テキーララバーなら一度は「世界のバーでは今どんなテキーラがトレンドなのか?」と気になったことがあるでしょう。
先日、英Drinks Internationalが発表した「World Top Trending Brands 2019」は、まさにそれを知ることができるランキング。これは、世界のトップバー(2019年版は127店舗)を対象に、今注目のテキーラブランドについてアンケートを取り、ランキングにしたものです。
当記事では、そのランキングのうちTOP5のブランドをご紹介!
それではまずは5位から。
5.タパティオ (TAPATIO)
テキーラの名家カマレナ家。メキシコ国内にいくつか同家の蒸留所がありますが、その総本山にあたるのがラ・アルテーニャ蒸留所です。今回5位にランクインした「タパティオ」は同蒸留所が誇るラインナップの一つ。伝統的な製法を守り、可能な限り手作業で造られており、実は「エル・テソロ」の兄弟ブランドでもあります。
高品質なブルーアガベのみを使用することにより、アガベ由来の甘みとスパイシーさを感じさせるテキーラです。もちろん、日本にも輸入されています。
4.ドン・フリオ (DON JULIO)
世界はもちろん、ここ日本でも不動の人気を誇る「ドン・フリオ」が4位にランクイン。テキーラ界の伝説の男フリオ・ゴンザレスが創業したこのブランドは、それまでのテキーラの製法や、アガベの栽培方法を見直し、テキーラに高級化をもたらしたブランドでもあります。ブランコやアネホといったレギュラーシリーズ他、映画にも登場し話題となった「1942」や「ドン・フリオ レアル」など最高級銘柄でも知られていますが、そのいずれにも共通するのが、洗練されたリッチで滑らかな味わい。世界のトップバーでも人気集めるのも不思議ではありません。
⇒テキーラ界の常識を変えた“伝説の男”が生み出した「ドン・フリオ」〜 誕生ストーリー
3.フォルタレサ (FORTALEZA)
3位にランクインしたのは、テキーラの歴史の一部でもあるサウザ家の5代目、ギレルモ・サウザ氏が創業した「フォルタレサ」。昨年待望の日本上陸を果たしたこのブランドは、誕生までのストーリーが濃密。サウザ家は1970年代に事業を売却し、テキーラの現場が離れることになったのですが、そこから30年の時を経て、当家5代目にあたるギレルモ氏が、テキーラへの特別な情熱に駆られ蒸留所を再興。そうしてフォルタレサが誕生し、名家によるテキーラが復活しました。伝統的な製法で少量生産で造られるこのブランドは、雑味を感じさせないクリーンな味わいながらも、アガベ由来の甘みをコクを感じさせ、その味わいの良さも人気の要因の一つとなっています。
⇒待望の日本上陸を果たしたテキーラ「フォルタレサ」は一体何が凄いのか?
2.パトロン (PATRÓN)
2位にランクインしたのは、ドン・フリオと双璧をなす、高級テキーラの代名詞的ブランド「パトロン」。トップクラスのテキーラが生み出されるハリスコ州ロスアルトス地方で、同地方産の最高級ブルーアガベのみを使用し、ユニークな製法を駆使して丁寧に造られています。上品な甘みを伴うスムースな口当たりが特徴で、質の高さから海外のセレブらを中心に支持されるラグジュアリーテキーラです。そんな華々しいイメージのパトロンも、実はサスティナブルな取り組みを重視しており、雇用促進や廃棄物削減・還元など持続可能性が考慮されています。感度の高い顧客を有するトップバーで、そうしたイメージが高評価されるのはある意味では当然のことと言えます。
⇒セレブに愛されるテキーラ「パトロン」はサスティナビリティを大切にしていた
1.オチョ (OCHO)
栄誉ある1位に輝いたのは、シングルエステートテキーラとして知られる「オチョ」です。名家カマレナ家のカルロス・カマレナ氏とテキーラアンバサダーのトーマス・エステス氏が共同で立ち上げたこのブランドは、一つの農園で栽培されるアガベを100%使用する(シングルエステート)という、まるで高級ワインのような独自製法を用いているのが特徴で、それゆえにテキーラには珍しくヴィンテージ(年数表記)があります。タパティオと同じラ・アルテーニャ蒸留所にて、バガス(アガベの繊維)を発酵に使用するカマレナ家の伝統製法も駆使し、スムースな口当たりながらも自然な甘みを感じさせる複雑な味わいを実現。そうした独自性がトップバーテンダー達に評価され、当ランキングで1位という結果をもたらしました。
⇒「家でもできるテキーラの美味しい飲み方」を世界を制したバーテンダーに聞いてみた
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