筆者が特におすすめするベルギービール8選

筆者がおすすめするベルギービール

クラフトビールの人気の高まりとともに、日本でも注目されることとなったベルギービール。
ベルジャンビールとも言われたりしますが、ベルギーといえばドイツなどと並ぶヨーロッパのビール大国です。
それゆえ一言にベルギービールといっても、ベルジャンホワイトやトラピストビールなど様々なタイプがあり、味わいも実に多様です。

本記事ではバラエティ豊かなベルギービールの中から、筆者的におすすめの銘柄を8つピックアップし特徴や味わいなどご紹介していきます。
比較的知名度が高い銘柄をセレクトしているので、日本でも入手がしやすいものとなっています。

本記事でご紹介するのは下記銘柄です。

※さっとご覧になりたい方は銘柄名をタップしてください。(銘柄紹介に移動します)
※銘柄名に数字がふってありますがランキングでありません。

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ベルギービールをざっくりと説明

ビール大国であり、その歴史が長いベルギーには、実に様々なタイプのビールがあります。
それゆえかなり奥が深く、一通り説明するとかなりの情報量となってしまう、そんなジャンルです。(ベルギービール専門店も多くありますね)
とはいえ普通にベルギービールを楽しむぐらいなら、そこまで知識は必要ないと思うのでここではざっくりと説明していきます。

ここではベルギービールならではのビールタイプで、本記事でご紹介する銘柄が該当するタイプをざっくりと説明します。

トラピストビール

トラピストビール全11銘柄

トラピストビール全銘柄、ここ数年で増えて11銘柄になった

By Philip RowlandsOwn work, CC BY-SA 4.0, Link

トラピスト会修道院で作られるエールビールで、現在製造が許されているのは世界でたった11箇所のみ。
瓶詰め後もあえて酵母を活動させ再発酵させるのが特徴で(瓶内二次発酵という)、そのため濃厚でやや酸味がある銘柄が多く、比較的度数も高いです。
今回ご紹介するシメイ、ロシュフォールがこれにあたります。

※エールとは上面発酵で作られるビールの総称で、ペールエールやホワイトエール、IPAなどもこのタイプにあたります。反対に下面発酵ビールはラガーと呼ばれ、大手メーカービールの多くがこれにあたります。

詳しくはこちら ⇒【簡単解説】ビールのラガーとエールの違いとは?

ベルジャンホワイト

ベルジャンホワイト(単にホワイトエールとも)は、小麦を主な原料するいわゆる白ビールの一種で、コリアンダーやオレンジピールなどを加えるのが特徴。
これによりフレッシュで華やかな香り、まろやかな甘みがあるのが特徴でとりわけ飲みやすいタイプです。
ヒューガルデン・ホワイトや今回ご紹介するヴェデット・エクストラがこれにあたります。

ベルジャン・ペールストロングエール(ゴールデンエール)

淡い金色をしているエールタイプのビール。見た目は日本の大手ビールと似ていますが、濃厚な味わいでまろやかでコク深いのが特徴。
苦味を特徴ともしますが、その強弱は銘柄によって様々です。瓶内熟成させる銘柄も。
今回ご紹介するデュベル、デリリウムがこれにあたります。

フランダース・レッドエール

やや赤みがかったレッドエールの一種で、ワインのように樽で長期熟成させるのが特徴。
濃厚でワインのような酸味を持ち、熟成により丸みのある味わいとなっていることが多いです。
今回ご紹介するドゥシャス・デ・ブルゴーニュがこれにあたります。

フルーツビール

使用しているフルーツによって味わいだけでなく色も決まる

本記事でもご紹介するリーフマンス、ベリー系の色合いになっていることがわかる

その名のとおり何かしらフルーツを加えたビールで、チェリーやカシス、ラズベリー(フランボワーズ)などのベリー系がよく使用されます。
フルーツのフレーバーが強いため甘く飲みやすい銘柄が多いです。
本記事でご紹介するリーフマンスがこれにあたります。

