近年、焼酎・泡盛はカクテルの材料としても認識されるようになってきており、取り扱うバーが増えてきました。
数年前まで知名度が高くはなかったメキシコの地酒メスカルが、今や世界中のバーで扱われるように、焼酎・泡盛もまた、世界へと羽ばたこうとしています。
そんな中、大阪の「OSAKA FOOD LAB」で11/11に開催されたのが『Honkaku Shochu & Awamori EXPERIENCE』
蔵元と有名バーテンダーをつなぐ、1日限りの本格焼酎・泡盛体験プロジェクトで、会場では12名のバーテンダーたちによるスペシャルな焼酎・泡盛カクテルが提供されました。
当記事では、大盛況となったイベントの様子を、写真を多用しながらご紹介します。
⇒https://jfn.co.jp/lp/experience2023/
日本全国から集まった有名バーテンダーたち
当イベントは、日本酒造組合中央会が主催するイベントで、今回が初開催。
万博も控える大阪の地で、カクテルとしての焼酎の可能性を知ってもらうべく開催されました。
本格焼酎・泡盛が100銘柄以上が自由に試飲可能だったほか、そのうち12の蔵元の銘柄を、全国から集まった12名の有名バーテンダーたちがそれぞれ1銘柄担当し、オリジナルカクテルを考案。
来場者は、カクテルチケットと引き換えに、それらのカクテルを味わうことができました。
【参加バーテンダー&担当焼酎】
- 池上祐子(リーガロイヤルホテル「セラーバー」/大阪) – 焙煎麦焼酎 つくし焙煎(西吉田酒造)
- 小坂駿(Quarter Room/東京) – 朗らかに潤す log. 2022(渡邊酒造場)
- 木場進哉(夜香木/熊本) – 川辺(繊月酒造)
- 竹下健一(ザ・リッツ・カールトン京都「The Bar」) – iichiko彩天(三和酒類)
- 辻英和(Scotch & Branch/京都) – 田苑 ENVELHECIDA(田苑酒造)
- 仲市敬佑(BAR識/大阪) – ふしぎ屋 原酒(藤居酒造)
- 長友修一(Bar Oscar/福岡) – SHIRAYURI INUI 44(池原酒造)
- 中村晃子(パーク ハイアット 京都 バー「琥珀」) – 刻の封印 原酒(深野酒造)
- 中村智明(Ryukyu mixology style bar Alchemist/沖縄) – 請福ビンテージ43(請福酒造)
- 山川純矢(BAR &-So-On./大阪) – 米島 2023年版(米島酒造)
- 山吹将冬(BAR 夜/大阪) – 里の曙原酒(町田酒造)
- 渡邊裕紀(Bar Nayuta/大阪) – 百年の孤独(黒木本店)
また、この日は、お笑い芸人の「ギャロップ」と「モンスターエンジン」をゲストに、バーテンダーと蔵元を交えたトークショーも実施。
大阪・北新地の「食堂 燈」によるフード販売も行われ、焼酎・泡盛を軸にさまざまなコンテンツが用意されました。
個性とクオリティが共存した彩り豊かな焼酎・泡盛カクテル
当日は、開始直後から多くの人が押し寄せ、まず賑わいを見せたのが焼酎・泡盛の試飲ブース。
特に蔵元が来場していた銘柄は人気を呼び、造り手本人から話を聞きながらじっくり飲み比べする方が目立ちました。
一方で12名のバーテンダーによるカクテルの提供は、3名ごとのグループでタイムテーブルが分けられており、提供開始間際になると、すぐさま列をなし、注目度の高さがうかがえました。
バーテンダーたちが考案したカクテルは、人気のウイスキーカクテル“オールドファッションド”をアレンジしたものや、“エスプレッソマティーニ”をアレンジしたもの、さまざまなハーブやスパイスを使ったもの、紅茶を使ったものなど、見た目はもちろん、香りや味わいも多種多様。
それでいながらベースの焼酎の魅力もしっかり感じられる、個性とクオリティが共存したカクテルばかりでした。
人気のあまり、売り切れになるカクテルも少なくありませんでしたが、来場者は仲間内でそれぞれのカクテルの飲み比べを楽しんでいる様子でした。
また、トークショーでは、ゲストのお笑い芸人たちの軽快なトークとともに、提供したカクテルの説明や、ベースの銘柄の紹介もあり、まさに五感で体験するイベントとなりました。
世界に羽ばたく焼酎・泡盛
終始多くの人で賑わいを見せたイベントには、最終的に350前後の方が来場。
焼酎・泡盛ラバーの方たちはもちろん、バーテンダーの方の来場も多かったことは印象的で、バーの世界でも焼酎・泡盛の注目度が高まっていることがうかがえました。
世界では今、さまざまな国のローカルスピリッツが注目を浴び、バーの世界に新しい個性と彩りを与えています。
オンザロックや水割りなど従来の飲み方が色褪せることはありませんが、バーテンダーの技術とクリエイティビティが掛け合わさることで、新たな魅力をまとったカクテルへと変化する…そして、世界のローカルスピリッツと同様に、焼酎・泡盛もまた世界に羽ばたく可能性を持っているのだと、今回のイベントでは感じさせられました。
今こそ、焼酎・泡盛カクテルの扉を開くときかもしれません。
写真ギャラリー
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