ゴールド?シルバー?テキーラに透明と茶色があるのはなぜ?

テキーラの色について

みなさんはきっと、一つぐらいはテキーラにまつわる苦い思い出をお持ちでしょう。
アルコール度数が40度近いお酒を一気飲みするのですから、まあツラいわけです。

さて、そんなテキーラですが、透明な色と茶色(少し金色っぽい)のテキーラがあることにはお気づきでしょうか?
お店で頼むと、茶色いテキーラが出てくることが多いですが、たまに透明な方のテキーラが出てくるお店もあります。

そこで本記事では、テキーラの色の違いが何を意味し、なぜ色が変わるのかについて、分かりやすく解説していきます。

熟成の有無によって色が変わっている

まずテキーラとは、蒸留酒に分類されるお酒で、発酵蒸留を経て作られています。
同じテキーラでも蒸留後のプロセスは2つに分かれ、ウイスキーのように樽で熟成させるものと、まったく熟成させないものがあります。

結論を言うと、テキーラの色の違いはこの樽での熟成の有無によるもの。

蒸留したてのテキーラは全て無色透明です。
なぜ熟成によって色が変わるのかというと、熟成に使う樽の成分が溶け出しているから。
樽は木でできています。
その樽の中で長期間寝かせることで、木の色味や成分が溶け出しているのです。

なので、より長期間熟成をさせたものが、より茶色くなります。
この辺りはウイスキーの熟成と一緒ですね。

樽による熟成

一方透明なテキーラは、樽での熟成をさせないため透明な色合いがキープされているのですね。なおこれらはその色合いからシルバーテキーラとも言われています。

熟成期間によってグレードが変わる

テキーラは、その熟成期間でグレードが定められています。
より熟成期間が長いものがグレードが高く、色も濃くなります。
味わいもかなり変化するので、覚えておくと良いでしょう。

グレードは主に4つに分けられています。
下から順に、

  • ブランコ(シルバー)
  • レポサド
  • アネホ
  • エクストラ・アネホ

に分けられ、それぞれボトルに記載されます。
飲食店ならメニューに記載されていますので、チェックしてから飲むといいですね。
(ゴールドには明確な定義がないためグレードとは呼べないかもしれませんが、ここでは便宜上載せています)

それぞれの特徴についても触れておきましょう。

ブランコ(シルバー)

熟成:熟成なし
特徴:クリアで辛口な傾向、最もテキーラらしい

レポサド

熟成:2ヶ月以上
特徴:ゴールドより穏やか、甘さと辛さが入り混じる

アネホ

熟成:1年以上
特徴:バニラのような香り、甘さがありコク深い

エクストラ・アネホ

熟成:3年以上
特徴:アネホの強化版、ウイスキーに似た味わい

アネホ以上のテキーラは、味にトゲがなくなるので、かなり飲みやすくなります。
しかし、そのぶん高価で、1万円以上する高級テキーラも中にはあります。

より詳しくはこちらの記事で解説しています。
テキーラのブランコ、レポサド、アネホの違いを徹底解説!

よく見かける”ゴールド”は?

上記のグレードと並びテキーラでよく見かける表記ですが、実は明確な定義はなく、ただ単に茶色づいたテキーラといったところ。
そのため、ブランコとレポサド以降をミックスしたり、カラメルなどを添加し着色したものもあります。

透明なテキーラはカクテル用として重宝されている

ちなみに、透明なブランコテキーラ(シルバーテキーラ)は、カクテル用として多く用いられています。
前述のように、クリアでやや辛口な傾向があるため、他のお酒や飲み物と合わせやすいのですね。

有名なテキーラカクテル「テキーラサンライズ」や「マルガリータ」も基本的にはブランコテキーラを用いて作られています。

対して、熟成を経たレポサド以上のテキーラは、そのままストレートで飲むことが多く、とりわけアネホ以上の高級なテキーラはアメリカのセレブの間で流行し、日本でも人気が高まりつつあります。
テキーラ初心者の方でも飲みやすい味わいなので、ぜひ一度試してみてください。

まとめ

テキーラの色の違いについて、ご理解いただけたでしょうか?
しっかりグレードが定められていたことは、意外に感じた方も多いかもしれませんね。

ウイスキーでもそうですが、樽での熟成を経るお酒は、その熟成期間によって味わいがかなり変化します。
それが面白さでもありますね。

ぜひこれらのグレードを飲み比べて、違いを感じてみてください。

それではこの辺で。
以上、「テキーラが透明だったり茶色だったりするのはなぜ?」でした。

小針 真悟
著者:小針 真悟

[LiquorPage運営責任者] お酒の現場を7年経験したのちに独立。お酒の魅力を多くの人に知ってもらうべく、2016年11月に「LiquorPage」の運営を開始。 洋酒から和酒まで幅広い知見をベースに、ジン専門書籍やテキーラメディアなど外部酒類メディアの執筆協力の他、イベントの企画運営にも携わる。(ただの酒好き)

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