数多あるお酒の中から、自分で銘柄を選ぶのは決して簡単ではありません。もしもその道のプロが厳選してくれたら、嬉しいという飲み手は少なくないのでは?
昨今、アメリカを中心に世界中で大人気となっているテキーラ。今や日本にも、正規輸入品だけでも100ブランド300銘柄前後のテキーラが流通しているとされており、その中から「何を選んだら良いか分からない」という方は少なくないでしょう。
そこで今回は、テキーラに特化したバー「Bar 若林(東京・蒲田)」のオーナーバーテンダーであり、数多くのテキーライベントにも出演する若林祐一さんに、テキーラ好きの方はもちろん、まだ飲み慣れていない初心者にもオススメできる、美味しいテキーラを5つ選んでいただきました。
ボトル選びに迷ってしまうのなら、まずはプロがオススメするボトルを試してみては?
1. エル ヒマドール ブランコ
まず若林さんにオススメいただいたのは、日本でも人気のテキーラ「エラドゥーラ」の姉妹ブランドである「エル ヒマドール」。
テキーラの原料であるアガベを収穫する職人・ヒマドールの名を冠したこちらのブランドは、日本でも2000円前後で購入できる安価な価格帯ながら、アガベのみを使用した100%アガベテキーラ(※)であり、その優れたコストパフォーマンスが魅力のブランドです。
世界的にも人気が高く、テキーラのブランド別売上ランキングでは4位と上位につけています。(※2018年実績、Drinks Internationalより)
今回オススメいただいた「ブランコ」は、樽での熟成をさせないフレッシュなタイプのテキーラです。
柑橘の香りが心地良く、口当たりが爽やかなテキーラです。本場メキシコでもとても人気で、コスパも良く良心的なブランコです。
【オススメの飲み方】
トニックウォーターに柑橘類(ライム、グレープフルーツ)等を少しプラスしてぐびっと。もしくは冷やしてロックでチビチビと。もちろんストレートでもOKですよ!
テキーラは、主な原料であるアガベの使用割合によって、2つのカテゴリーに分けられています。
原料比の半分以上アガベを使用し、その他にも糖蜜やとうもろこし由来の糖分なども使用したものが「テキーラ」。一方で原料比の100%がアガベ由来であるもの、つまりアガベのみを原料に造られたものが「100%アガベテキーラ」です。
2. エル・チャッロ・プレミアム・シルバー
続いてオススメいただいのは、メキシコのカウボーイの名を冠した「エル・チャッロ」。
1994年に創設された蒸溜所で造られる、比較的歴史が浅いブランドながらも、地元はもちろんアメリカなどでシェアを急拡大。特に南米での人気が高いとされています。
いくつかラインナップがありますが、その中でも「エル・チャッロ・プレミアム」シリーズは、カジュアルな価格帯ながらも中身は本格派。100%アガベテキーラであり、アガベ本来の味わいを感じられるとされています。
今回オススメいただいた「シルバー」は、樽での熟成をさせないことを前提に造られたボトルです。
エルチャロ=カウボーイという名のとおり、まさに草原を走っている光景が脳裏をよぎる、爽快でクリアで混ざりっ気のない味わいが特徴的です。純粋なアガベの風味が感じられるテキーラですね。
【オススメの飲み方】
メキシコっぽく、手軽にコーラで割るメキシコークがオススメです。レモンをひと絞りしたら酸味の香りも広がりぐびぐびといけますよ。
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3. エレンシア・デ・プラタ レポサド
メキシコ第2の都市であるハリスコ州グアダラハラにある同都市最古の蒸溜所「テキーラスデルセニョール蒸溜所」で造られるのが「エレンシア・デ・プラタ」。
こちらのブランドは、熟成期間別に「ブランコ、「レポサド」、「アネホ」の3つが日本では展開されています。
若林さんにオススメいただいた「レポサド」は、1年弱樽で熟成されているため、ほんのり黄色く色づいており、香り・味わいから甘みが感じられるのが特徴です。
メキシコ大統領がイギリスに訪問した際に、英国のエリザベス女王との晩餐会で提供されたとされているテキーラです。「ブランコ」とは違い、12ヶ月間樽で熟成しているので、チョコレートのような甘味もあり、当店でも女性に大人気のテキーラです。
【オススメの飲み方】
少しの甘みがあるトニックウォーターで割って飲むと、さらに甘味が広がり美味しくなります。お家にトニックウォーターがなかったら炭酸水でもOK!それと、常温でゆっくりと味わうストレートも是非試してほしいですね。
4. パトロン アネホ
ラグジュアリーなテキーラブランドとして日本でも知られる「パトロン」。ブランドのアイコンでもある蜂の蜜のような甘みが感じられるその味わいに、多くのセレブが魅了され、また、カクテルを洗練させるとしてバーテンダーからも支持されています。
アメリカを中心に世界的に人気が急上昇しており、高価ながらも、今や世界で売上TOP3に入るテキーラブランドとなっています。
若林さんがオススメする「アネホ」は、1年以上樽で熟成された甘美で贅沢な一本です。
バーなどで一番よく見かけるテキーラであり、海外では“セレブのお酒”としても有名な高級プレミアムテキーラです。アメリカンオーク樽等で約12~14ヵ月以上熟成させた原酒をブレンドしているので、甘味もしっかりと、そしてスムースな味わいが特徴的。テキーラ初心者の方にもオススメです。
【オススメの飲み方】
氷をいれてロックでも良いですし、香りをしっかりと楽しむならストレートがオススメです。常温でゆっくりと気品のある香りをお楽しみいただけます。角砂糖を少し入れて、オールドファッションドスタイルで飲むのも最高ですよ。
5. ドンフェルナンド TKO
最後にオススメいただいたのは、ボクシンググローブをモチーフにしたという真っ赤なボトルが特徴的な「ドンフェルナンド TKO」。
10年前後栽培されたアガベを贅沢にも使用し、あえて樽で熟成させずに「ブランコ」として仕上げた逸品。アルコール度数が38、40度のテキーラが多い中で、こちらのボトルは“50度”という高い度数が特徴的です。
その分他のテキーラとは異なる、ボトルデザイン通りのパンチ効いた味わいを有したブランコです。
インパクトのある真っ赤で派手なボトルは、ユーモアがあり、まさにメキシコらしいボトルの形をしています。近年、甘みのあるテキーラが多い中で、こちらは数ある「ブランコ」の中でも、とりわけドライなプレミアムテキーラです。当店ではドライなテキーラがお好みの方によくご提供しています。
【オススメの飲み方】
低価格なブランコとは一味違います。炭酸等で割って飲むよりは、度数こそ高めですが、ライムを少し絞ったロックスタイルや、ストレートでゆっくりと、プレミアムテキーラの醍醐味を味わっていただきたいですね。
「Bar 若林」について
220種類前後揃えるテキーラ・メスカルを中心に、ウイスキーやジンなど日本と世界のスピリッツを数多く揃え、それらを使用した趣向を凝らしたカクテルも提供するバー。定期的にゲストバーテンダーイベントなども開催し、蒲田の地から多様なバーのカルチャーを発信している。
住所:東京都大田区西蒲田7-5−14 シティプラザ蒲田3F << MAP >>
営業:18:00~3:00 水曜定休 ※時短要請中は営業時間に変更あり
電話:03-6424-7346
公式HP:https://bar-wakabayashi.com/
SNS:[Instagram]、[Facebookページ]
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