アネホなのに透明?ドンアグスティン・クリスタルアネホが日本初上陸!

アネホなのに透明?ドンアグスティン・クリスタルアネホが日本初上陸!

ここ数年のイメージ向上に伴い、何かと注目が集まっているテキーラ。

テキーラにはブランコやレポサド、アネホといった熟成のタイプがありますが、なかでもアネホのテキーラが日本では人気が高いとされています。
アネホといえば、樽で1年以上熟成させたことによるウイスキーのような琥珀色が特徴ですが、実は近年、アネホの規格を満たしていながらも色が透明なものが登場し始め話題となっています。

今回ご紹介する「ドンアグスティン・クリスタルアネホ」は、まさにその透明なアネホの銘柄。
当記事では、この銘柄の特徴や透明なアネホについての情報など詳しくご紹介していきます。

ドンアグスティン・クリスタルアネホは“クリアアネホ”というHOTなカテゴリーのテキーラ!

ドンアグスティン・クリスタルアネホ

アネホ規格でありながらも色は透明。©︎株式会社田地商店

ブランコやレポサドはもちろん、通常のアネホなどはすでに日本で親しまれているドンアグスティン。
コストパーフォマンスが良いことで知られる同ブランドですが、今回ご紹介するクリスタルアネホは、3/27日に日本で解禁になったばかりの注目の銘柄です。

実はこのような透明なアネホは、クリアアネホとも呼ばれ、現地では今HOTなカテゴリーのひとつです。
見た目はブランコと同じ無色透明であることにより、色を崩さないためカクテルに使用しやすく、さらにアネホ特有のバニラやチョコのような甘いフレーバーも感じられる、いわばハイブリッドな新カテゴリー
日本ではほとんど流通していないため(ごく一部の並行輸入品のみ)知られてはいませんが、クリアアネホの新銘柄は続々とリリースされており、アメリカや本国メキシコではすでに人気を博しているとされています。

ドンアグスティン・クリスタルアネホは、クリアアネホとしては日本初の正規輸入銘柄であり、国内のおける同カテゴリー普及の火付け役となるかもしれません。

アネホなのに透明になる理由とは?

通常アネホは、樽での1年以上の熟成により、樽の木の成分が中のお酒に移ることでウイスキーのように色づきます。
しかしクリアアネホのテキーラでは、樽熟成後に特殊なろ過を行うことによって、色味だけを取り除くことを可能としています。
これによって、アネホ特有のフレーバーを残しながらも色のないテキーラを造りだせているのです。

そもそも「ドンアグスティン」ってどんなテキーラ?

ドンアグスティンは、ロスアルトス地方アランダス地区に拠点を構える“カーサ・カマレナ蒸留所”にて造られるアガベ100%テキーラです。

カーサ・カマレナ蒸留所は、テキーラ界の名門“カマレナ家”の蒸留所の一つであり、同家のアグスティン・カマレナが1938年に創業した蒸留所。
カマレナ家は、メキシコで3番目に大きいアガベ農園をロスアルトスに保有しており、ここで高品質のアガベが栽培されています。
これにより原料の栽培から、蒸留、熟成、瓶詰めまでの全行程を一貫して行うことが可能となり、中間コストを省くことで質が高いにも関わらず価格が安い“高コスパ”テキーラを造りだせているのです。

そのカーサ・カマレナ蒸留所が手がけるドンアグスティンは、創業者の名を冠したブランドであり、同蒸留所が手がけるミドルレンジのテキーラにあたります。
通常のシリーズよりもアガベの処理や製造に時間をかけ、丁寧に造られていることで、アガベの優しい旨みをしっかり感じられるのが特徴です。

クリスタルアネホならではの特徴

ドンアグスティンについて分かったところで、今回発売されるクリスタルアネホならではの特徴についても見てみましょう。

  • アルコール度数が低め
  • エクストラアネホとアネホをブレンドした贅沢な造り
  • スムースな飲み口

アルコール度数が低め

ドンアグスティン・クリスタルアネホのアルコール度数はテキーラの規定の下限範囲ギリギリである35度に設定されています。
これにより、アルコールの刺激が抑えられ一般的なテキーラよりも飲みやすくなっています。

エクストラアネホとアネホをブレンドした贅沢な造り

クリスタルアネホは、通常のアネホだけでなく、さらに最上級のグレードであるエクストラ・アネホもブレンドされています。
かなり贅沢な贅沢な造りをしていながらも、価格はなんと3,700円という驚きの設定。
アネホカテゴリーの平均価格が約7,500円(Amazonを参考)であることを鑑みると、いかに良心的か分かります。

