一度は飲むべき!ジンの本場イギリスの王道クラフトジン5選

一度は飲むべき!ジンの本場イギリスの王道クラフトジン5選

日本も含め世界中で“クラフトジン”が盛り上がっている中で、やはりその中心にあるのは、本場イギリス。
首都ロンドンは、ジンの歴史を語る上でとても重要な“聖地”であり、代表的なジンのスタイルであるロンドンドライジンの発祥の地ともされています。

今回は、そんな本場イギリス(イングランド)の中でも、とりわけ人気のある王道クラフトジンブランドを5つに厳選してご紹介!
いずれもクラフトジンを知る上で重要なブランドであり、一度は味わっておくことをオススメします。

1. シップスミス

シップスミス

ロンドンはジンの聖地と呼ばれていながら、1900年代のジン人気の凋落も影響して、長らく元気をなくしていました。
2009年、そんなロンドンの地に、200年ぶりに誕生した新たな蒸溜所がシップスミス蒸溜所です。
19世紀ごろ確立されたロンドンドライジンの伝統的な製法とレシピを現代に甦らせたジンを世に放つと、聖地としてのロンドンを復活させ、クラフトのムーブメントを世界に波及させました。
シンプルであることをとことん追求し、ジュニパーベリーを軸としたエレガントな香りと力強い味わいは、ジンとしての存在感を際立たせており、「ロンドンドライジンとは何か」を知る上で欠かせない一本と言えるでしょう。


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2. タンカレー ナンバーテン

タンカレー ナンバーテン

1830年にロンドンで創業し、およそ200年の歴史をもつタンカレーが、2000年にリリースしたプレミアムジンが「タンカレー ナンバーテン」。
“クラフト”というより“プレミアム”という括りにされることが多いブランドですが、安価なジンが主流だった中でジンのプレミアム化に大きな影響を与えたことから、今日のクラフトのムーブメントの礎を築いたとも言えるでしょう。
大手メーカーでありながらも、小型蒸溜器を用いて造る少量生産のジンで、フレッシュな柑橘を使用する(一般的には乾燥したものを使用)ことによる、爽やかでバランスに長けたフレーバーが特徴です。


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3. タークィンズ

いかにもクラフトらしい、北コーンウォール地方の家族経営の小さな蒸溜所、サウスウェスタン・ディスティラリーで造られる「タークィンズ」は、イングランド産のクラフトジンとして、海外のメディアでも度々取り上げられています。
若き蒸溜所長タークィン・リードベターの名を冠するジンの特徴は、ハンドクラフトにこだわり、蒸溜所の庭で栽培されているデヴォン・スミレなどのボタニカルを使用していること。
一回の製造プロセスで得られる本数は300本以下とごく少量で、デヴォンスミレ由来のフローラルの香りとジュニパーのウッディな風味が優しく香ります。

4. ポートベロ ロード

ポートベロ ロード

ノッティンガムの有名な通り、ポートベロ ロードにある老舗バー、ポートベロスターのバーテンダーらの主導のもと生まれたジンで、元々はバーで自家蒸留していたものを2012年に販売をスタート。
奇をてらったボタニカルをあえて使わずに、ロンドンドライジンとしての伝統を現代風に洗練させたこのジンは、これまでに世界的な品評会で数々の賞を受賞。
バーテンダーが考案したジンらしく、カクテルにしてもその豊かな風味が活きる仕様になっており、ジュニパーや柑橘の香りが見事に調和しています。
また、お店では、ジンにまつわるセミナー&ワークショップが行われている他、ホテルとしての一面もあり、ジンラバーに大人気のスポットとなっています。


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5. サイレントプール

今回ご紹介するジンの中では最も新しい、2014年に誕生したサイレントプール蒸溜所で造られるブランドです。
イギリスで最も美しい田園地帯とされるサリー州にある、水が青く澄んだ湖の名を冠しており、実際にその湖の水を水源としています。
ラベンダーやバラ、オリスなどを含む24種のボタニカルが使用されたジンで、その華やかで美しいボトルに目がいきがちですが、世界の主要な品評会で賞を受賞している実力派でもあります。
完成度が高いエレガントで華やかな香りから「ジンの香水」とも例えられ、ここ日本でも高い人気を誇るクラフトジンです。

著者:小針 真悟

[LiquorPage運営責任者] お酒の現場を7年経験したのちに独立。お酒の魅力を多くの人に知ってもらうべく、2016年11月に「LiquorPage」の運営を開始。 洋酒から和酒まで幅広い知見をベースに、様々な酒類専門メディアの執筆・編集のほか、酒類イベントの企画運営やWEB制作、プロモーション業にも携わる。写真撮影も行うなど、お酒を通じた様々な制作業を一人でこなす。(ただの酒好き)

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