「ウイスキーフェスティバル2017 in 東京」に行ってきた!中の様子をレポート

ウイスキーフェスティバル2017 in 東京に行ってきた

11月26日(日)に東京のベルサール高田馬場で行われた「ウイスキーフェスティバル2017 in 東京」に参加してきました。

本記事ではイベントの様子や筆者が感じたことなど、写真を多用しつつレポートしていきます。

ちなみに、ウイスキーフェスティバル自体は何年も前から行われているイベントなのですが、筆者はなんだかんだで初参加。
しかも数日前に急遽都合がつき参加が決まったので、取材というより一般参加者として気楽に楽しんできました。

そもそもウイスキーフェスティバルとは?

ウイスキーフェスティバルをご存じない人もいると思うので、まずはウイスキーフェスティバルがどのようなイベントなのかざっくりと触れておきましょう。

ウイスキーフェスティバルはウイスキー文化研究所が主宰する、試飲を基本とする国内最大級のウイスキーイベントで、今年で10年目を迎えます。

国内最大級のウイスキーイベントとだけあって、参加企業や出展アイテムもかなり多く、今年に限っては参加企業は77、出展アイテム数はざっと300以上にも上ります
国内外の大手メーカーはもちろん、国内外の新進気鋭のメーカーやブランドなども出展されています。

ウイスキーフェスティバルに出展されているブース

国内外の様々なウイスキーが試飲できる。

入場チケット代4,000〜5,000円を払えばそれらのウイスキーは基本的に飲み放題で(一部有料)、コスパは申し分なし。
また「飲む」だけでなく、セミナーがあり、さらには作り手と直接ふれ合えることで「知る」こともでき、ウイスキー好きはもちろん、これからウイスキーを覚えたいビギナーにとってもたまらないイベントとなっています。

いざ会場へ!中はすごい盛り上がりだった!

それではイベントの様子について振り返っていきましょう。

ウイスキーフェスティバルのスタートは11時から。
筆者は1時間遅れの12時ごろに、会場のベルサール高田馬場に着きました。

会場のビル周辺に、すでに参加予定者や待ち合わせと思しき人を見かけ、すでに盛り上がりを感じさせます。
受付を済ませ、荷物をクロークに預け、いざ会場内に入ってみるとびっくり!
有料イベントにも関わらず、かなりの人で賑わっており(ざっと千人以上はいる感じ)、しかも筆者の予想よりも会場が広い。
そして、ウイスキーイベント特有の穀物様の香りが会場内を漂います。

ウイスキーフェスティバルの会場内の様子。人の数がすごい

会場内の様子。とにかく人の数がすごい。

ちなみに、ウイスキーフェスティバルは試飲イベントですが、ウイスキーの試飲だけでなく、ハイボールやウイスキーを使ったカクテルのブースや、もしくは紅茶などお酒以外のブースもいくつかあり、お酒が強くない人やウイスキーのストレートに慣れてない方でも楽しめます
(ペットボトルの水が配布され、サーバーで補充し放題なので、チェイサーとしてはもちろんトワイスアップなど加水して飲むこともできる)
もちろん軽食のブースもあります。

キリンのブースでは富士山麓のグレーン原酒が樽のまま提供されていた

キリンのブースでは富士山麓のグレーン原酒が樽のまま提供されていた。

ちなみに、お酒のイベントでトイレの行列はつきものですが、こちらも予想以上で、男性トイレでも常に20人くらいの列がありました。

客層はどんな感じ?

客層は、年齢層が幅広い印象で、昨今のウイスキーブームの影響もあってか若い人が目立ちます
基本的には男性が多い印象ですが、女性のグループも目立ち、あからさまに女性が少ないわけではありません。

筆者は一人で参加したのですが、同様にお一人様と思しき人がチラホラ。とはいえ全体的にはグループで参加している人が多く、試飲しながら意見交換をしていたり、酔いの影響もあってか、かなり盛り上がっている光景も目にしました。

公式発表によれば、来場者数はなんと4900名に達していたとのことです。

一番感じたのは国産ウイスキーやクラフトウイスキーの盛り上がり

クラフトウイスキーのブースが目立つ。こちらはアメリカの有名クラフトウイスキー「ミクターズ」

クラフトウイスキーのブースが目立つ。こちらはアメリカの有名クラフトウイスキー「ミクターズ」

ブースを一通り回って思ったのが、クラフトウイスキーの出展数の多さと存在感の大きさ
今、小規模蒸留所や新進気鋭の蒸留所が造り出す「クラフトウイスキー」は世界的にブームを迎えているのですが、大人数が集まるイベントだとそれが目に見えてわかります。

