一度は挑戦したい“世界最強”のスモーキーウイスキー「オクトモア」…その凄さを簡単解説

一度は挑戦したい“世界最強”のスモーキーウイスキー「オクトモア」…その凄さを簡単解説

世界では、多種多様なスタイルのウイスキーが造られていますが、とりわけ個性的なウイスキーを多く輩出していることで知られる産地が、スコットランドのアイラ島です。
“スコッチの聖地”とも称されるとても有名な産地で、独自の製法から、燻製したようなスモーキーなフレーバーを持つウイスキーが多く造られています。
そんなアイラ島のウイスキーの中でも、一際異彩を放つブランドが「オクトモア」です。
実はこちらのブランド、“世界最強のスモーキーウイスキー”とされているのです。
ウイスキー好きなら一度は試してもらいたいこちらのブランドについて、今回は簡単にご紹介します。

世界最強のスモーキーフレーバー、凄さの秘密

オクトモアが造られるのはアイラ島の海沿いにある「ブルックラディ蒸溜所」です。
こちらの蒸溜所は、「原材料と製品はつながっているべきであり、蒸留酒にもワインと同様にテロワール(土壌、気候、地形などに由来する特性)が存在すべきである」という考えのもと、原料はアイラ産を中心とした国内産の大麦のみにこだわり、大手蒸溜所としては唯一、アイラ島内で製造から熟成、ボトリングまでを行うなど、故郷アイラ島に寄り添いながら革新的なウイスキー製造を行っています。

海沿いにそびえるブルックラディ蒸溜所

海沿いにそびえるブルックラディ蒸溜所

少々前置きが長くなりましたが、アイラ島のウイスキーの最大の特徴といえば、ピート(泥炭)と呼ばれる燃料を麦芽の乾燥工程で多用し、麦芽にその香りが付くことから生まれる、他産地ウイスキーにはない独自のスモーキーフレーバー。
その個性的すぎるフレーバーこそ、多くの人を惹きつける理由でもあるのですが、実はブルックラディ蒸溜所では、そのピートの度合いが異なる、つまりスモーキーさの度合いが異なる3つのブランドを手がけています。
一つが、アイラ島のウイスキーとしては珍しいピートを全く使用しない「ブルックラディ」、もう一つが大量のピートを使用するスモーキーなウイスキー「ポートシャーロット」、そして3つめが世界最強のスモーキーウイスキー「オクトモア」です。

ブルックラディ、ポートシャーロット、オクトモア

ブルックラディ、ポートシャーロット、オクトモア

何をもって世界最強なのか、実は、フェノール値と呼ばれる麦芽にピートを炊き込む度合いを表した数値(単位はppm)があるのですが、オクトモアは、その数値が世界最高を誇るのです。
一般的なスコッチウイスキーが10ppm前後なのに対し、なんとオクトモアは139.6ppm(執筆時点の最新ボトルである「オクトモア11.1」を参照)もの数値を誇ります。
ポートシャーロットで40ppm、同じくアイラ産のブランドで強烈なスモーキーさで知られる「アードベッグ」が55〜60ppmであることからも、いかにその数値が凄まじいかが分かります。

オクトモアに欠かせないピート、麦芽の乾燥の際に大量に焚き込む

オクトモアに欠かせないピート、麦芽の乾燥の際に大量に焚き込む

理論上のスモーキーレベルであるフェノール値が世界最高を誇ることから、オクトモアは“世界最強のスモーキーウイスキー”なのです。

ただスモーキーなだけではない、オクトモア独自の味わい

最新のオクトモアのラインナップ

執筆時点で最新のオクトモアのラインナップ

ボトルで購入すると1万円を優に超える、高価格帯でありながら、オクトモアは毎シリーズ完売しています。
なぜ高価なボトルなのにそれほど人気を集めるのか、そのモンスター級のスモーキーフレーバーはもちろんですが、それだけではない味わいも人気の秘訣と言えるでしょう。
レモンなどの柑橘のような爽やかな香りも兼ね揃え、口に含むとモルトウイスキーらしい甘みも感じられ、ウイスキーとしてのバランスも備わっています。
スモーキーで舌を刺激するピリピリ感はあるものの、複雑で奥深い香りと味わいを有する逸品なのです。
単に変わり種というだけではない、ウイスキーとしての完成度の高さを誇るからこそ、その人気も高いのです。

スモーキーなウイスキーが好きという方、是非一度“世界最強のスモーキーウイスキー”に挑戦してみては?

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なぜ人気?熱狂的なファンを有するアイラ島のウイスキー「ブルックラディ」
著者:小針 真悟

[LiquorPage運営責任者] お酒の現場を7年経験したのちに独立。お酒の魅力を多くの人に知ってもらうべく、2016年11月に「LiquorPage」の運営を開始。 洋酒から和酒まで幅広い知見をベースに、ジン専門書籍やテキーラメディアなど外部酒類メディアの執筆協力の他、イベントの企画運営にも携わる。(ただの酒好き)

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