あのパーカーポイントが日本酒に!90点以上78銘柄を発表

日本酒版パーカーポイント

ワインを少しでも知っている方なら一度は聞いたことがあるであろう「パーカーポイント」
100点満点のポイント方式で表されるこの世界的評価基準は、ワイン関係者のみならず、私たち消費者にとっても重要な参考基準になります。

そのパーカーポイントの日本酒版が発表されたのはご存知でしょうか?

これまで世界的評価基準はおろか、日本国内でもこういったポイント評価がほとんどなかった日本酒。
「味覚は人それぞれ違うし、そんなポイント評価なんて」と思う方もいるかもしれませんが、日本酒選びの基準を持っていない方や、日本語がわからない海外の日本酒愛好家なども多くいることを踏まえると、この単純明快なパーカーポイント発表は画期的だと言えるでしょう。

本記事では、日本酒版パーカーポイントで90点以上をつけた78銘柄をご紹介。
さらにその中からオススメの銘柄を12に厳選し、ご紹介していきます。

そもそもパーカーポイントとは?

パーカーポイントとは、ワイン・アドヴォケート誌が発表する、世界的なワインのポイント評価です。
アメリカの超有名ワイン評論家のロバート・パーカー氏によって確立され、同氏が中心となって評価を下すことからその名がついています。

ロバート・パーカー氏。10年以上前の写真。

ロバート・パーカー氏。10年以上前の写真。


BY winestem|Robert Parker, the Deity of the Wine World

公平性を保つため同誌では広告は一切載せません。
そのためワインの評価基準としては世界で最も信頼され、世界中で用いられている重要な評価基準とされています。

あまりに強い影響力を持つそのポイントは、ワインの価格設定の基準にもなるとされ、パーカーポイントのお墨付きを得た高得点ワインは高い値段がつくこともしばしば。
また、当然のことながらそのワインの売り上げも左右し、たとえ無名だったワインでも同ポイントで高得点がつけば一躍スターワインになります。

90点以上で傑出とされるパーカーポイント。
稀に100点満点がつくこともありますが、いずれも数万〜数十万円、なかには100万円を超える超高級ワインばかりです。
例えば、あのロマネ・コンティやボルドーの5大シャトーにカリフォルニアのハーランなど、錚々たる顔ぶれです。
詳しくはこちらで解説しています。
ワインでよくみる「パーカーポイント」とは何?その意味と役割を解説

日本酒版パーカーポイントの概要

日本酒版のパーカーポイントの発表にあたっては、評価対象となりうる質の日本酒800種に絞り、それをテイスティング。
テイスターを務めたのは、同誌評論家の中でも日本酒のテイスティングに強いとされるマーティン・ハオ氏。
今回発表されたのは、800銘柄中90点以上の高得点を出した78銘柄となっています。

