国産クラフトジンも続々登場!日本人が“今ジンを飲むべき”4つの理由

昨今、様々なカテゴリーでクラフトなお酒が人気を集めています。
従来の枠に収まらない個性的なお酒が続々と登場し、ファンが増え続けているのです。

今回、LiquorPageで取り上げるのは“ジン”。
近年大注目のお酒として、日本でもファンが増えてきている最中ですが、実は、日本人は今こそ楽しむべきお酒かもしれません…。
当記事では、その理由を4つに分けて、それぞれ詳しく説明していきます。

国産クラフトジンも続々登場!とにかくジンは今選択肢が豊富

ジンは今、世界的に大きなムーブメントとなっています。
その本場であるイギリスでは、2016年から2020年までの4年間で造り手の数が2倍に増加(※WSTAより)。また、英Drinks Internationalによれば、ウイスキーを含む世界のスピリッツカテゴリーの中で、ジンは最も高い成長率を示しているとされています。
このことから、ジンは今、世界で最もアツいお酒だと言えます。
そんなジン人気の大きな要因となっているのが、“クラフトジン”の台頭。
ジンは、ベースとなるアルコール(スピリッツ)に、“ジュニパーベリー”のほか、様々なボタニカル(ハーブやスパイス、フルーツ)を加えて蒸溜することで、独特の華やかな香りが与えられるお酒。素材選びや製法の自由度が高いことから、産地ならではのボタニカルを使ったり、個性的な味わいを表現したり…そうしたクラフトジンの登場によって、ジンの世界は実に多種多様となっています。

虎ノ門蒸留所のCOMMON GIN

虎ノ門蒸留所(東京・虎ノ門)で造られるCOMMON GIN

そして、ここ日本でもそうしたジンは造られるようになっています。
ゆずやお茶、生姜など、日本ならでは素材を使ったクラフトジンが北海道から沖縄まで、日本全国で造られているのです。
今や世界では、6,000種前後のジンが流通しているとされ、そのうち700種前後は日本でも楽しめるとされています。
あなた好みのジンもきっと見つかるはずです。

低度数でも楽しめる!飲み方次第で度数を選べる

ジンのアルコール度数は、その多くが40〜47度前後。
数字だけ見ると、強いお酒と感じるかもしれません。しかし見方を変えれば、それだけ飲み方の柔軟性に優れているとも言えます。
元々ジンは、飲み方の大定番であるジン&トニックのほか、ネグローニやマティーニといったカクテルなど、何かで割って飲まれることが多いお酒。例えばジン&トニック(またソーダ割り)なら、その度数は概ね5〜10度前後となります。お好みで割合を変えれば、もっと度数を下げることができるでしょう。
日本人はその体質から、強いお酒があまり得意ではないという人も少なくありません。
それに加え昨今は、健康志向の高まりから低アルコール飲料に注目が集まっていますが、ジンはそれに即した飲み方でも楽しめるのです。(しかも蒸溜酒なので糖質はゼロ)

冷凍フルーツを使ったジンのソーダ割り

コンビニの冷凍フルーツを使ったジンのソーダ割り、度数は5度前後

一方で、ネグローニやマティーニといった大人気カクテルで味わうなら、その度数は20〜30度前後。もちろん、ストレートやロックで味わうのも良いでしょう。
つまりジンは、飲み手の志向によって、度数が選べるのです。

香りを堪能することでリラックスできる

ジンは、一般的に複数のボタニカルを用い、仕上がりにはそれらの独特の香りが与えられることから“ボタニカルのお酒”ともされています。
使用されるボタニカルには、アロマのエッセンシャルオイルとして販売されている素材も多くあります。
ジンに必須であるジュニパーベリーもその一つ。香りの主成分であるαピネンには、リラックス効果があることで知られています。
また、その他にもリナロールやリモネンといった、リラックス効果への期待からアロマテラピーや香水でも重宝される香気成分を含む、柑橘類やハーブもジンのボタニカルとして多用されています。
そうした素材の香りが詰まったジンは“リラックスのお酒”であるとも言えるでしょう。
忙しい現代を生きる私たち日本人。ジンはリラックスしたい時に寄り添ってくれるお酒なのです。

ゆっくり嗅ぎたい香りがジンにはある

ゆっくり嗅ぎたい香りがジンにはある (@Antonic/中目黒)

買えるお店、飲めるお店が増えている

このようにジンは、飲み手の体質に合わせて飲み方を変えることができ、しかもその香りを堪能することでリラックスもできる。選べるジンの数も多く、その中には日本人にとって馴染み深い香りを持つ国産クラフトジンも数多くあります。
その魅力がわかったところで「でも実際にどこで買えるの?」、「どこで飲めるの?」と気になった方も少なくないでしょう。

