世界中の様々な国で造られているワイン。
普段はあまり飲まないという方でも「どの国が世界一の産地?」「やっぱりフランス?」などと疑問に思ったことがあるかもしれません。
そこで当記事では、世界的なワインの産地(イタリア、フランス、スペイン、アメリカ、チリ)と、その生産量を比較していきます。
チリ / 8位
【生産量(※2015予測、以下同様):1150万hl】
日本で今一番輸入されているのがチリ産のワイン。
チリは、「3Wの国」とも呼ばれ、天候(weather)、女性(women)、そしてワイン(wine)に恵まれた国だとされています。そんなチリは、ワインの生産に理想的な自然環境、そして天候に恵まれているため、良質なワインを生み出します。それに加え、生産者が基本的に大きな資本を有し、効率的なワイン生産が可能で、人件費も高くないため、質が高いにも関わらず、値段は安いという、いわゆる高コスパワインが多い傾向にあります。
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アメリカ / 4位
【生産量:2210万hl】
言わずと知れた世界最高の経済大国アメリカも、ワインの生産量では世界4位という結果に。
実はアメリカは、ヨーロッパ諸国と比較するとワインの歴史が浅く、まだまだ新興国の部類に入ります。とはいえ、カリフォルニアを筆頭に、ブドウの栽培に適した環境を有しており、1976年のテイスティング会にてフランスの名だたるワインを差し置いてカリフォルニアのワインが1位に輝くと、その品質の高さが全世界に知れ渡りました。
高級ワインも多く、中でもカルトワインと呼ばれるようなワインは10万円以上するものも少なくありません。
そんなアメリカは、ワインの生産量では4位でしたが、消費量は世界一のワイン大国です。
スペイン / 3位
【生産量:3730万hl】
イタリアやフランスと同様に、歴史的な街並みや、美味しいグルメが揃うスペインは、実はワイン大国。
17の自治州全てでブドウの栽培が行われており、栽培面積は95万ha(2015年)。EU圏内の全ブドウ畑面積のうち約30%も占めています。テンプラニーリョやパロミノなどこの国ならではの品種を含む多様な品種からワインが生み出されており、シェリー(酒精強化ワイン)やカバ(スパークリングワイン)なども有名です。
テンプラニーリョ種のワインの中には高価なものもありますが、基本的にスペイン産のワインは親しみやすい価格帯のものが多く、日本に多く輸入されているため、知らずに味わっている方も多くいると思われます。
フランス / 2位
【生産量:4740万hl】
ワインを知らない層にもワイン大国だと知れ渡るフランス。生産量では2位という結果になりました。
フランスは、ワインの歴史的産地であり、その昔、貴族や教会など大きな資本が生産に乗り出したことで、ワインの高品質化、高級化に成功した国でもあります。今でも優れたワインを生み出す国として広く知られており、特にボルドー、ブルゴーニュ、シャンパーニュなどは世界で最も偉大なワイン生み出す産地として有名です。
ロマネ・コンティや5大シャトーなど超高級ワインの存在も知られるように、比較的高価なワインが多い傾向にあります。また、赤ワインなどは特に、様々な品種のブドウがブレンドされるため、その味わいは複雑になる傾向があります。
イタリア / 1位
【生産量:5000万hl】
フランスを差し置いて生産量1位に輝いたのはイタリア!…とは言っても、これら2カ国は、毎年首位を座を争っており、2014年実績ではフランスが首位でした。
イタリアは、フランスと同じく古くからワイン造りが盛んで、温暖な気候で、ブドウの栽培時期は雨がほとんど降らないという、理想的な自然環境により、高品質のワインを生み出してきました。
イタリア産ワインの最大の特徴は、バラエティに富んでいること。ネッビオーロやサンジョヴェーゼなどイタリア固有の品種でワインが造られることが多く、南北様々な地域で様々なスタイルのワインが造られています。バローロやバルバレスコなど高価なワインはよく知られるところですが、キャンティに代表されるように親しみやすい価格帯のワインも多く、フランス産のそれに比べてデイリー向けが充実しています。
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