おすすめベルギービール・銘柄紹介

それでは銘柄紹介に移ります。
ここでは筆者が特におすすめしたいビールを8銘柄ピックアップしました。

※香り・味わいに関しては筆者の主観的な感想となっています。

1. ヴェデット・ホワイトエクストラ

ヴェデットはヒューガルデンと並ぶ代表的なベルジャンホワイトビールで、2007年発売とまた新しい銘柄ながら、その口当たりの良さから近年日本でも人気が高まっている銘柄です。
ろ過せずに瓶詰めしているため瓶の中に酵母に残っており、これにより芳醇な香りと旨味も感じることができます。全体的にはフレッシュで柑橘系のフルーティーな香りと甘みがあり、とても飲みやすいビールです。
一般的な大手ビールとはかなり味わいが異なり、苦味がなく炭酸が弱めなため、ビールが苦手な方にもおすすめできます。

ビールタイプ
ベルジャンホワイト

アルコール度数
4.7%

香り・味わい
オレンジなど柑橘系の華やかな香りに、ちょっぴりスパイシーな香りも。
フルーティーで優しい甘み、焼きたてのパンのような芳醇な味わい、やや酸味がある。

ヒューガルデンと比べるとライトな味わいで主張は控えめです。

2. デリリウム・トレメンス

ゾウなどの動物が描かれたラベル、そして陶器のようなボトルが特徴的なゴールデンエールタイプのベルギービール。
瓶内熟成を行なっており酵母がまだ残っているせいか、炭酸の泡がきめ細かく、クリーミーでまろやかな味わいとなっているのが特徴です。
デリリウム・トレメンスとはオランダ語で「アルコール中毒の震え」といった意味で、その名に恥じない(?)アルコール度数がやや高い銘柄です。
苦味が穏やかでやや甘みもありスイスイ飲めてしまうため、ある意味危険なビールなのかもしれません。笑

ビールタイプ
ベルジャン・ペールストロングエール(ゴールデンエール)

アルコール度数
8.5%

香り・味わい
華やかでやや甘くフルーティーな香り、スパイシーな香りも。
苦味は穏やか、クリーミーで甘みも感じる。後から若干アルコール感、辛味も。

3. シメイ・ブルー

修道院で作られるトラピストビールの代表格で、同タイプの中でも日本で最も有名とも言える銘柄がシメイ。
天然の地下水と原料のみを使用し、加熱殺菌やろ過は行わず、さらに瓶内二次発酵により長期熟成にも耐えるビールとなっています。
シメイにはホワイトやレッドなどいくつかシリーズがありますが、なかでも最上級品であるブルーの大瓶(750ml)がおすすめです。
瓶内二次発酵や瓶内熟成の場合、液量や酵母の量の違いによって大瓶タイプの方がゆっくり穏やかに熟成していくからです。(これはワインにも言えること)
そしてシメイ・ブルーは、世界的なビール評価サイト「Ratebeer」で5,000件近くの口コミでなんと100点満点を記録している銘柄です。(2017年7月4日時点)

ビールタイプ
トラピストビール

アルコール度数
9.0%

香り・味わい
麦の香ばしい香り、ややフルーティーかつ芳醇で複雑な香り。
濃厚で程よい甘味と苦味を感じる味わい。酸味は穏やかで非常にコク深く味わい。

4. デ・コーニンク

デ・コーニンクは、これまでご紹介したビールとは異なり気張らず気軽に楽しめるタイプのビールです。
「ベルギー・アントワープを象徴するビール」とラベルに記されているとおり、万人に受け入れられるような口当たりの良さが特徴です。
焙煎した麦芽を使用しているため、やや茶色がかったアンバーエールのような色合いで、芳醇で香ばしい味わいとなっています。
程よい苦味と甘味で、主張が控えめであるため飲みやすいビールです。

ビールタイプ
アントワープ・ペールエール(ラベルにはそう記されているがアンバーエールに近い)

