初心者向け!黒糖焼酎とはどんなお酒?がざっくりわかる記事

黒糖焼酎とは

一言に本格焼酎といっても色々な種類があります。
芋焼酎に麦焼酎、米焼酎など…

これらほど知名度はないものの、飲みやすく一定の人気があるのが黒糖焼酎です。

本記事ではこの黒糖焼酎について、知っておくべき基本情報やよく言われるラムとの違いなど、分かりやすいようシンプルまとめて解説していきます。
本記事によって黒糖焼酎についてざっくりとわかるようになります。

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焼酎の基本をおさらい

黒糖焼酎について理解するためには、まず焼酎の基本をざっくりと理解していた方がいいでしょう。

まず焼酎は蒸留酒です。
なので原料を発酵させた後に、必ず蒸留という工程を経て作られます。

焼酎の製造工程をかなりざっくり説明すると…

【米麹or麦麹→主原料(芋や麦など)→発酵→蒸留】

という工程で作られ、これは全ての本格焼酎に共通しています。
(これにさらに具体的な工程が加わります)

この時に使用する主原料の違いによって、麦焼酎や米焼酎などそれぞれの焼酎になります。

こうして出来上がったお酒を、貯蔵(熟成)させ、最後にアルコール度数を25度前後に水で調整して焼酎が出来上がります。

芋や麦など主要焼酎についてはこちらの記事で解説しています。
芋焼酎、麦焼酎、米焼酎の違いと特徴をざっくり説明!

黒糖焼酎は主原料がサトウキビ由来の黒糖

黒糖焼酎の原料となるサトウキビ

黒糖焼酎の場合、主原料は文字どおり黒糖です。
ただ「そもそも黒糖ってどんなもの?」って思う方も少なくないでしょう。

黒糖とは、要するにサトウキビから作られる砂糖。
サトウキビの絞り汁を煮詰めて固めると黒糖になります。
一次原料である米麹にこの黒糖を混ぜて、発酵、蒸留させると黒糖焼酎になります。

他の焼酎との違い?

他の焼酎と黒糖焼酎が異なるのが、主原料である黒糖自体が発酵に必要な糖分を持っているということ。
原料を発酵させるには糖分が必要不可欠です。
芋や米、麦などはデンプンが主成分であるため、これを麹の力を借りて糖分に分解し、発酵できる状態にしているのです。

しかし、黒糖は文字どおり糖分を含んでいるため、単にお酒を作る上では麹を必要とはしません
ではなぜあえて麹を使用するのか気になるところですが、黒糖焼酎で麹を使用する理由は「焼酎」と名乗るためだと言われています。
(麹を使用しないと酒税法上、焼酎になりませんからね)

発酵について知りたい方はこちらをご参考ください。
そもそも発酵とは何か?お酒初心者向けに簡単解説!

ラムとの違いは?

黒糖焼酎とラムはともにサトウキビが原料の蒸留酒で、作り方や味わいなどとても似たお酒となっています。
「じゃあそもそも何が違うの?」と思ったことでしょう。

ラムと黒糖焼酎の主な違いは「麹を使用するかしないか」です。
黒糖焼酎では麹を使用して発酵させますが、ラムではこれを使用しません。
(他にも原料の状態や度数など細かな違いもありますがここでは割愛します)

前述のように、黒糖焼酎の場合は麹を使用しなければいけません。
これを使用しないと酒税法上「スピリッツ」となり、要するにラムになってしまいます。
(酒税率も上がってしまいます)

黒糖焼酎の産地は奄美諸島だけ

奄美大島
By 岩元剛 Tsuyoshi Iwamoto – 投稿者本人撮影・著作, CC BY 3.0, Link

実は黒糖焼酎の産地は奄美大島や喜界島など奄美諸島に限られます。
というのも酒税法上、黒糖を使用して焼酎を作っていいのは奄美諸島だけとなっているからです。

他の地域で同様の焼酎を作っても、黒糖焼酎とは認めてもらえずスピリッツに分類されてしまうのです。
これによって「黒糖焼酎」は奄美諸島でしか作られていないわけです。

黒糖焼酎の味わい

黒糖焼酎は、焼酎臭さが少なく、黒糖によるほんのり甘い味わいを感じます。
やさしい味わいなので、焼酎初心者の方でも飲みやすいかもしれませんね。

焼酎の中では一番洋酒に近い味とも言われ、特にラムとは似ています。
ラムとの違いは、黒糖焼酎の方が旨味が豊かで後味にキレがあることでしょうか。

ちなみに黒糖が原料となってるからと言って、他の焼酎より糖分を多く含んでいるわけではないです。
糖分の蒸留によって無くなっているのでご安心を…

主な黒糖焼酎銘柄

せっかくですので、全国で買える代表的な黒糖焼酎銘柄をご紹介しましょう。

れんと

ご存知の方も多いと思いますが、れんとはかなり知名度が高い黒糖焼酎でおそらく最も有名な黒糖焼酎でしょうね。
よく「女性におすすめ」と言われるように、かなり飲みやすく、香りも穏やかながら華やかなのが特徴です。

朝日

朝日酒造が作り出す朝日は伝統的な黒糖焼酎で、より黒糖焼酎らしさを感じる銘柄です。(日本酒を作る同名の朝日酒造もありますがこちらとは別です)
アルコール度数25度と30度のモノがあり、飲みやすさを求めるなら25度、風味をしっかり味わいたいなら30度がおすすめです。

まんこい

まんこいも代表的な黒糖焼酎。まんこいとは奄美の方言で「千客万来」を意味する言葉なのだとか。
こちらは上記2銘柄とは異なり、木樽で3年熟成させているので色がやや茶色づいており、香ばしい甘みが特徴です。

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まとめ

ここまで黒糖焼酎について、ざっくりと基本情報をお送りしてきました。
だいたいはお分かりいただけたでしょうか?

最後にまとめると…

  • 黒糖焼酎の主原料は黒糖(サトウキビ)
  • ラムとの違いは麹を使用すること
  • 産地は奄美諸島だけ
  • ほんのり甘く飲みやすい

以上が黒糖焼酎の基本です。

まずは味わってみることで「黒糖焼酎らしさ」を感じてみてください。

ちなみに味わい的にラムの代わりにもなるので、モヒートにも使えます。
筆者は以前、れんととミントの代わりに大葉を使って「和風モヒート」を作って提供していました。
ぜひ試してみてください。

それではこの辺で。
以上、「初心者向け!黒糖焼酎とはどんなお酒?がざっくりわかる記事」でした。

参考文献:一個人・本格焼酎飲み比べ・KKベストセラーズ
参考サイト:wikipedia

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小針 真悟
著者:小針 真悟

[LiquorPage代表] 豊富な現場経験と長年のお酒愛によって、ジンを筆頭にあらゆるお酒の知識を持つ。ジン専門書籍やテキーラメディアなど外部酒類メディアの執筆協力の他、イベントの企画運営にも携わる。

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