実は、ここ数年、購入できるお店は増えてきています。
例えば、Amazonでは実に多くのクラフトジンや定番ジンが販売されているほか、割材のトニックウォーターも豊富に揃っています。
また、一般的なスーパーでも国産ジンなどを扱うところが増えており、身近なお店でも入手できる可能性があるのです。

これらのジンとトニックウォーターはAmazonでも購入できる

これらのジンとトニックウォーターはAmazonでも購入できる

一方、ジンといえば“バーのお酒”とイメージされることも少なくないですが、日本のクラフトジンが増加したことに伴い、居酒屋なのでも取り扱われるケースが増えています。もちろん、バーにおいても今まで以上にジンを多く扱うようになってきています。
頑張って探さなくとも、飲む場所、買える場所はあるのです。

ぜひ今こそ、ジンを楽しんでみては?

著者:小針 真悟

[LiquorPage運営責任者] お酒の現場を7年経験したのちに独立。お酒の魅力を多くの人に知ってもらうべく、2016年11月に「LiquorPage」の運営を開始。 洋酒から和酒まで幅広い知見をベースに、様々な酒類専門メディアの執筆・編集のほか、酒類イベントの企画運営やWEB制作、プロモーション業にも携わる。写真撮影も行うなど、お酒を通じた様々な制作業を一人でこなす。(ただの酒好き)

関連記事

  1. 日本酒の名門「南部美人」がクラフトジン&ウォッカの製造開始を発表!2021年3月頃に発売予定 日本酒の名門「南部美人」がクラフトジン&ウォッカの製造計画を発表…
  2. 「ゴードン」はジンの歴史を知る上で欠かせないブランド!誕生ストーリーと特徴に迫る 「ゴードン」はジンの歴史を知る上で欠かせないブランド!誕生ストー…
  3. 2020年、LiquorPageで最も読まれた記事は?TOP5を発表! 2020年、LiquorPageで最も読まれた記事は?閲覧数ラン…
  4. ジン大全 ジンを徹底的に学べるバイブル「ジン大全」が発売!
  5. 冬にぴったり!「ジンのお湯割り」のススメ 冬にぴったり!「ジンのお湯割り」のススメ
  6. 広島から世界に羽ばたくジン「SAKURAO」の開発者に聞く、誕生ストーリーと広島へのこだわり 広島から世界に羽ばたくジン「SAKURAO」の開発者に聞く、誕生…
  7. クラフトジンは選ぶのは難しい?見た目で選ぶススメとその理由 クラフトジンは選ぶのが難しい?見た目で選ぶススメとその理由
  8. クラフトジン・KOVAL オーガニック・クラフトジン「コーヴァル」の魅力を徹底解説

おすすめ記事

広島市・ベネチア市 友好協力記念!「SAKURAO GIN」と「MARTINI」を使ったカクテルプロモーションを開催! 広島市・ベネチア市 友好協力記念!「SAKURAO GIN」と「MARTINI」を使ったカクテルプロモーションを開催!

水の都として世界的に知られるイタリアのベネチア市、そして中国地方最大の都市・広島市が友好協力関係にあ…

日本一のバーテンダーと行くロンドン・バー巡り - 旅でかきたてられた創造力とは?その集大成カクテルもご紹介 日本一のバーテンダーと行くロンドン・バー巡り – 旅でかきたてられた創造力とは?その集大成カクテルもご紹介

新たな発見や想像しえないインスピレーションを得られるのは、旅の大きな醍醐味の一つ。日本一のバーテ…

日本一のバーテンダーと行く『ボンベイ・サファイア蒸溜所』後編 - こだわりの蒸溜法と最先端のサスティナビリティとは? 日本一のバーテンダーと行く『ボンベイ・サファイア蒸溜所』後編 – こだわりの蒸溜法と最先端のサスティナビリティとは?

『ボンベイ・サファイア プレミアクリュ』のカクテルコンペティションで日本一に輝いた加藤晋悟さん(TH…

人気の記事

  1. あのパーカーポイントが日本酒に!90点以上78銘柄を発表 日本酒版パーカーポイント
  2. ジャパニーズ・クラフトジンが今アツい!話題の4銘柄をご紹介 ジャパニーズ・クラフトジン
  3. 日本でも流行必至!「クラフトジン」の特徴と銘柄まとめ クラフトジンとは?
  4. ウイスキー世界売り上げランキングTOP20 世界ウイスキー売上ランキング
  5. 世界一売れているビールは?2015年世界シェアTOP10を発表! 世界一のビールは?

新着記事

関連記事

PAGE TOP