失敗しない芋焼酎の銘柄の選び方【焼酎初心者向け】

芋焼酎銘柄の選び方

焼酎の中ではダントツの人気を誇る芋焼酎。
ほとんど九州でしか造られないにも関わらず、銘柄数はたくさんあり、選ぶ際に迷ってしまう方も多いことでしょう。

ラベルから読み取れる情報は少なく、多くの洋酒のように熟成度合いなど選ぶ目安となるものも少なく、余計に迷いがちです。
そこで本記事では、焼酎初心者の方でも銘柄選びに迷わないように、選ぶ方のコツをご紹介していきます。

なお、本記事でご紹介する選び方は、通販や酒屋などで自分で購入することを想定しています。
それでは見ていきましょう。

味のタイプで選ぶ

焼酎はお酒であり、口に含むものですから、味わいの良さや自分好みの味わいであることがとても重要になってきます。
芋焼酎選びでも、味のタイプを基準にすることで納得のいく銘柄選びがしやすくなります。

芋焼酎の味わいは、主に下記の3タイプに分けられます。

  • スッキリ淡麗(ライト)
  • まろやか旨口(ミディアム)
  • しっかり辛口(フルボディ)

必ず同様の分け方ではありませんが、お店によっては似たようなカテゴリ分けがされていたり、銘柄の説明文に記載されていることもあります。
しかし、残念ながら必ず記載されているわけではありません。

その場合、以下のような、また別な基準を参考にすることで、味のタイプ別に銘柄を絞ることもできます。

  • 麹のタイプをチェック
  • 蒸留方法をチェック

やや専門的にも見えますが、さほど知識は要しません
それぞれざっくり解説していきましょう。

芋焼酎とグラス

麹のタイプと蒸留方法によってだいたい味の傾向がわかる。

麹のタイプをチェック

焼酎には、原料を発酵させるにあたって、酵母とは別に必ず「麹」と呼ばれる菌が使用されています。
その麹には3タイプあり、「黒麹・白麹・黄麹」のいずれかが使用されます。

実は、この3つのうち、どの麹が使用されているかによって、出来上がる焼酎の傾向が分かれるとされているのです。

黒麹:しっかり辛口
白麹:まろやか旨口
黄麹:スッキリ淡麗

あくまで傾向ですが、このように分けられます。

しかし、残念なことに麹のタイプは記載されていないことも多く、ましてやカテゴリ分けなどされていません。
その代わり、こちらの記事で麹のタイプ別に芋焼酎の主な銘柄をまとめてますので、ぜひご参考ください。

蒸留方法をチェック

麹のタイプに続いてチェックすると良いのが、焼酎の蒸留方法。
専門的な話は省きますが、芋焼酎には「常圧蒸留」と「減圧蒸留」という2つの蒸留方法があり、どちらを採用しているかによって、出来上がる焼酎の傾向が分かれるとされています。

常圧蒸留:普通〜しっかりタイプ
減圧蒸留:軽やかでスッキリタイプ

麹のタイプと蒸留方法という二つの基準についてまとめると…
例えば、「軽快でスッキリ淡麗(いわゆる飲みやすい)タイプ」の焼酎をお探しなら…

軽快でスッキリ淡麗=黄麹使用&減圧蒸留

この組み合わせの芋焼酎が当てはまります。(例えば「海」や「魔王」がこれに当たる)
このように二つの基準を合わせて参考にすると、より精度が高まります。

ちなみに各銘柄の蒸留方法についても、先ほどご紹介した「麹のタイプ別の記事」にて、銘柄ごとに記載しています。
ぜひご参考ください。

産地で選ぶ

焼酎に限らず、お酒ならなんでもそうですが、「産地で選ぶ」は鉄板です。
多くのお酒の場合、産地によってある程度傾向が分かれるのでこの方法はかなり有効なのですが、芋焼酎の場合、産地はほぼ九州の鹿児島か宮崎に限られます。
このように産地の選択肢が少ない上、原料のさつま芋はほぼ黄金千貫という品種が使用されており、他のお酒ほど産地で傾向が分かれるわけではありません

なので芋焼酎を産地で選ぶ場合は、特性を考慮するというより、単純に好きな土地の銘柄を選ぶのが良いでしょう。
(なかには「三岳」のように「屋久島産」というパワーワードを持つ銘柄もあります)
逆に、あえて鹿児島・宮崎以外の銘柄を試してみるというのも面白いかもしれません。

いずれにせよ、産地で選ぶ場合、いずれの銘柄にも記載されている上、通販などではカテゴリ分けがされており、選ぶやすくなっています。

人気ランキングから選ぶ

最後にご紹介するのは「人気ランキング」から選ぶという、身もふたもない方法。
多くの方が、焼酎に限らずあらゆる買い物にこの指標を用いていることでしょう。

今更「え?」と思うかもしれませんが、銘柄選びで失敗したくない場合、これが最も有効的な方法となります。
それもそのはずで、人気があるのは多くの人に支持された結果であって、美味しくないものや質が低いものが人気を得続けるのはありえないからです。
「好みじゃなかった」という事態は考えられますが、「全然美味しくなかった」ということはそうそうないはず。
Amazonなど巨大なお店のランキングの場合尚更です。

Amazonの焼酎売れ筋ランキング(芋焼酎以外も含む)

まとめ

ここまで、ざっくりと芋焼酎の銘柄選びの方法について解説してきました。

いくつか選び方をご紹介してきましたが、筆者的に一番オススメしたいのは、求める味のタイプを麹や蒸留のタイプから導き出す方法
選び甲斐があり、回数を重ねることで芋焼酎の傾向がだんだんとわかってくるのでオススメです。

ただし如何せん面倒でもあるので、手っ取り早く、なおかつ失敗を避けたいのであれば人気ランキングを参考にするのも良いと思います。

自分で選んだ銘柄が「当たり」だとやはり嬉しいもの。
ぜひ色々な銘柄を試してみてください。

小針 真悟
著者:小針 真悟

[LiquorPage運営責任者] お酒の現場を7年経験したのちに独立。お酒の魅力を多くの人に知ってもらうべく、2016年11月に「LiquorPage」の運営を開始。 洋酒から和酒まで幅広い知見をベースに、ジン専門書籍やテキーラメディアなど外部酒類メディアの執筆協力の他、イベントの企画運営にも携わる。(ただの酒好き)

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