世界一のジントニック?北欧のジン「キュロ」についてアンバサダーに聞いてみた

世界一のジントニック?北欧のジン「キュロ」についてアンバサダーに聞いてみた

ジンの飲み方といえばジン・トニックが定番。
実はそのジン・トニックで世界最高の賞を受賞したジンがあります。

その名はキュロ・ナプエ。
世界で最も権威ある酒類コンペの一つであるインターナショナル・ワイン&スピリッツ・コンペティション(以下IWSC)2015のジン・トニック部門で最高賞であるトロフィーを獲得した、フィンランド産のクラフトジンです。

今回、このジンのアンバサダーを務める野村空人(ソラン)さんに、キュロについて語ってもらうべくインタビューを敢行!(実は筆者と同じくGINfest.TOKYOの運営メンバーでもある)
成り立ちや特徴、魅力、そして“パーフェクトサーブ”というベストな飲み方について語っていただきました。

野村空人
21歳で単身渡英、7年間ロンドンでバーテンダーとして活躍したのち、2016 International Best Restaurant bar of The Yearに輝いたHawksmoor Spitalfields barのヘッドバーテンダーを務める。 帰国後、ノルウェーの名店Fuglen Tokyoでの経験を経て、Kyrö distillery companyのJapan ambassador に。2018年からドリンクコンサルタント会社ABV+を立ち上げた。

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5人の男たちの友情と、サウナから生まれた「キュロ」

キュロのジン、ナプエ(右)とコスクエ(左)

キュロのジン、ナプエ(右)とコスクエ(左)

− それでは早速キュロについてお伺いしようと思います。
まずは成り立ちについて教えていただきたいのですが、どのようにしてキュロは誕生したのですか?

野村空人さん(以下ソラン):キュロは、フィンランド出身の5人の若い友人達が創業しました。
ある日彼らはサウナに入りながら、アメリカのライウイスキー(ライ麦が主原料のウイスキー)を飲んでいました。
その時、ふとライ麦がフィンランドの国民食であり、その消費量が多いことを思い出し、こう考えました。
「なんでフィンランド人はこんなにライ麦が好きなのに、ライウイスキーを造らないのか?」と。
ライ麦が大好きな国なのに、それを使ったウイスキーがなかったんです。
そうした強い疑問から熱意にかられた彼らは「じゃあ自分たちで造ってみようじゃないか!」ってなったんです。
次の日になっても「このアイディアは良い!」となり、実際に造ることになりました。

− なるほど…フィンランドといえばサウナは有名ですが、そのサウナの中で、国のアイデンティティが反映されたお酒を造ろうと思い浮かんだのですね。
誕生ストーリーにサウナが登場するのはかなりユニークですが、フィンランドらしいですね。

ソラン:ライ麦がアイディアの中心にあったため、コンセプトは「IN RYE WE TRUST(ライ麦を信じて)」
そうしてライ麦の良さをしっかり発信するべくお酒造りを始めることになりました。

キュロのイメージポスター。サウナでのアイディアに喜んで5人のメンバーがライ麦畑に飛び出している。

キュロのイメージポスター。サウナでのアイディアを喜んで5人のメンバーがライ麦畑に飛び出している。

− それで拠点(蒸留所)に選んだのはたしかイソキュロという地域だったと思いますが、なぜこの場所を選んだのですか?

ソラン:創業メンバーの一人であるMikoの実家がイソキュロでこの地に詳しかったというのがまず第一。
それからフィンランドはもともと、昔氷河だった地層がフィルターの役割を果たしているためクリアな軟水が湧き、特にイソキュロは自然が豊かでお酒造りに適していました。
条件が整っていたことに加えて、たまたま、元々チーズ工場だった建物が空いていて「ここが良い」となりました。

− そうしてイソキュロに蒸留所を創業したのですね。

ソラン:はい、仲間と場所とコンセプトが揃い、キュロ蒸留所が誕生したのは2013年のことです。
彼らは土地も1つのブランドだと考え、ライ麦はもちろん、イソキュロの個性を活かしたお酒を造ると決めました。
そのため、イソキュロ出身のMikoは、土地のバッググラウンドや歴史の研究、語りべが専門のスタッフなんです。
例えば、蒸留所や製品ラベルに使われているロゴやフォントは、この地にあった石碑に書いてあったフォントを見本にしているんです。

− それにしてもサウナでの思いつきから実際に決意するのはなかなか難しいと思うのですが、メンバーの人柄とかが関係しているのでしょうか?

ソラン:キュロメンバーの概念でもあるんですけど「センスオブユーモア」というのがあって、フィンランド人ってユーモアがたっぷりで、つまらくてもとにかくジョークを言うんですよ(笑)
白夜時期を除くと暗い時間が長く、寒いフィンランドに住む人たちには、それにめげずに面白いことや新しいことをどんどんやっていこうというイノベーティブな側面があります。
彼らも常に「何かやってみようよ」って気概があり、キュロの始まりもそうした面が関係しているでしょうし、ウイスキーの流れからジン造りを始めたのも然りです。

創業メンバーのチャレンジ精神とユーモアから生まれたのがキュロ。

創業メンバーのチャレンジ精神とユーモアから生まれたのがキュロ。

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「ナプエは村の名前」なぜキュロはジンを造り始めた?

− お話を伺うかぎりでは、キュロはライ・ウイスキーが造るべく始まっていますが、そこからなぜジンも造り始めたんですか?

ソラン:ライ・ウイスキーは最低でも3年以上は熟成にさせなければいけないのですが、その間、ただ何もせず待ってるわけにはいきません。
何ができるか考えた時に「ジンならライ麦を活かすことができる!それにフィンランドにはこの地域でしか採れないボタニカルがある。それらを使ってジンを造ってみようじゃないか!」となったんです。

※ジンはベースとなるスピリッツに、ハーブやフルーツ、スパイスなどのボタニカルを加えて蒸留し、出来上がる。ライ麦はベーススピリッツの原料として活かせる。

− それでキュロ・ナプエを造ることになったんですね?

ソラン:実際にローンチしたのは2014年のことです。
ナプエという名前は、イソキュロ内にある村の名前で、Mikoの出身地でもあるんですよ。

キュロについて笑顔で語る野村空人さん。

キュロについて笑顔で語るアンバサダーの野村空人さん。

【次ページ】アンバサダーが語るキュロの特徴と魅力、飲み方

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