バーテンダーへの8つの質問 – Bar Alain / 大阪・北新地

「アードベッグ(スコットランド産ウイスキー)」との出会いが、僕のバーテンダー人生の始まりです。
昔は俳優を目指してまして、より人の数を見てみたいと思い10代の頃からバーでアルバイトをしていました。ですがその頃はバーテンダーに憧れているわけではなかったですし、何より、お酒を飲める歳になっても、正直それらを美味しいとは思えず…「お酒を飲まない人生でもいいや」と思うほど苦手意識がありました。それが、とある方からオススメいただいて「アードベッグ」を飲んでみると、なぜかその強烈な味わいに興奮し、お酒を知りたいと思うようになったんです。その日からバーテンダーを自分の職業として意識するようになり、20代前半には北新地のバーで働くようになりました。今のお店は2013年からですね。

もちろん「アードベッグ」が好きです(笑)
カクテルならゴッドファーザーですかね。駆け出しの頃に、こだわりの強いお客様に必ずしも「1+1=2」ではないと教えていただき、練習もしましたし思い入れがあるんです。もちろん飲むのも好きですよ。

先ほども言ったとおり俳優を目指していたんですが、漠然と俳優を意識していたわけではなく“仮面ライダーの俳優”にこだわりがありました。
小さい頃からずっと憧れていたんですが、子供なら普通は「仮面ライダーになりたい」と言うであろうところ、僕は「仮面ライダーの“俳優”になりたい」と言っていました(笑)その道に進んでいた可能性もあったわけですが、とはいえ僕は今が一番だと感じる性格ですし、今となってはバーテンダー以外は想像できませんね。

規則正しい食事は心がけていますね。
人が口に含むものを扱っている以上は、お客さまと同じような食生活を送りたいと思っていて…そうすることで、その時々でお客さまが欲しているものを先に察知できるようになると思うんです。
それから五感も大切にしてまして、何気ない日常の中で、例えば外の匂いや街の表情などをしっかり感じながら「今ならどんなお酒を出すか」みたいなことを考えています。

コーヒーとシガーです！普段から家でゆっくり楽しんでいます。
それと、サバゲーなんかも好きですね。

今が一番と感じる性分ですので、日本で頑張っている自分が好きですし満足しています。
過去の経験を糧に、常に今が人生最高地点だと思っているんです。バーテンダーですから海外での生活に憧れないわけではないですが、それはその時々の今の積み重ねに変わっていくものであり、先に決めることでもないかなと思います。

やっぱり痺れたのは、テキーラフェスタ大阪というイベントの際に実施したカクテルの大会で、僕たちのチームが1位になったときですね。
昔から何らかの最年少記録に憧れがあったんですが、僕は当時26歳でチームリーダーとしては最年少でしたし、イベントごとでの初リーダーで初優勝することができました。バーテンダー人生で初めて、多くの人に自分を知ってもらえた瞬間でした。

遠い未来は置いといて、まずはカクテルコンペで優勝したいです！
バーテンダーとしての実力をはかる上での重要な物差しですし、今の自分にあるもののレベルを上げながら、世間に広く知られるいわばタレントのようなバーテンダーになりたいとも考えています。やっぱりバーテンダーという職業の認知度を少しでも上げたいんですよね。バーテンダーの世界は完全に実力主義ですが、その中を戦い抜いて、世の中に自分たちの仕事の価値観を世間に示していきたいですね。