バーテンダーへの8つの質問 – GIN BAR C&D 先斗 / 京都・先斗町

大学生のとき就職活動を前にして、自分にとって一番楽しいときは何をしているときだろう、と考えました。
その答えが「絶好調で会話しているとき」でした。仕事をしながらその時間を沢山味わえそうな職業は何かを考え、思いついたのがバーテンダーだったんです。
22歳らしい甘い考えでしたが、卒業後すぐにこの仕事を始めました。
当初は見切り発車でしたが、思い通りにならなかったり、失敗することは年々少しずつ減ってきてますし、今が一番楽しいですね。
不安だらけだった14年前の自分に「今のところ何とかなってるぞ」と言ってやりたいですね。

飲むのも、作るのもジントニックが好きです。
世界で一番有名なカクテルで、バーに馴染みのない方にも受け入れていただきやすいですしね。
自分の店はもちろんですが、バー業界全体の利用客が増えてほしいと思ってまして…ジントニックやハイボールなどの知名度の高いカクテルは、初心者の方とバーとの架け橋になると思っています。そういう意味でも大切なカクテルですね。

非現実的でもいいのなら、スポーツ選手です。
個人的に好きというのもあるんですが、会心の瞬間に雄叫びをあげ、何万人もの声援を浴びることって、バーテンダーでは経験できませんからね。

店では、ジントニックの練習です。ジン専門店ですので、銘柄毎にレシピを何パターンか用意しておきたいですから。
店に居ないときも、気になったことや小さな出来事などは必ずメモをするようにしています。お客さまとの会話のネタにもなりますしね。

アプリで芸人さんのラジオ番組を聞きながら家事をしていますね。会話の勉強になりますし。

1万年後の世界の主要都市ならどこでも…何がどうなっているのか今からは想像もできませんし、ワクワクしますね。
現実の時間軸なら、店から通える庭付きの一戸建てです。庭でジュニパーとハーブ育てたいです。

何かあったはずですが、だいたいそういうときはお酒のせいでしょうね。
シラフではあんまりエキサイトしませんから。

自分と家族が、しっかり生活できる程度に店が経営できていることが大前提ですが、バーの世界をもっと多くの方に知ってもらいたいですね。実態とマナーの両面で。
お酒を楽しむ大人の場ではありますが、だからといって決して排他的な場所ではないことを知っていただきたいです。「世間話ができる相手が毎晩カウンターに立っている場所」くらいに思ってほしいと個人的には思います。
バーという名前の普及が難しければ「ジンバー」ではなく「ジンハウス」か「ジンサロン」と名乗っているかもしれませんね。