ちなみに試飲対象は各蔵元から1銘柄のみで、グレードは純米吟醸、もしくは純米大吟醸のみとなっています。

日本酒版パーカーポイント・90点以上の78銘柄

それでは90点以上を出した78銘柄を見ていきましょう。

ポイント 銘柄 商品名 グレード 産地
98 亀の翁 亀の翁 3年熟成 純米大吟醸 新潟
95 勝山 勝山 暁 純米大吟醸 宮城
95 岩の井 岩の井 山廃 純米大吟醸 千葉
94 根知男山 根知男山 純米大吟醸 新潟
93 鯉川 山居倉庫 亀の尾 吊雫原酒 純米大吟醸 山形
93 南部美人 南部美人 純米大吟醸 岩手
93 あさ開 あさ開 旭扇(きょくせん)極上 純米大吟醸 岩手
93 常きげん KISS of FIRE 純米大吟醸 石川
93 澤姫 澤姫 下野(しもつけ) 純米大吟醸 栃木
92 雪の茅舎 生原酒 雪の茅舎 製造番号酒 純米大吟醸 秋田
92 手取川 手取川 本流 純米大吟醸 石川
92 来福 来福 究極精米8% 純米大吟醸 茨城
92 梅錦 梅錦 純米大吟醸 愛媛
92 神亀 神亀 ひこ孫 純米大吟醸 埼玉
92 正雪 正雪 山影純悦黄綬褒章受章記念 純米大吟醸 静岡
92 仙禽 クラシック仙禽 亀ノ尾50 純米吟醸 栃木
92 惣譽 惣譽 生もと 純米大吟醸 栃木
92 勝駒 勝駒 純米吟醸 富山
92 秋津 龍力 米のささやき 秋津 純米大吟醸 兵庫
92 大関 大関 十段仕込 純米大吟醸 兵庫
92 西條鶴 西條鶴 原酒神髄 純米大吟醸 広島
92 黒龍 黒龍 生 火いら寿 純米大吟醸 福井
92 梵 夢は正夢 純米大吟醸 福井
92 栄光冨士 栄光冨士 愛山無濾過生原酒 純米大吟醸 山形
92 十四代 十四代 極上諸白 純米大吟醸 山形
92 楯の川 楯野川 中取り十八 純米大吟醸 山形
91 刈穂 刈穂 嘉永(かえい) 純米大吟醸 秋田
91 豊盃 豊盃 大寒仕込み 純米大吟醸 青森
91 田酒 田酒 百四拾 純米大吟醸 青森
91 七福神 七福神 純米大吟醸 岩手
91 悦凱陣 悦凱陣 無濾過生 赤磐雄町26BY 純米吟醸 香川
91 玉川 玉川 雄町無濾過生原酒 純米吟醸 京都
91 瑞鷹 瑞鷹 崇薫(すうくん) 純米吟醸 熊本
91 七本鎗 七本鎗 純米大吟醸 滋賀
91 くろさわ 黒澤 純米大吟醸 長野
91 水尾 水尾 金紋錦 純米大吟醸 長野
91 白鶴 白鶴 天空 白鶴錦 純米大吟醸 兵庫
91 花垣 七右衛門 純米大吟醸 福井
91 生原酒 穏 槽口直汲み(五百万石) 純米吟醸 福島
91 三井の寿 三井の寿 斗瓶囲い 純米大吟醸 福岡
91 飛露喜 飛露喜 純米大吟醸 福島
91 金滴 金滴 純米吟醸 北海道
91 日高見 日高見 弥助 純米大吟醸 宮城
91 浦霞 浦霞 山田錦三年熟成 純米大吟醸 宮城
91 純米大吟醸 山形
91 東北泉 東北泉 雪姫 心白酒 純米大吟醸 山形
91 くどき上手 くどき上手 純米大吟醸 山形
91 五橋 五橋 純米大吟醸 山口
91 笹一 旦(だん)山田錦 無濾過生原酒 純米吟醸 山梨
90 まんさくの花 まんさくの花 山田錦 槽搾り 純米大吟醸 秋田
90 福小町 福小町 五百万石仕込み 25BY 純米大吟醸 秋田
90 飛良泉 飛良泉 羽州蔵 純米大吟醸 秋田
90 墨廼江 墨廼江 侘WABI 純米大吟醸 岩手
90 御慶事 御慶事 夏の生酒 ひたち錦 純米吟醸 茨城
90 智恵美人 ちえびじん 山田錦 純米吟醸 大分
90 十八盛 多賀治 朝日生原酒 純米大吟醸 岡山
90 白真弓 白真弓 誉 純米大吟醸 岐阜
90 醴泉 醴泉 正宗 中汲み原酒 純米大吟醸 岐阜
90 玉乃光 玉乃光 有機備前雄町 純米大吟醸 京都
90 東一 東一 純米大吟醸 佐賀
90 天山 七田 無濾過生 純米大吟醸 佐賀
90 喜久酔 喜久醉(きくよい) 純米大吟醸 静岡
90 磯自慢 磯自慢 中取り 秋津常田 純米大吟醸 静岡
90 鷹勇 鷹勇 純米大吟醸 鳥取
90 梅乃宿 梅乃宿 備前雄町 Unfiltered SAKE 純米大吟醸 奈良
90 上善如水 上善如水 純米大吟醸 新潟
90 越乃寒梅 越乃寒梅 金無垢 純米大吟醸 新潟
90 蔵光 蔵光 純米大吟醸 新潟
90 香住鶴 香住鶴 生もと 福智屋 純米大吟醸 兵庫
90 富久長 富久長 八反草50(はったんそう) 純米大吟醸 広島
90 真名鶴 mana1751 premium 純米大吟醸 福井
90 早瀬浦 早瀬浦 純吟 山田錦 純米吟醸 福井
90 池亀 池亀 山田錦 無濾過無加水 純米大吟醸 福岡
90 奈良萬 奈良萬 純米大吟醸 福島
90 大七 大七 生もと頌歌(しょうか) 純米大吟醸 福島
90 瀧自慢 瀧自慢 備前雄町50% 純米吟醸 三重
90 萩の鶴 萩の鶴 別仕込猫ラベル 生原酒 純米吟醸 宮城
90 上喜元 上喜元 山田錦40 雫取り 純米大吟醸 山形

