長濱蒸留所のニューメイク第4弾「ヘビリーピーテッド」が限定発売!

長濱蒸留所ニューメイク「ヘビリーピーテッド」

今後期待のクラフトウイスキーの作り手である長濱蒸留所。
これまでノンピーテッドやピーテッドなど計3つのニューメイク(ニューポット)をリリースしてきましたが、どうやら最新作である第4弾を11月20日(月)に限定リリースするようです。
第4弾はこれまでの中では最もピートレベルが高い「ヘビリーピーテッド

本記事ではリリース文を元に、気にあるフェノール値なども詳細をご紹介していきます。

前回のニューメイクについてはこちらの記事でご紹介しています。
長濱蒸留所がニューメイク第3弾「ピーテッド」を新発売!

長濱蒸留所の第4弾ニューメイク(ニューポット)のフェノール値は45ppm!

2016年に操業開始したばかりの長濱蒸留所は、当然のことながらウイスキーはまだ熟成中で、オフィシャルボトルのリリースは数年先になるとみられています。
そのため、これまでニューメイク(ニューポット)を数量限定にてリリースしているのですが、今回リリースする第4弾では、よりピートを炊き込んだヘビリーピーテッド麦芽を100%使用。
気になるフェノール値は45ppmにもなります。
前作のニューメイク(20ppm)からフェノール値は倍以上になり、長濱蒸留所のニューメイクとしては最もピーティであるのはもちろんのこと、(ニューメイクではありますが)国内のウイスキー全体で見てもピートレベルはかなり高いと言えるでしょう。

ちなみに45ppmというと、とりわけピーティなことで知られるラフロイグやアードベッグのフェノール値と同等程度
このニューメイクが長濱蒸留所のウイスキーとしてどのように使われ、どのようなウイスキーになるのか楽しみなところです。

長濱蒸留所ニューメイク(ニューポット)「ヘビリーピーテッド」の詳細情報

以下リリース文より。

商品名 :NAGAHAMA DISTILLERY NEW MAKE Alc.59 HEAVILY PEATED
容量 :500ml
原材料 :モルト
アルコール:59%
希望小売価格:4,600円+税

長濱蒸溜所が送る、蒸溜したてのモルトウイスキーの原型であるニューポットをそのまま瓶詰めした「NEW MAKE Alc.59」シリーズ。第1弾のノンピート、第2弾のライトピート、第3弾のピーテッドに続き、このたび第4弾として「ヘビリーピーテッド」をリリースいたします。
フェノール値45ppmと長濱蒸溜所史上、最も高いピートレベルを誇るモルトを全量使用して仕込みを行っており、今までのNEW MAKEと同様、長濱蒸溜所らしいモルティーな風味とほのかな甘みに加えて、非常にピーティーな香りが加わった原酒に仕上がりました。

長濱蒸留所の基本情報

長濱蒸留所は、滋賀県長浜市に昨年11月にオープンしたばかりの新生蒸留所で、ウイスキーの蒸留所としては国内最小規模とされる、正真正銘のマイクロディスティラリーです。

元々は「長濱浪漫ビール」というクラフトビールを手がけるブリュワリーで、蒸留所は同ブリュワリー内に併設されています。
ビール造りで培ったノウハウや設備を生かした格好で、マッシュタンや発酵槽はビール造りで使用しているものを共用。
ポットスチルは新たに調達した、ひょうたんのようなアランビック型のものを使用しており、このユニークなポットスチルが長濱蒸留所の特徴です。

ホヤ社のひょうたん型のポットスチルを採用

長濱蒸留所のポットスチルは、ポルトガルのホヤ社のひょうたんのような形をしたアランビック型のポットスチル。
全2基あり、初留釜が1000ℓ、再留釜が500ℓとかなり小型のポットスチルとなっています。
加熱方法はスチームによる間接方式。
このポットスチルからできるニューメイク(ニューポット)は、酒質がリッチになるとされています。


