お酒がそれほど得意ではない方からすると、カクテルの味はもちろんアルコール度数も気になるもの。
バーに行ったのならバーテンダーに相談するのも良いですが、必ずそれができるシチュエーションとは限りませんし、自分である程度は知っておきたいものですね。
そこで本記事では、数あるカクテルのなかでも、アルコール度数が低く、なおかつ甘くて飲みやすい味わいのカクテルをいくつかご紹介していきます。
度数はもちろん、材料や味わいも記していきますので、ぜひ参考にしてください。
なお、本記事でご紹介するカクテルは、本格的なバーであればおそらく扱っているだろう材料を使用したカクテルとなっているので、「作れない」と言われる可能性は低いと思います。
それでは見ていきましょう。
※カクテルの製法やレシピはお店によって若干異なります。
ダージリンクーラー
製法:シェイク
度数:約5度前後
材料:紅茶リキュール、フランボワーズリキュール、レモンジュース、ジンジャーエール
ダージリンという名のとおり紅茶のリキュールを使用した、とても飲みやすいカクテルです。
副材料であるフランボワーズとは、フランス語でラズベリーのことで、これとともにレモンも加えることで甘酸っぱさが加わります。
さらにジンジャーエールで割るため、甘酸っぱくも爽やかなテイストのカクテルとなります。
シェイクして作るカクテルの中では、最もアルコール度数が低い部類に入ります。
※シェイクとは、材料をシェイカーに入れ振ることで冷えたカクテルを作るスタイル。
※ロングカクテルとは、氷が入ってるカクテルで、時間をかけて飲むとされるもの。(ジントニックなど)
グラスホッパー
製法:シェイク
度数:約14度前後
材料:ミントリキュール、カカオリキュール、フレッシュクリーム
グラスホッパーは、まるでチョコミントのような味がする、デザート感覚のカクテルです。
それもそのはずで材料にミント、カカオ(要するにチョコ)を使用するのですから、当然チョコミント風味になるわけです。
度数がそこまで低いとは言えないものの、その甘い味わいもあってほぼ度数感じません。
一度は味わっておきたいカクテルです。
※ショートカクテルとは、主に逆三角形のグラスで提供される氷なしのカクテルで、冷えているうちに飲むとされるもの。
フローズン・ストロベリーマルガリータ
製法:ブレンド
度数:約7度前後
材料:テキーラ、ストロベリーリキュール、レモンジュース、塩(スノースタイル)
マルガリータはテキーラがベースの超有名カクテル。
フローズン・ストロベリーマルガリータは、そのマルガリータをシャーベット状にした、いわゆるフローズンカクテルです。
通常のフローズンマルガリータにイチゴの風味を加えているため、甘酸っぱくかなり飲みやすく仕上がっています。
度数も低くテキーラが苦手な方でも楽しめる味わいで、シャーベット状なので夏にもってこいです。
※製法のブレンドとは、ブレンダー(ミキサー)を用いてカクテルを作るスタイルです。
オーガスタセブン
製法:シェイク
度数:約5度前後
材料:パッソア、パイナップルジュース、レモンジュース
オーガスタセブンは、トロピカルフルーツの風味が効いた南国テイストのカクテルです。
ベースに使用するパッソアとは、パッションフルーツのリキュールで、甘酸っぱく鮮やかなピンク色が特徴です。
トロピカルテイストのカクテルのなかでは、かなり度数が低い部類に入り、とても飲みやすいカクテルです。
ベリーニ
製法:ビルド
度数:約9度前後
材料:スパークリングワイン、ピーチネクター、グレナデンシロップ
ベリーニは、数あるシャンパンカクテルのなかでもとりわけ飲みやすいカクテルです。
ピーチネクターと、グレナデンシロップというザクロのシロップを少量加えることで甘さが加わり、ジューシーな味わいとなっています。
シャンパンやスパークリングワインが苦手な方でも、楽しめる味わいのカクテルです。
※製法のビルドとは、グラスに氷とお酒を直接入れて混ぜるシンプルな製法。(ジントニックなど)
アプリコットクーラー
製法:シェイク
度数:約7度前後
材料:アプリコットブランデー、レモンジュース、シュガーシロップ、ソーダ
アプリコットクーラーはその名のとおり、アプリコット(杏)のリキュールがベースのカクテルです。(ブランデーとありますがリキュールに分類され度数も低いです)
こちらも少量ながらグレナデン(ザクロ)シロップを加えているため、とてもフルーティーな味わいとなっており、炭酸によってのどごしもバッチリです。
甘みがありつつも爽やかなテイストなので、食前でも楽しめます。
モンキーミックス
製法:シェイク
度数:約6度前後
材料:バナナリキュール、オレンジジュース、トニックウォーター
モンキーミックスは、バナナリキュールがベースの南国テイストのカクテル。
バナナとオレンジジュースという甘みが強い組み合わせながらも、ビターな炭酸飲料であるトニックウォーターで満たすことで、すがすがしい風味となっています。
バナナの風味がそれほど強いわけではないため、飲み飽きしません。
ディタ・スプモーニ
製法:ビルド
度数:約5度前後
材料:ディタ(ライチリキュール)、グレープフルーツジュース、トニックウォーター
ディタ・スプモーニは、カンパリを使用した有名カクテル「スプモーニ」の、ベースをライチリキュールに変えたバージョン。
通常のスプモーニが苦味があるのに対し、こちらはライチのエキゾチックな甘みが加わっており、より飲みやすくなっています。
グレープフルーツジュースとトニックウォーターで割っているため、甘すぎず爽やかなテイストのカクテルです。
筆者イチオシのカクテル
上記のカクテルほど度数が低くはないのですが、筆者が個人的におすすめしたいカクテルをご紹介します。
スカーレットオハラ
製法:シェイク
度数:約15度前後
材料:サザンカンフォート、クランベリージュース、レモンジュース
スカーレットオハラは、映画「風と共に去りぬ」のヒロイン・スカーレットをイメージして作られたカクテル。
それゆえ、アメリカ南部発のリキュール「サザンカンフォート」がベース。
サザンカンフォートは、ピーチやオレンジ、ハーブ類などベースとしたリキュールで、そのまま飲んでも美味しいリキュールです。
それをクランベリーとレモンで割ることで、絶妙に甘酸っぱく、そして淡い赤色が美しいカクテルとなっています。
度数は決して低くないながらも、その絶妙なフレーバーから自信を持って「飲みやすい」と言えるカクテルで、誕生背景など踏まえると特に女性におすすめです。
まとめ
気になるカクテルは見つかりましたでしょうか?
グラスホッパーなどちょっと変わった風味のカクテルもありますが、本記事でご紹介したカクテルのほとんどは甘酸っぱい味わいとなっているため、甘さがきつくなくいずれも飲みやすいです。
度数が低く飲みやすいからといって、ついつい飲み過ぎないように注意は必要かもしれませんね。
それではこの辺で。
以上「バーで飲みたい!度数が低い&甘い飲みやすいカクテルまとめ」でした。
【参考文献】
カクテル・パーフェクトブック|日本文芸社 監修・桑名伸佐
⇒ワインや日本酒、テキーラなど…各お酒のアルコール度数比較
⇒二日酔いの原因 〜 本当のところなぜ二日酔いになるのか?
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