このリストを見て筆者が感じたのは、山形の日本酒が強いなということ。(全8銘柄がリストインで最多)
それから、名酒がたくさんある愛知から90点以上をつけた銘柄がゼロということが少し気がかりです。
全体的には、田酒や十四代、飛露喜などの有名人気銘柄が順当にリスト入りしつつも、外国人が好みそうな華やかな銘柄が多いという印象を受けました。

パーカーポイント・90点以上の上位&おすすめ銘柄

日本酒版パーカーポイントTOP3銘柄も含む、90点以上のおすすめ銘柄を12に絞りご紹介していきます。
今回ご紹介する銘柄は同ポイント上位2銘柄を除き、比較的入手が難しくないものを選んでいます。(蔵元の最上級シリーズが多いため値段は高めです)

テイスティングコメントは、今回のテイスターであるマーティン・ハオ氏によるものです。(ロバート・パーカー・ワイン・アドヴォケートが認めた 世界が憧れる日本酒78・ CCCメディアハウスより引用)

亀の翁・純米大吟醸 3年熟成

パーカーポイント:98点(全銘柄NO.1)

蔵元:久須美酒造(新潟県)
使用米:非公開
精米歩合:40%

※写真とリンク先は、同銘柄の熟成をしていない通常の純米大吟醸です。(ネット上に3年熟成のものはありませんでした)

日本酒版パーカーポイントで98点という驚愕のスコアをつけたNO.1銘柄は、一度は姿を消した酒米「亀の尾」復活に尽力した酒蔵として知られる久須美酒造が作り出す最高級品。
人気が高く、発売はわずか約1500本という少なさから幻の日本酒とも言われる銘柄です。
そうそうお目にかかれることがないうえ、定価の4,286円で見かけることはほぼありません。

テイスティングコメント
魅力的なピーチ、メロン、そしてアプリコットの香りが溢れ出す。
辛口で、高貴さ漂うピュアな味わいで長いミネラル感のあるフィニッシュ。

※一部抜粋
引用元はこちら

岩の井・山廃(純米大吟醸)

岩の井・山廃(純米大吟醸)
出典:お酒のオンラインショップIMADAY(いまでい)

パーカーポイント:95点(全銘柄NO.2)

蔵元:岩瀬酒造(千葉県)
使用米:山田錦
精米歩合:40%

亀の翁に続く95点という超高得点をつけたのが、千葉が誇る老舗蔵元・岩瀬酒造が送り出す「岩の井・山廃」
海が近い場所に位置する蔵元で、海の幸にもマッチするよう「香り高さより、旨味と後味がしっかりしたお酒」を重視しているのだとか。
同蔵元の日本酒は約90%が県内消費とのことですが、これを受けさらに人気が高まっていくことは必至で、現在多くの通販店で売り切れとなっています。

※画像の出典元の、いまでやが運営するオンラインショップでは取り扱いがありました。(5月27日時点)

テイスティングコメント
果実感あふれるアロマが洗練され、エレガントかつ複雑。
なめらかで丸みがあり、快活。個性が強く、並外れた素晴らしい日本酒。

※一部抜粋
引用元はこちら

勝山・暁(純米大吟醸)

パーカーポイント:95点(全銘柄NO.2)

蔵元:勝山酒造(宮城県)
使用米:山田錦
精米歩合:35%

岩の井と並ぶ超高得点をつけたのが、宮城県が世界に誇る最高級銘柄「勝山・暁」
現在17カ国に輸出されるこの銘柄は、遠心分離機でもろみを絞ることにより香り高いエレガントなお酒に仕上がっており、国内外で高い評価を得るものとなっています。
こちらは高額ではあるながらも入手が困難なわけではありません。

テイスティングコメント
フリント、大地、ジャム、柑橘、ピーチの香りが素晴らしい複雑さ。
やや辛口で爽やかな酸のバランスが素晴らしい。肉感のある、スパイシーでミネラルなフィニッシュ。最高の日本酒!

