多くのジンを飲み比べし放題!?ジン好きにこそオススメしたいウイスキーイベント

多くのジンを飲み比べし放題!?ジン好きにこそオススメしたいウイスキーイベント

ジン好きの方の中には、イベントに参加して、よりたくさんのジンを飲み比べしたいという方もおおいはず…
昨今のジンシーンは、国産クラフトジンをはじめ、世界中で個性豊かなジンが造られており、その飲み比べは違いが分かりやすく、他の酒類とはまた違った楽しさがあります。
お店での飲み比べも良いですが、量や値段の問題もあるため、少量ずつ、しかもたくさんのジンを飲み比べできるイベントは、ジンラバーにとってはありがたいはずです。
とはいえ、いくら一大ムーブメントの最中にあるお酒とはいうものの、ほかの酒類に比べ、大きなイベントはそう多くはありません。
そこでオススメしたいのが、実はウイスキーのイベントなんです。
今回は2022年3月に開催された「ウイスキーフェスティバル 2022 in TOKYO」の様子を元に、なぜウイスキーイベントがジンラバーにオススメなのか、ご紹介していきます。

実はウイスキーイベントにはジンも多く出品されている

「YASO GIN(越後薬草)」のブース

「YASO GIN(越後薬草)」のブース

ウイスキーイベントというと、国内外のメーカーが手がけるウイスキーをたくさん飲み比べできる、ウイスキーラバーのためのイベント、とイメージする方が多いでしょう。
もちろんそれは間違いではありませんが、実は他の酒類も出品されることが多く、その中でも特にジンは多いんです。
イベントによっては100種以上が出品されることも…
つまり、大規模なウイスキーイベントになればなるほど、ジンラバーも楽しめるんです。
特に国内最大級のウイスキーイベントとして知られる「ウイスキーフェスティバル」ともなれば、そもそもの出展ブース数が65以上(2022年の東京開催)。
その中でもおよそ半数のブースがジンも出品し、その数はおおよそ100種前後に及びます。

左から「楠乃花蒸溜所」のブース「東京八王子蒸留所」のブース

左から「楠乃花蒸溜所」のブース「東京八王子蒸留所」のブース

でもなぜウイスキーイベントなのにジンが多数出品されているんでしょうか?

その背景には、世界中でジンが一大ムーブメントになり得たワケが関係しています…
実は、昨今のジンはウイスキーの造り手が手がけていることが多いんです。
というのも、元々ウイスキーは10年前後前から世界中で人気が加熱しており、その造り手の数も急増しています。
ウイスキーは樽での長期熟成が必要なため、リリースまでに時間がかかるのに対して、ジンは基本的には長期熟成は必要なく、すぐにリリースできます。
また、素材選びの自由度が高いジンは地域性や独自性を出しやすいほか、ウイスキーが長期熟成など自然に頼る部分も多いことに比べ、ジンは人の裁量による部分も大きく、造り手にとっては、自分たちが理想とするお酒を造れる、というメリットもあります。
もちろん、ウイスキーのついでにジンも…という考え方ではなく、真剣に造っている造り手がほとんどです。
他にも理由はあるにせよ、こうしたことも一つの要因となって、ジンは10年前後前から一大ムーブメントとなっています。
つまりは、近年のジンとウイスキーは密接な関係にあり、だからこそウイスキーイベントにはジンも多数出品されるんです。

「海峡蒸溜所」はウイスキーとジン、両方を手がけている

「海峡蒸溜所」はウイスキーとジン、両方を手がけている

「尾鈴山蒸留所」もまた、ウイスキーとジン、両方を手がけている

「尾鈴山蒸留所」もまた、ウイスキーとジン、両方を手がけている

「ウイスキーフェスティバル」なら、自由にたくさん飲み比べできる

先日開催された「ウイスキーフェスティバル 2022 in TOKYO」は、多くのウイスキーイベントと同様に、入場チケット代さえ払えば、あとは会場内で自由に試飲ができるというシステムでした(一部有料試飲ボトルはあります)。
それもジンラバーにウイスキーイベントをオススメする理由の一つで、会場内では料金を気にせずに、よりたくさんのジンを飲み比べできるんです。
しかも、カップに注がれる量は10ml前後と少量なため、体への負担を抑えることもできます。
今回のイベントでは、入場チケットは4,400円でしたが、お店で飲み比べすることと比べればかなりお得と言えるでしょう。
もちろん、お店ではまた違った楽しみがありますが、とにかくたくさんのジンを一気に飲み比べしたい方には、こうしたウイスキーイベントは特にオススメです。

黄桜が手がけるクラフトジン「花物語」

黄桜が手がけるクラフトジン「花物語」

人気の国産クラフトジンの造り手とも話せる

また、近年のウイスキーイベントでは、国産クラフトジンの造り手も多くブースを構えており「ウイスキーフェスティバル 2022 in TOKYO」はそれが特に顕著でした。
やはり日本人である以上、日本のブランドは気になってしまうもの…
15社以上の国産メーカーがブースを構えており、イベント中は終始たくさんの人で賑わっていまいた。
輸入酒ブースとは異なり、国産ブースには造り手が立つことが多く、彼らと直接話せるのも、イベントをオススメするポイントの一つで、気になることを直接聞くチャンスでもあるんです。
こうしたことができるのは、イベントだからこそです。

「尾鈴山蒸留所」の造り手

「尾鈴山蒸留所」の造り手

トークセッションの様子

トークセッションの様子、こうした催しもイベントならでは

ジンラバーはウイスキーイベントもチェックしてみよう

ここまでご紹介したように、
ジンも多数出品されている…
たくさんのジンをお得に飲み比べできる…
造り手と直接話せる…
といったように、実はジンラバーも楽しめるのがウイスキーイベントです。
もちろん、ジンの大規模イベントが待ち遠しいことには変わりはないでしょうが、まだまだ数が少ない現状においては、ウイスキーイベントもチェックしてみることをオススメします。

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著者:小針 真悟

[LiquorPage運営責任者] お酒の現場を7年経験したのちに独立。お酒の魅力を多くの人に知ってもらうべく、2016年11月に「LiquorPage」の運営を開始。 洋酒から和酒まで幅広い知見をベースに、様々な酒類専門メディアの執筆・編集のほか、酒類イベントの企画運営やWEB制作、プロモーション業にも携わる。写真撮影も行うなど、お酒を通じた様々な制作業を一人でこなす。(ただの酒好き)

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