テキーラについて、みなさんどれくらいご存知でしょうか?
「テキーラはメキシコのお酒」ということぐらいは知っている方は多いかもしれません。
しかし、何をもってテキーラと呼ぶのか、その定義は知らない方の方が多いでしょう。
そこで本記事では、テキーラに関する基本的な情報にふれつつ、その定義に迫っていきます。
4大スピリッツに数えられるお酒で、多肉植物であるアガベ(別名リュウゼツラン)の搾り汁を発酵、蒸留させてできる。
タイプによっては木樽で中長期の熟成されるため、透明なテキーラの他に琥珀色(茶色っぽい)のテキーラが存在する。
日本では透明なテキーラはカクテル用、色づいたテキーラはそのまま飲まれることが多い。
テキーラはメキシコのある地域でしか作られていない
テキーラは実はメキシコでしか作られていません。
ワインやウイスキーのように各国で作られているわけではないのです。
なぜメキシコだけかというと、理由は2つ。
1つは、主原料となるアガベは採れる地域が限られていて、よく採れるのがメキシコだから、ということ。
2つ目は、そもそもメキシコで作らなければ「テキーラ」と名乗ることができないということ。
特に重要なのは2つ目で、こちらは明確に規定で定められています。
具体的には、メキシコのハリスコ州を含むテキーラ5州で作られたものが「テキーラ」と名乗ることができます。
さらに具体的に言うと、テキーラ5州で栽培されたアガベを使用し、テキーラ5州で作られた(蒸留された)ものだけがテキーラとなります。
メキシコでは、テキーラ5州以外でもテキーラのようなお酒(原料と製法がほぼ同じ)が作られているのですが、これらはメスカルと呼ばれ、テキーラと区別されます。
ちなみにメスカルは日本でも流通しているので飲むことができます。
しかし、使用されるアガベが栽培されているのも、実際にテキーラを作る蒸留所があるのも、90%以上がハリスコ州です。(テキーラ大鑑・廣済堂出版より)
テキーラの定義とは?
テキーラを名乗るには、メキシコのハリスコ州を含むテキーラ5州で作らなければならない、ということはわかりました。
しかし実はテキーラには産地以外にも細かな定義があります。
そしてこのテキーラの定義は、メキシコのラテンなイメージとは裏腹に、かなり細かく定められています。
- メキシコ・テキーラ5州で蒸留しなければならない
- 使用するアガベもテキーラ5州で採れたものでなければならない
- 原料はアガベ・アスール・テキラーナ種のアガベを51%以上使用しなければならない
- 蒸留所に割り振られたNOMナンバーをラベルに表記しなくてはならない
- 最低2回の蒸留を行わなければならない
- アルコール度数が35〜55度でなければならない
これらを満たしたものがテキーラと名乗ることができます。
他にもさらに細かい規定があるのですが、それらは他のお酒にも共通することなので、ここでは省略させていただきます。
ちなみにウイスキーの度数は40〜63度なので、実はテキーラの方が度数は弱い傾向にあるのですね。
(一般的に流通しているテキーラのほとんどは38〜40度です)
まとめ
テキーラについて知見は深まりましたでしょうか?
テキーラのラテンなイメージとは裏腹に、定義が細かいことにちょっと意外と感じたかもしれませんね。
テキーラといえば、日本ではショットで飲むのが定番ですが、実はテキーラそのものは「メキシコの美味しい地酒」であり、じっくり味わうことでその魅力を感じることができます。
その方が体への負担は軽くなる上、味や特徴がわかるのでおすすめです。
日本でもそうした飲み方が少しずつ浸透しつつあります。
それではこの辺で。
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