学にオススメの酒蔵」として紹介されている酒蔵です。
ちなみに末廣酒造は、伝統的な日本酒の造り「山廃」の発祥の蔵でもあります。
いざ酒蔵の中へ!ガイド付きで見学できる
末廣酒造の嘉永蔵があるのは、会津若松の駅にほど近い市街地。
酒蔵見学の人気スポットだけあって、蔵の横には大きな駐車場があります。
いかにも酒蔵らしい歴史を感じさせる出で立ちで、中に入ると開放感のある大きなエントランスとなっており、当日は日曜だったため多くの来場者で賑わっていました。
肝心の酒蔵見学は事前予約や受付の必要すらなく、30分おきに簡単な見学ツアーが組まれており自由に参加できます。(ツアー時間もだいたい30分くらい)
時間になるとアナウンスがあり、見学ツアーへ参加。というわけで蔵の中へ。
いざ蔵の内部に進むと、オフシーズンながらも酒蔵らしく甘酒のような香りに包まれます。
見学ツアーでは蔵のスタッフさんがガイド役になりながら、日本酒を知らない人でもわかるように日本酒の製造行程と、実際に使用する器具について実物を見せながらガイドしてくれます。
ちなみに末廣酒造では、日本酒では珍しいオーク樽熟成(新樽)を行なっている銘柄があるそう。海外からの引き合いが多く、すぐに売り切れてしまうのだとか。
奥に進むと昔の酒造りや末廣酒蔵の歴史がわかる
さらに奥に進むと、日本酒を貯蔵・熟成させているエリアにたどり着きます。
こちらでは、かなり貴重な何十年もの期間貯蔵されている日本酒が。80年代の日本酒も珍しくありません。
さらに奥に進むとずっと以前に使われていた日本酒の器具がたくさん展示してあり、歴史を感じさせます。こういった展示があるのは大きな蔵ならでは。
アナログな器具を見ていると、(もちろん今もそうですが)昔の酒造りは今より重労働で体力的にキツかったことが容易に見て取れ、大変な作業の積み重ねによって素晴らしい日本酒を造り出し、今に歴史をつないでいる先人の偉大さを感じずにはいられません。
展示スペースを抜け階段を2階に上がると、今度は蔵ではなく生活スペースだったとされるエリアへ。
この辺りでは、1850年の創業から今に至るまでの貴重な資料や、会津藩時代からの展示物など、末廣酒造の歴史を感じさせます。
その後再び1階へ降り、見学ツアーは終了。
ここまで時間にして30分程度。短い時間でしたが内容が詰まっていたため充実度がありました。
売店が併設され、バーもある
末廣酒造では蔵に売店が併設させており、何種類か無料で試飲できます。
この日はたしか6種試飲でき、筆者はいずれも試飲しました。(特徴的だったのは福島の酒米「夢の香」を使った銘柄。香りがとても華やかで味は淡麗)
また、末廣酒造の売店では酒蔵限定の「嘉永蔵」という銘柄が販売されており、こちらはお土産に人気だそうです。
他にも酒器などが売られており、商品が意外と豊富にあります。
この日は利用しませんでしたが、バーレストランもあります。
ちなみに、蔵の仕込み水も自由に飲むことができ、実際に飲んできました。(軟水で適度な甘みを感じた)
まとめ
以上が末廣酒造の見学レポートです。
多くのメディアで「見学におすすめの酒蔵」と紹介されているように、見学できるコンテンツや施設がとても充実していました。
事前予約もなしでかなり気軽に寄れますし、会津観光のついでにでも寄ってみると良いと思います。
ちなみに会津若松市内には、会津周辺の有名な日本酒を扱う酒屋が多くあります。
そういったお店では地域周辺でしか飲めない日本酒も売られていますので、ぜひこちらも寄ると良いと思います。
それではこの辺で。
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