さらに流行る?ジャパニーズクラフトジンの“今後”を予想してみる

ジャパニーズクラフトジンの今後を予想

今大注目のお酒であるMade in Japanのクラフトジン「ジャパニーズクラフトジン」
ジャパニーズクラフトジンの特徴や魅力については、前回こちらの記事【流行りのお酒「ジャパニーズクラフトジン」特徴から“魅力”をひも解く】にてまとめました。

今回の記事では、ジャパニーズクラフトジンが今後どのような展開を見せるのか?(造り手やジンの造り、飲み手の動向など)、はたまた今後さらに流行するのか?など、筆者の視点で予想していきます。

筆者としては、ジャパニーズクラフトジンはまだまだこれから楽しみなお酒だと思っています。

ジャパニーズクラフトジンの今後を予想

まずはざっくりと、「今後こうなるんじゃないか?」という、ジャパニーズクラフトジンの今後の予想を挙げてみます。
「そもそもジャパニーズクラフトジンってどんなのだっけ?」という方は、前回記事やこちらの記事をチェックしてみてください。

今後の予想

  • ジンの造り手が増え、ブランド数が増える
  • 日本には各地に独自のボタニカルがあり、それを活かしたジンがさらに登場する
  • 斬新でユニークなジンが登場する
  • 露出が増え、存在を知り、飲み始める人が増える
  • 今の日本には受け入れられる環境がある、定着化もありうる

それでは、それぞれ詳しく解説していきましょう。

ジンの造り手が増え、ブランド数が増える

まず、これだけははっきり言えますが、今後日本でもジンの生産者が増え、ブランド数も増えます。

すでに、焼酎の蔵元やウイスキーメーカーなど、10を超えるジャパニーズクラフトジンの担い手がいますが、今後さらに、クラフトブリュワリーやワイナリーなど多様な造り手がジン造りを始めるかもしれません。
日本には焼酎や泡盛、ウイスキーなどの蒸留酒や、日本酒やビール、それに梅酒など、多様なお酒を造る風土や技術力があり、それをジンに応用できるからです。
しかも(後述しますが)日本はボタニカルなどの素材にも恵まれており、クラフトジン造りがしやすい環境にあると言えます。

今後、辰巳蒸留所のような、いかにもクラフトな完全に新規の造り手が増えてもおかしくありません。
筆者が知る範囲でも、すでに生産に取り掛かっている造り手が3つあり、今後さらに増えていくでしょう。

ジャパニーズクラフトジンはすでに10種を超えている

ジャパニーズクラフトジンはすでに10種を超えている。

日本には各地に独自のボタニカルがあり、それを活かしたジンがさらに登場する

ジャパニーズクラフトジンでは、日本特有のボタニカル(ハーブ、スパイス、果皮など)が多く使用される傾向があります。
日本には国内の各地域や四季によって様々な名産品があり、それらは独自のボタニカルとして活かせるのです。

これまでも京都や鹿児島、広島などにこだわりを見せ、それぞれの名産品をボタニカルとして使用したジンが出て来ていますが、今後さらにその流れは加速することでしょう。

アンテナショップや道の駅などを見ればわかるように、他地域でも各地素材に恵まれており、あくまで例ですが、さくらんぼが有名な山形なら、今後それをボタニカルとして使用したジンが出て来てもおかしくはないと思います。

斬新でユニークなジンが登場する

ジンは、ジュニパーベリーさえ使えばOKという、定義がとてもゆるいお酒。
だからこそ、各地の素材を自由に使用したクラフトなジンが世界的なムーブメントになったわけですが、それによって今までなら考えられないようなジンが度々登場しています。
それは今後、日本も例外ではないでしょう。

あえて例をあげると、例えばドイツのフェルディナンズは、甘口白ワインが最後に添加されています。
同様に、福島や新潟などの日本酒の産地なら、フルーティーな大吟醸や貴醸酒を添加した全く新しいジンが出てきてもおかしくはないでしょう。

露出が増え、存在を知り、飲み始める人が増える

いくらジャパニーズクラフトジンが大注目のお酒とはいえ、まだまだ知らない人の方が圧倒的に多数派
とはいえ今後造り手が増え、ジンのブランド数が増えることで、ジャパニーズクラフトジン全体の露出度が増し、知る人が増えることが予想されます。

日本人が慣れ親しんだボタニカルや焼酎などを使用するジャパニーズクラフトジンは、ある意味では日本人に最適化されたお酒
それでいながら真新しさを感じるこのお酒を、知りさえすれば魅力を感じる層はとても広く、飲み始める人がもっと増えてくるでしょう。

しかもジンは専門知識を必要とせず、みんなで楽しめるお酒。
一度広まれば、そこから一気に伝染するポテンシャルを秘めていると思います。

季の美のように日本的な魅力を持ったジンは知りさえすれば魅力を感じる人は多いはず。

季の美のように日本的な魅力を持ったジンは知りさえすれば魅力を感じる人は多いはず。

今の日本には受け入れられる環境がある、定着化もありうる

ネットやSNSの登場によって、敷居が高かったり、そもそも知る機会さえなかったものに注目が集まるようになっています。これは画一的だった嗜好が多様化していることを意味します。
例えば、洋楽は今や一般的に聞かれる音楽になっていますし、海外のカルチャーや新しいカルチャーが受け入れられるようになっています。

こういった世の中の変化を踏まえても、今ままで日本で一般的ではなかったお酒、それこそジンや、クラフトなお酒が受け入れられる環境ができていると言えます。
その点では、ネットやSNSなどによって「知らせる」ことができれば、多くの人に受け入れられ、もっともっと盛り上がるともいます。

ちなみに、ウイスキーはブームと言われ始めてからすでに10年前後経っており、もはや定着していると言えます。
価格帯の関係もあり「やや贅沢なお酒」という位置づけにはなりますが、ジャパニーズクラフトジンなどのジンも同じように定着していくこともありえなくはないでしょう。
幸いにもジンには、人々に飽きられないだけの個性の幅や多様性があります

まとめ

最後に、ジャパニーズクラフトジンの今後の予想をおさらいしておきましょう。

  • ジンの造り手が増え、ブランド数が増える
  • 日本には各地に独自のボタニカルがあり、それを活かしたジンがさらに登場する
  • 斬新でユニークなジンが登場する
  • 露出が増え、存在を知り、飲み始める人が増える
  • 今の日本には受け入れられる環境がある、定着化もありうる

ジンという洋酒でありながらも、和酒っぽさも混在し、日本的な魅力を持つジャパニーズクラフトジン。
筆者の願望もあることは否定しませんが、今後の動きが楽しみですし、今以上に裾野が広がり、盛り上がっていくでしょう。

小針 真悟
著者:小針 真悟

[LiquorPage運営責任者] お酒の現場を7年経験したのちに独立。お酒の魅力を多くの人に知ってもらうべく、2016年11月に「LiquorPage」の運営を開始。 洋酒から和酒まで幅広い知見をベースに、ジン専門書籍やテキーラメディアなど外部酒類メディアの執筆協力の他、イベントの企画運営にも携わる。(ただの酒好き)

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