なかでも一際目立っていたのが、日本のクラフトウイスキーのブースです。
どのクラフトウイスキーのブースも常に多くの人で賑わっており、それだけ多くのウイスキーファンから注目・期待されていることが伺えます。
(長濱蒸留所や静岡蒸留所などのブースではニューポット各種(熟成前の原酒)が提供され、安積蒸留所ではニューポットだけでなく3ヶ月熟成の原酒も提供されていた。あと、ウイスキー関連イベントでは毎度のことながら、秩父蒸留所のブースは人の殺到ぶりがすごかった)

本坊酒造(マルスウイスキー)のブースでもごく短期間熟成の原酒が提供されていた。しかも操業したての津貫蒸留所の原酒。

本坊酒造(マルスウイスキー)のブースでもごく短期間熟成の原酒が提供されていた。しかも操業したての津貫蒸留所の原酒。

秩父蒸留所のブースの盛り上がりはウイスキーイベントでは最早風物詩となりつつある

秩父蒸留所のブースの盛り上がりはウイスキーイベントでは最早風物詩となりつつある。

他にもアメリカやアイルランドのクラフトウイスキーなど、やはりそういったブースに熱を感じ、ウイスキーファンの視線はクラフトウイスキーなどの「個性」に向かっているのだと実感できます。

ウイスキー以外では「ジン」が目立ち、ブームを感じさせていた

ちなみにウイスキーフェスティバルでは、数として少ないながらも他の酒類も提供されています。
ラムやウォッカ、テキーラにクラフトビールなどチラホラ見かけましたが、筆者が感じたのはジンの多さ

実はジンも今、ウイスキー同様に国内外でブームとなっており、ウイスキーのイベントにも関わらず、佐多宗二商店や本坊酒造といった元は酒蔵のメーカーが手がける国産ジンや、ニュージーランドや北欧のクラフトジンなど、ジンの存在感もありました。

本坊酒造の和美人や、佐多宗二商店の赤屋根など、国産ジンも多く見受けられた

本坊酒造の和美人や、佐多宗二商店の赤屋根など、国産ジンも多く見受けられた

ヒロマタ・ジャパンのブースではニュージーランドのジンが大々的に提供されていた。写っているのは全てジン

ホロマタ・ジャパンのブースではニュージーランドのジンが大々的に提供されていた。写っているのは全てジン

今後のさらなるブームに期待できそうです。

気がかりだった点も挙げてみる

さて、今回ウイスキーフェスティバル2017に参加してみて、基本的には思っていたより満足できたのですが、少々気がかりだった点もありました。
特に感じたのが以下の2点。

  • 有料試飲がわかりづらい
  • 各ブース行列への対処がされておらず、順番がぐちゃぐちゃ

ウイスキーフェスティバルでは一部高級なウイスキーが有料にて提供されているのですが、どのウイスキーが有料なのかあまり記されていないのです。
実際に「どれが有料ですか?」というやりとりが多くみられ、少なからず多少の混乱は招いていたと思われます。

また、来場者が多いにも関わらず各ブースで列への対処がされておらず、どれが列なのかもわからず「並んでみたけど列じゃなかった」みたいなこともあったと思います。
全体としてはとても良いイベントだからこそ、改善されるとより良いイベントになるのではと感じました。

まとめ…ちなみにウイスキーフェスティバルは来年の開催も決まっている

このように少々気がかりだった点があったとはいえ、全体的にはかなり満足できました。(たくさん飲んで、しっかり酔いました)

こういった専門イベントはファンだけのものと思われがちですが、ウイスキーファンでなくとも普段ハイボールを嗜む方やお酒好きの方であれば誰でも楽しむことができます

ウイスキーフェスティバルは来年2018年の東京開催もすでに決まっているようです。
しかも次回は2日開催とのこと。(同じくベルサール高田馬場で11/24-25)

今回行けなかった方や躊躇してしまった方は、来年参加してみると面白いと思います。

それではこの辺で。

著者:小針 真悟

[LiquorPage運営責任者] お酒の現場を7年経験したのちに独立。お酒の魅力を多くの人に知ってもらうべく、2016年11月に「LiquorPage」の運営を開始。 洋酒から和酒まで幅広い知見をベースに、様々な酒類専門メディアの執筆・編集のほか、酒類イベントの企画運営やWEB制作、プロモーション業にも携わる。写真撮影も行うなど、お酒を通じた様々な制作業を一人でこなす。(ただの酒好き)

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