国内ではおそらく長濱蒸留所が唯一と思われるホヤ社のアランビック型ポットスチルですが、海外ではストラスアーンやエデンミル、ドーノッホにロッホユーといったマイクロディスティラリーが採用しています。
長濱蒸留所も含めたいずれにも共通しているのが、挑戦的な蒸留所であること

ウシュクベーハと呼ばれる超短期熟成のスピリッツをリリースしてみたり、長濱蒸留所でもニューメイクを自分で熟成させるミニ樽セットなどユニークなものがリリースされています。(現在は終売)

いずれにせよ、今後が楽しみな蒸留所であることは間違いありません。

著者:小針 真悟

[LiquorPage運営責任者] お酒の現場を7年経験したのちに独立。お酒の魅力を多くの人に知ってもらうべく、2016年11月に「LiquorPage」の運営を開始。 洋酒から和酒まで幅広い知見をベースに、ジン専門書籍やテキーラメディアなど外部酒類メディアの執筆協力の他、イベントの企画運営にも携わる。(ただの酒好き)

関連記事

  1. 2018 リカマンウイビアメッセ in KYOTO ウイスキー、クラフトビールが京都に集結!「リカマンウイビアメッセ…
  2. 入門向けバーボン・厳選5選 バーボンウイスキー入門・初心者にオススメのバーボン5選
  3. オークションで「サントリー・山崎50年」が約3,250万円で落札 オークションで「サントリー・山崎50年」が約3,250万円で落札…
  4. 大人気台湾ウイスキー「KAVALAN」がオンライン蒸溜所ツアーを開催!10-11月に計3回実施 大人気台湾ウイスキー「KAVALAN」がオンライン蒸溜所ツアーを…
  5. 造り手に聞く、ワイルドターキーとは ワイルドターキーのセミナーへ!マスターディスティラーが語る…
  6. バーボンとスコッチ ウイスキーの「バーボン」と「スコッチ」の違いは何か?
  7. 一度は挑戦したい“世界最強”のスモーキーウイスキー「オクトモア」…その凄さを簡単解説 一度は挑戦したい“世界最強”のスモーキーウイスキー「オクトモア」…
  8. スコッチ・ウイスキーの定義を簡単かつ丁寧にまとめてみた スコッチ・ウイスキーの定義を簡単かつ丁寧にまとめてみた

おすすめ記事

国産ジンの造り手19社が沖縄に集い、唯一無二のジンを創る「DistiRally NEXT 2023」始動! 国産ジンの造り手19社が沖縄に集い、唯一無二のジンを創る「DistiRally NEXT 2023」始動!

この度、当メディア(LiquorPage)、および洋酒専門の酒販店・株式会社千雅は、国産ジンが造り手…

トップバーテンダーが手がける“クラフト・ジントニック”のための蒸溜所プロジェクトが始動!

シンプルなカクテルながら、その爽やかな香りと洗練された口当たりに、バーで味わうジン&トニックに癒され…

造り手19社が集結し創り上げたジン「OSUZU GIN DistiRally NEXT 2022」を発売! 造り手19社が集結し創り上げたジン「OSUZU GIN DistiRally NEXT 2022」を発売!

この度、洋酒専門の酒販店・株式会社千雅とLiquorPage(当メディア)は、国産ジンが造り手が一つ…

人気の記事

  1. あのパーカーポイントが日本酒に!90点以上78銘柄を発表 日本酒版パーカーポイント
  2. ジャパニーズ・クラフトジンが今アツい!話題の4銘柄をご紹介 ジャパニーズ・クラフトジン
  3. 日本でも流行必至!「クラフトジン」の特徴と銘柄まとめ クラフトジンとは?
  4. ウイスキー世界売り上げランキングTOP20 世界ウイスキー売上ランキング
  5. 世界一売れているビールは?2015年世界シェアTOP10を発表! 世界一のビールは?

新着記事

関連記事

PAGE TOP