芋焼酎や麦焼酎を味わう際、水割りで飲む方も多いでしょう。
焼酎の個性を活かしながら味わえる飲み方として、ロックやお湯割りとともに定番の飲み方とされています。
自宅でも気軽に楽しめる飲み方ということもあり、「焼酎の割合はどれくらいがいいのか」「より美味しく飲むにはどのような作り方が良いのか」など気になる方もいることでしょう。
そこで本記事では、焼酎の飲み方講座と称して、水割りの「良い」とされる作り方について解説していきます。
焼酎水割りの黄金比は「6:4」
まずは、水割りの焼酎と水の割合について。
焼酎の水割りにおける、焼酎と水の割合は「焼酎6:水4」が黄金比とされています。
この割合は、多くの焼酎関連書籍や販売者などによって紹介されており「ロクヨン」などと言われることも。
6:4では少し濃いのでは?と思うかもしれませんが、焼酎自体のアルコール度数が25度程度ですから、この割合でも決して濃くはありません。
度数が40度を超える、ウイスキーなどの水割りで同じ割合なら濃いかもしれません。
しかし焼酎の場合、前述のように度数は25度程度ですから、6:4で水割りを作ってもアルコール度数は15度前後。
ちょうど日本酒やワインなどと同じぐらいです。
度数が低い分焼酎の割合が多い方が、味わいのバランスが良く、芋なり麦なり風味が活きるのです。
ただし、この割合が正解というわけではありませんので、好みで割合を変えても良いでしょう。
薄めが好きな方なら5:5や4:6でも良いと思います。
美味しい水割りの作り方
割合がわかったところで、次にその作り方について。
基本的に、よほどでもない限り手順によって、大きく味が変わることはありませんが、一般的な作り方として飲食店などでやっている手順をご紹介しましょう。
焼酎水割りの作り方
- グラスにたっぷりの氷を入れる
- 焼酎をグラスの半分ぐらいまで注ぐ
- 水をグラスの8〜9分目までゆっくり注ぐ
- マドラーで3回程度かき混ぜる
このように基本的には、水より先に焼酎を入れます。
理由は、アルコールの方が水より比重が軽いため、焼酎を先に入れた方が対流が起き混ざりやすいからだとされています。
ちなみに焼酎に限らず、カクテルなどでも基本的にはお酒を先に入れます。(お湯割りに限り原則逆)
また、上記では焼酎は「グラスの半分ぐらいまで注ぐ」とありますが、それを水で満たせばだいたい6:4の割合になるからです。
どのみち水は8分目程度までしか注ぎませんし、大半のグラスの形状は飲み口にかけて広がっていますから、それでちょうど良いのです。
ちなみに割り水に使用する水は軟水がおすすめ。
ミネラルが豊富な硬水では、味わいのバランスが崩れてしまうからです。
それに焼酎の多くの銘柄では、仕込みに軟水を使用しています。
(日本のミネラルウォーターはほぼ軟水)
よりこだわるなら「前割り」がおすすめ
ここまでご紹介した作り方で、十分に美味しい水割りを作れますが、よりこだわるなら「前割り」という作りがおすすめ。
前割りとは、前もって水で割り、それを寝かせることで焼酎と水をなじませる飲み方のこと。
事前に6:4の割合で焼酎と水を割り、それを一升瓶やペットボトルなどの容器に入れておき、それを1日から数日程度寝かせるのです。
こうすることで通常の水割りより、焼酎と水が良く馴染み、よりまろやかな味わいになるとされています。
前割りで仕込んだ焼酎は、氷を入れて飲んでも良いですし、そのまま温めればお湯割になります。
この飲み方は、本格的な飲み方として以前から用いられてきましたが、最近では、あらかじめ前割りされた焼酎(下記リンク参照)や、前割り専用のボトル(前割り用に目盛りなどがつけられた空ボトル)なども販売されており、より身近になってきています。
こだわりたい方はぜひ試してみてください。
まとめ
ここまで焼酎の水割りについて、その割合や作り方について解説してきました。
最後にまとめると…
- 焼酎水割りの黄金比は「焼酎6:水4」
- ただしこれが正解ではなく比率は好み
- 作る際は焼酎をグラスの半分ぐらいまで注げば6:4の比率になる
- 割水はできれば軟水
- よりこだわるなら前割りがおすすめ
多くの方が一度は味わったことがあるであろう焼酎の水割り。
割合や作り方に多少こだわれば、誰にでも簡単に美味しい水割りを作ることができます。
ちなみに筆者の好みは、6:4ではなく4:6。ちょっぴり薄めの方が個人的には水割りとして美味しいと感じます。
このように人それぞれ好みは違うでしょうから、まずは6:4で試してみて、自分好みの割合を探していくのもいいかもしれませんね。
それではこの辺で。
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