スムースな飲み口

色が透明でありながらも樽由来のフレーバーも感じられるのは、クリスタルアネホならではの特徴です。
チョコやココナッツのような甘い香りを感じさせながらも通常のアネホより大人しくなっており、口当たりはとてもスムースでドンアグスティン特有のアガベの旨味もしっかり感じられます。

まとめ

最後に記事の内容をざっとまとめておきましょう。

  • クリアアネホはブランコの見た目とアネホのフレーバーを持つ注目の新カテゴリー
  • 特殊なろ過によってアネホながらも透明になっている
  • ドンアグスティンは名門カマレナ家のテキーラで高コスパで有名
  • クリスタルアネホは贅沢な造りをしており、度数が低めで飲みやすい

日本でも今後が楽しみな新カテゴリーであるクリアアネホ。
これをきっかけに、テキーラの色々な楽しみ方が日本でも広まって欲しいと筆者は思います。

著者:小針 真悟

[LiquorPage運営責任者] お酒の現場を7年経験したのちに独立。お酒の魅力を多くの人に知ってもらうべく、2016年11月に「LiquorPage」の運営を開始。 洋酒から和酒まで幅広い知見をベースに、様々な酒類専門メディアの執筆・編集のほか、酒類イベントの企画運営やWEB制作、プロモーション業にも携わる。写真撮影も行うなど、お酒を通じた様々な制作業を一人でこなす。(ただの酒好き)

関連記事

  1. テキーラをより楽しめるようになる本「はじめてのテキーラの教科書」が発売! テキーラをより楽しめるようになる本「はじめてのテキーラの教科書」…
  2. テキーラのショット&ライム、間違った飲み方? テキーラの飲み方講座〜「ショットで塩&ライム」は間違い?
  3. テキーラができるまで 〜 独自の製造工程をざっくり紹介 テキーラができるまで 〜 独自の製造工程をざっくり紹介
  4. ジン・ウォッカ・ラム・テキーラの違い ジン、ウォッカ、ラム、テキーラ…それぞれの違いとは?【簡単解説】…
  5. 5千〜1万円のちょっぴり高級なテキーラを5銘柄厳選してみた 5千〜1万円のちょっぴり高級なテキーラを5銘柄厳選してみた
  6. テキーラ・アメリカで人気になるまで テキーラはセレブのお酒?メキシコの地酒がアメリカで大人気になるま…
  7. 本場メキシコで愛される名門一族のテキーラ『アレッテ』が日本上陸!特徴、味わいを簡単解説 本場メキシコで愛される名門一族のテキーラ『アレッテ』が日本上陸!…
  8. テキーラをカジュアルに楽しもう!美味しいカクテル「バタンガ」をご存じ? テキーラをカジュアルに楽しめる!美味しいカクテル「バタンガ」をご…

おすすめ記事

国産ジンの造り手21社が新潟に集い、唯一無二のジンを創る「DistiRally NEXT 2024」始動! 国産ジンの造り手21社が新潟に集い、唯一無二のジンを創る「DistiRally NEXT 2024」始動!

この度、当メディア(LiquorPage)、および洋酒専門の酒販店・株式会社千雅は、国産ジンが造り手…

「ボンベイ・サファイア」が仕掛けるお酒の枠を超えたクリエイティブな表現とは?〜上海イベント取材 「ボンベイ・サファイア」が仕掛けるお酒の枠を超えたクリエイティブな表現とは?〜上海イベント取材

美しく輝くブルーのボトルが印象的なジン「ボンベイ・サファイア」日本でも広く親しまれている人気のジ…

広島市・ベネチア市 友好協力記念!「SAKURAO GIN」と「MARTINI」を使ったカクテルプロモーションを開催! 広島市・ベネチア市 友好協力記念!「SAKURAO GIN」と「MARTINI」を使ったカクテルプロモーションを開催!

水の都として世界的に知られるイタリアのベネチア市、そして中国地方最大の都市・広島市が友好協力関係にあ…

人気の記事

  1. あのパーカーポイントが日本酒に!90点以上78銘柄を発表 日本酒版パーカーポイント
  2. ジャパニーズ・クラフトジンが今アツい!話題の4銘柄をご紹介 ジャパニーズ・クラフトジン
  3. 日本でも流行必至!「クラフトジン」の特徴と銘柄まとめ クラフトジンとは?
  4. ウイスキー世界売り上げランキングTOP20 世界ウイスキー売上ランキング
  5. 世界一売れているビールは?2015年世界シェアTOP10を発表! 世界一のビールは?

新着記事

関連記事

PAGE TOP