※一部抜粋
引用元はこちら

くどき上手(純米大吟醸)

パーカーポイント:91点

蔵元:亀の井酒造(山形県)
使用米:山田錦
精米歩合:40%

吟醸どころとして知られ数々の素晴らしい名酒を送り出す山形。
その山形の名酒の一つとして知られるこの「くどき上手」は超辛口のシリーズ「ばくれん」なども有名。しかし作り手の亀の井酒造は、吟醸香と甘み、軽快さを特徴としている蔵元で、今回高得点をつけた純米大吟醸も、吟醸香が豊かなエレガントな日本酒となっています。

テイスティングコメント
柑橘、青りんご、イチゴ、花、キュウリの強い香りが感じられ、エレガントで複雑。
やや辛口でなめらか。飲むと楽しく陽気な気分になれる日本酒。

※一部抜粋
引用元はこちら

南部美人(純米大吟醸)

パーカーポイント:93点

蔵元:株式会社南部美人(岩手県)
使用米:山田錦
精米歩合:35%

岩手の日本酒と聞かれ、多くの人が真っ先想起するのがこの「南部美人」ではないでしょうか。
今となっても日本のみならず海外でも有名な日本酒となっており、その最高級品が今回93点という超高得点をつけた「純米大吟醸」
バランスに優れたエレガントな日本酒。

テイスティングコメント
淡い青レモン、豊富な花の香り、ジャスミン、柑橘、オレンジの皮のフルーティーな香り、ほんのりとお米とミネラルが感じられる。
やや辛口、広がりのあるフルボディーで力強い。

※一部抜粋
引用元はこちら

KISS of FIRE(純米大吟醸)

パーカーポイント:93点

蔵元:鹿野酒造(石川県)
使用米:山田錦
精米歩合:50%

石川県の日本酒では天狗舞など並んで有名な「常きげん」を醸す鹿野酒造が作るのが、93点という高得点をつけた「KISS of FIRE」
同蔵元の日本酒は濃厚かつ鋭いキレ味で有名で、「KISS of FIRE」は海外輸出用として作られたシリーズです。
ルイ・ヴィトンのパーティーやノーベル賞のパーティーなどでも採用されたことがある素晴らしい日本酒です。

テイスティングコメント
口当たりはとてもピュアでさっぱり、ミネラル感は山に流れる水を彷彿とさせる。辛口でバランスが良い。
フィニッシュは長く、複雑であり、スモーキーなミネラルや、花、ピーチ、そしてライチを味わえる。

※一部抜粋
引用元はこちら

奈良萬(純米大吟醸)

パーカーポイント:90点

蔵元:夢心酒造(福島県)
使用米:五百万石
精米歩合:48%

5年連続金賞銘柄数日本一に輝いた酒処・福島県の中でも、食中酒として人気が高いのがこの「奈良萬」
上級シリーズには山田錦をする蔵元が多い中、この奈良萬は同県産の五百万石を使用。五百万石の淡麗辛口という特徴がありながらも、米本来の旨味を感じる日本酒となっています。
720mlで2,500円前後という、今回ご紹介する銘柄の中でも価格が控えめなのもオススメのポイントです。

テイスティングコメント
若くエネルギッシュ。複雑な甘いスパイスとトロピカルな果実の香り。
口当たりは甘く、粘りの強いフルボディー。

引用元はこちら

梵・夢は正夢(純米大吟醸)

パーカーポイント:92点

蔵元:加藤吉平商店(福井県)
使用米:山田錦
精米歩合:35%

この「夢は正夢」を手がけるのは、最上級日本酒として有名な「梵・超吟」の作り手でもある加藤吉平商店。
海外でもトップクラスの日本酒として有名で、IWC(世界3大酒類コンペの一つ)などの世界的な品評会でも数々の最高賞を受賞しています。
この「夢は正夢」はマイナス10度で5年間、氷温熟成させることで「究極の味」を生み出しています。

テイスティングコメント
モダンで丸みのあるフルボディー。ハチミツ、トースト、ジャム、青りんごそしてクリームの複雑な花束のよう。
エキゾチックな香りを放ち、長くてミネラルなフィニッシュを感じさせる。

※一部抜粋
引用元はこちら

mana 1751 premium(純米大吟醸)

パーカーポイント:90点

蔵元:真名鶴酒造(福井県)
使用米:山田錦
精米歩合:50%

日本酒の固定概念を取り払いたいと話す真名鶴酒造が手がける、海外も視野に入れる「mana 1751 premium」
同シリーズは海外を意識し、無濾過原酒の濃いめの味わいとなっており、シリーズ名の「mana」は、海外の人でも発音しやすいように「真名鶴」を短縮したのだとか。
720mlで2,000円程度という抑えられた価格もオススメのポイント。

