みなさんはイエーガーマイスターはご存知でしょうか?
テキーラに代わるパーティードリンクとして日本はもちろん、世界中で人気が高いお酒です。
しかし、飲むシーンが限られるためご存知ない方も少なくないでしょう。
本記事では、イエーガーマイスターについて知りたい方のために、どんなお酒なのかの基本情報はもちろん、気になるその味、飲み方、さらに世界における人気の度合いなどをご紹介していきます。
噂が多いお酒ではありますが、本記事では公式情報を元にした事実情報だけを発信していきます。
イエーガーマイスターとはどんなお酒?
イエーガーマイスターとはドイツ産のハーブリキュールで、1935年発売と同ジャンルのリキュールの中では比較的歴史の浅いお酒です。
海外の公式ブランドサイトによれば56種ものハーブを使用し、さらに383回もの品質チェックを行うことで、味や質の高いリキュールが出来上がります。
そのレシピは門外不出とされ、ブランドサイトでは、ジンジャー、シナモン、スターアニス、カルダモン、オレンジピールの使用のみが公表されています。
ボトルが濃い緑色なため見た目ではわかりにくいですが、お酒の色は濃い赤茶色のような独特の色合いです。
味わいに関しても独特で、ハーブ由来のとても複雑な味がするお酒です。
どういうわけか近年は、若者の間でテキーラの代わりとなるパーティードリンクとして世界中で人気を集め、今日のクラブシーンでは欠かせないお酒となっています。
ちなみに、アルコール度数は35%とテキーラよりやや低い程度です。(テキーラは38〜40%が主流)
イエーガーマイスターの噂は真実?
一部サイトでは、イエーガーマイスターが薬用酒であることや、その有用性を謳っていることもあります。
しかし、調べてみると出典元が定かではないことが多く、そのうえ公式サイトではこの部分について一切触れていません。
これらについてはあまり真に受けず、あくまで「そういう噂がある」程度で捉えるのが無難と思われます。
イエーガーマイスターは世界一売れているリキュール?
イエーガーマイスターは、日本では単純にリキュール類の一銘柄とされますが、海外ではさらに細分化し「リキュール類ビターズカテゴリー」に分けられることが多いです。
スピリッツ類の中にジンやウォッカといったカテゴリーがあるのと同じですね。
リキュール類の分け方としては…
薬草、香草、香辛料などのハーブ類のエキスを使用し、多少の苦味を伴うお酒をビターズ、
フルーツやクリームなどを使用した基本的に甘い味わいのお酒を、単純にリキュールと分けます。
(ちなみにカンパリやアペロールなどもビターズです)
イエーガーマイスターは年間690万ケースもの売上を誇り、ビターズカテゴリーで世界一の売上を誇ります。(※)
一方でリキュールカテゴリーでは、ベイリーズというクリームリキュールが世界一なのですが、売上数は620万ケースと、イエーガーマイスターのそれには及びません。(※)
つまり、ビターズを含むリキュール類という大枠で見れば、世界一売れているのはイエーガーマイスターということになります。
※2015年の年間売上データ、英Drinks Internationalより
気になるその味わいは?
James Cridland / Jagermeister, CC BY 2.0
イエーガーマイスターはかなり独特の味わいで、好き嫌いがはっきり分かれると思われます。
苦いお酒が多いビターズの中では比較的甘い方で、そのぶんには飲みやすいのですが、ハーブ由来の香りと味がとても強烈です。
あえて例えるなら、うがい薬や歯磨き粉のような香り・味わいです。
これだけ聞くとネガティブなイメージを持たれるかもしれませんが、意外とハマる方も多く、筆者もその一人です。
(一時期は自宅にストックし、ほぼ毎日飲んでいました…)
甘さのあとに苦味がやってきて、さらに清涼感も感じる、とても複雑な味わいです。
独特な味わいではありますが、カクテルにすると飲みやすくなるだけでなく、良い意味でアクセントになります。
イエーガーマイスターの飲み方は?
海外版のイエーガーマイスターの公式サイトでは、イエーガーマイスターを使用したカクテルが33個掲載されたカクテルブックが配布されています。(※)
ここでは飲み方だけでなく、そのカクテルについても少しだけご紹介します。
※仕様に変更があり、現在ダウンロードできるカクテルブックは掲載されているカクテルレシピ数は10となっています。
ストレート
大定番の飲み方です。
冷凍庫でキンキンに冷やしておくことで、少し飲みやすくなります。(アルコール度数が高いので凍りません)
パーティーならテキーラのように一気に、そうでなければゆっくり飲むのも悪くありません。
イエーガージンジャー
【イエーガー+ジンジャーエール】
全体的濃い味わいのイエーガーですが、ジンジャーエールで割ることで、爽やかな味わいになります。
生姜はイエーガーにも使われています。
イエーガーアップル
【イエーガー+りんごジュース】
筆者は未体験なので確かなことは言えませんが、相性が良さそうと思ったのでピックアップしました。
イエーガーエナジー
【イエーガー+エナジードリンク】
日本では一般的にイエーガーボムと呼ばれることが多く、レッドブルを使用するケースがほとんどです。
味の系統が似ているので絶妙にマッチします。
ブラックモヒート
【イエーガー+ミントの葉+シュガーシロップ+ソーダ】
こちらも筆者は未経験ですが、面白そうだと思ったのでピックアップしました。
ちょっぴりビターでコクのあるモヒートに仕上がりそうです。
⇒イエーガーマイスター・ブランドサイト(英語)
まとめ
イエガーマイスターは好き嫌いがはっきりする独特の味わいながらも、世界で690万ケースも販売する事実上の世界一のリキュールなのです。
それだけ世界的に人気が高いということですね。
ちなみに筆者がバーで働き始めた頃は、テキーラのようにショットで飲むというスタイルはまだ一般的ではありませんでした。
レッドブルを使用したカクテルが流行りだした頃からどんどん見かけるようになり、今では完全に定着していますね。
まだ飲まれていない方はぜひ試してみてください。
もしかしたら筆者のようにハマるかもしれませんね。
それではこの辺で。
以上、「実は売上世界一のリキュール?イエーガーマイスターの真実!」でした。
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