アルコール度数
5.0%

香り・味わい
芳醇な穀物系の香り、ややオレンジのような柑橘の香りも。
麦の芳醇な甘味、そして苦味が心地よく、ややあっさりな口当たり。

5. リーフマンス

ベルギー最古のブリュワリーとも言われるリーフマンス醸造所の看板商品。
いわゆるフルーツビールで、チェリーを使用したビールをベースに、イチゴやラズベリー、ブルーベリーなどベリー系の果汁を加えてできています。
フルーツビールというと少し軽く見られがちですが、リーフマンスのこだわりはすごく、発酵には野生酵母を使用し、18ヶ月にも及ぶ熟成、さらにろ過せず酵母を生かして瓶詰めしています。
苦味がなく、とにかくフルーティーでカクテル感覚で飲めるビールとなっているため、ビールが苦手な方や女性には特におすすめです。

ビールタイプ
フルーツビール

アルコール度数
4.2%

香り・味わい
強いベリーの香り、ベリー系のガムのような甘い香り。
苦味がなくベリーの甘味が主体の味わい。すっきりした味わい。

6. デュベル・トリプルホップ

デュベルはベルギーを代表するゴールデンエールで、デュベル・モルトガット醸造所で作られています。(実はヴェデットもこの醸造所で作られている)
王道のゴールデンエールといったように淡い金色で、ホップの香り・苦味が効いた味わいで、なおかつ度数が高いのがデュベルの特徴です。
このトリプルホップは、ホップを3種類使用し、通常のデュベルより度数と苦味がやや強い仕様となっています。

ビールタイプ
ゴールデンエール

アルコール度数
9.5%

香り・味わい
ホップ由来のハーブような華やかな香り、少しスパイシーな香りも。
芳醇でやや甘みも感じ、後味にはしっかり苦味が効いてくる、味わい深いビール。

7. ドゥシャス・デ・ブルゴーニュ

ドゥシャス・デ・ブルゴーニュは、フランダース・レッドエールに該当するビールで、樽熟成を行なっているのが特徴です。
18ヶ月(1年半)にも及ぶ樽熟成させたビールと、8ヶ月熟成のビールをブレンドさせてから瓶詰めという、とても手間がかかったビールで、樽由来の甘みやワインのような酸味が特徴的なビール。
ビール好きの方もちろん、ワイン好きの方にもおすすめのビールです。それからこちらもシメイ同様大瓶がおすすめです。

ビールタイプ
フランダース・レッドエール

アルコール度数
6.2%

香り・味わい
ワインのようなフルーティーでスパイシーな香り。
チョコレートのようなコクのある甘みとワインのような酸味が特徴的な味わい。

8. ロシュフォール・10

ロシュフォールは、シメイ同様数少ないトラピストビールの一つで、世界的にかなり評価が高いビールです。
いくつか数字で示されたシリーズがあり、なかでも最上級シリーズである「10」がおすすめ。
黒ビールのように色が濃く、ボリューミーで度数もかなり高いのが特徴で、シメイ同様「Ratebeer」で100点満点を記録している数少ない銘柄です。(2017年7月4日時点)
800円前後とビールにしては高額ですが、ビール好きなら一度は味わっておきたい銘柄です。

ビールタイプ
トラピストビール

アルコール度数
11.3%

香り・味わい
チョコレートのような甘く香ばしい香り、フルーツ系の香りもありとても複雑な香り。
かなりボディがしっかりした濃厚でコク深い味わい。苦味が強いが甘みも強く複雑な味わい。

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まとめ

以上8つがおすすめベルギービール銘柄です。
気になる銘柄は見つかりましたでしょうか?

いずれの銘柄も異なる特徴をもっており(そもそもビールタイプが違いますが)、味わいもそれぞれ全くといっていいほど異なります。
このバラエティの豊かさがベルギービールの面白さとも言えますね。

本記事では筆者的なおすすめ銘柄を8つに絞ってのご紹介でしたが、他にもおすすめしたい美味しいベルギービールはたくさんあります。
ぜひ色々な銘柄を試していただけたらと思います。

それではこの辺で。
以上「筆者が特におすすめするベルギービール8選」でした。

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小針 真悟
著者:小針 真悟

[LiquorPageオーナー / GINfest.TOKYO運営メンバー] 豊富な現場経験や長年のお酒愛によって、ジンを筆頭にあらゆるお酒の知識を持つ。

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