テイスティングコメント
蒸した米、シイタケ、ピーチかつアーモンドのエレガントな香りが感じられる。
フレッシュ、スパイシーそしてミネラルな味わい。

※一部抜粋
引用元はこちら

喜久醉(純米大吟醸)

パーカーポイント:90点

蔵元:青島酒造(静岡県)
使用米:山田錦
精米歩合:40%

静岡の日本酒としては磯自慢と並んで有名な「喜久醉」「きくすい」と読んでしまいそうですが、正しくは「きくよい」と読みます。
この喜久醉は、静岡であることにこだわり、酵母は静岡酵母を使用し、酒米の一部は県内産の無農薬米が使用されています。
その喜久醉の最上級品が、今回高得点がついた「純米大吟醸」

テイスティングコメント
草、レモンそしてジンジャーの香りを味わえる辛口な日本酒。
さっぱりした口当たりで素材のバランスが大変良い。

※一部抜粋
引用元はこちら

玉川 雄町・無濾過生原酒(純米吟醸)

パーカーポイント:91点

蔵元:木下酒造(京都府)
使用米:雄町
精米歩合:60%

酒処・京都の日本酒「玉川」この日本酒は英国人が杜氏と務めることでも有名。
ワイルドな野生味あふれる味わいの酒米としても知られる「雄町」を使用したこのシリーズは、雄町の良さを最大限引き出すかのように無濾過生原酒となっています。
今回ご紹介する銘柄の中でも唯一純米吟醸となっており、価格は一般の日本酒と変わらないものとなっています。

テイスティングコメント
清らかで混じりけのないフルボディの味わいに、ギュッと凝縮されたコクのあるアルコールと絹のように滑らかな質感がある。
絶妙なバランスで長いミネラルが感じられるフィニッシュ。

※一部抜粋
引用元はこちら

秋津・龍力 米のささやき(純米大吟醸)

パーカーポイント:92点

蔵元:本田商店(兵庫県)
使用米:山田錦
精米歩合:35%

最高級の山田錦を生み出す酒米の名産地として知られる兵庫県。その兵庫で醸される日本酒・龍力の「秋津」シリーズはとりわけ高価な日本酒としても有名。(プレミア価格ではなく定価が高い)
たいへんな手間をかけて育てられた、究極の酒米と言われる山田錦「秋津米」を使用し、醸されたお酒は最低3年ほど熟成させてようやく完成する。
一度は飲んでみたい最高級日本酒の一つ。

テイスティングコメント
やや辛口の日本酒は、素晴らしく凝縮感のあるバランスのとれた味わいで、デーツ、ジャム、トースト、花々、スパイス、柑橘の果皮を感じさせる目をみはるほどに複雑なアロマ。
ミディアムボディで焦点の定まった凝縮感のある味わい。混じりけのないピュアなミネラルを感じさせる余韻の長いフィニッシュ。

引用元はこちら

まとめ

ワインの世界的評価基準として知られるパーカーポイント。
ワインとは違い、超高得点をつける最上級品でも異常な価格がつくことはないのは日本酒の良さでもあります。(テイスターであるマーティン・ハオ氏もそうコメントを寄せていました)

そしてこの単純明快な評価システムは、業界関係者のみならず、私たち消費者にとっても画期的なことと言えるでしょう。
とはいえ、あくまで他者の味覚が下した評価ですので、参考程度にするのが良いでしょう。

もちろん今回90点以上を出した78銘柄や、本記事で取り上げた銘柄が素晴らしく、飲むに値することは間違いありません。
それでも、素晴らしい日本酒は他にもたくさんありますので、ぜひ色々な日本酒を試していただけたらと筆者は思います。

それではこの辺で。
以上「あのパーカーポイントが日本酒に!90点以上78銘柄を発表」でした。

著者:小針 真悟

[LiquorPage運営責任者] お酒の現場を7年経験したのちに独立。お酒の魅力を多くの人に知ってもらうべく、2016年11月に「LiquorPage」の運営を開始。 洋酒から和酒まで幅広い知見をベースに、様々な酒類専門メディアの執筆・編集のほか、酒類イベントの企画運営やWEB制作、プロモーション業にも携わる。写真撮影も行うなど、お酒を通じた様々な制作業を一人でこなす。(ただの酒好き)

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