家飲みでもイケる!クラフトジンおすすめの飲み方まとめ

クラフトジン・おすすめの飲み方

ヨーロッパやアメリカで大流行となり、確実にここ日本でも流行してきているクラフトジン。
しかし関連する情報はまだまだ少ないのが現状です。

ここ最近クラフトジンに興味を抱きつつも、よく知らないという方は少なくないでしょう。
リカーページではすでに多くのクラフトジン情報を掲載しているのですが、本記事では「飲み方」についてお送りします。

個性があり味わい深いクラフトジンは、ウイスキーなどと同様に、家でも楽しむことができるのが魅力の一つです。
本記事でご紹介する飲み方は、自宅で簡単に実践できる飲み方ですのでぜひご参考ください。

そもそもクラフトジンとは?

ジンは簡単にいうとボタニカル(ハーブやスパイス、フルーツなど)のお酒。
ベースとなるスピリッツにボタニカルを5~10種程度加え蒸留させてできる、アルコール40〜47度前後の蒸留酒(スピリッツ)です。

そしてクラフトジンとは、そのジンの製法や原料、使用するボタニカルにとりわけこだわった個性的なジン
例えば従来的なジンではありえなかった製法や、ベーススピリッツの原料にこだわってみたり、地域特産のボタニカルを使用したりなど、銘柄ごとに唯一無二とも言える個性があるのが特徴です。
こだわりが詰まったジンだけに少量生産で、価格もややプレミアムなジンとなります。

また、クラフトジンは、従来的なジンに比べ味わい深いものが多いのも特徴で、ウイスキー同様銘柄ごとの味わいを堪能できるといった側面もあり、人気を集めている要因の一つです。

クラフトジンは銘柄ごとの味わいをしっかり堪能できる

ジンに使用されるボタニカルについてはこちら
ジンによく使用されるボタニカルまとめ

クラフトジンはどこで買える?

クラフトジンは、クラフトビールやウイスキーなどと同じように、わざわざバーや専門店に行かなくてもお店で購入することができます。
さすがにスーパーなどでの購入は難しいと思いますが、大手酒販店やAmazonなどの通販なら確実に購入できます。
特にAmazonは現在クラフトジンの特集を組むなど取り扱いを強化しており、かなりの銘柄数がありますのでおすすめです。

Amazonのジン・クラフトジン特集はこちら

家でも簡単にできるクラフトジンのおすすめの飲み方

ここでは自宅でクラフトジンを楽しむにあたって、簡単ながらも銘柄の魅力を感じれる飲み方をピックアップしていきます。

ご紹介に入る前にまずジンの保管方法についてですが…
ジンは冷凍庫でキンキンに冷やした状態(度数の関係で凍らない)にしておくことも多いのですが、クラフトジンの場合あまり冷えすぎていては香りが閉じ個性が感じにくくなってしまいます。
ですので筆者的には常温での保管をおすすめします。
バーのように複数本ストックし保管方法を分けられるならまだしも、自宅の場合、常温保管の方が飲み方の汎用性が高いですからね。

割り物にこだわるクラフトなジントニック

ライムなしでのジントニックがおすすめ

ジントニックはジンの王道カクテル。
基本的にはジンをトニックウォーターで割れば完成するカクテルで、超簡単に自宅で作ることができます。
トニックウォーターに馴染みがない方もいるかもしれませんが、スーパーにも売っていることも多いですし、Amazonなど通販なら数種のトニックウォーターから選べます。

ただしせっかくクラフトジンでジントニックを作るなら、やはりトニックウォーターにも多少こだわりたいもの。
そこでおすすめするのが「フィーバーツリー」のトニックウォーター。
フィーバーツリーのトニックウォーターは、実際にバーなどでクラフトジンを使ったカクテルに使用される本格派のトニックウォーターで、人工甘味料・香料ゼロで「キナの木」の天然エキスを使用した、いわばクラフトなトニックウォーターです。
これをジントニックに使用することにより変に甘みが残ることがなくなり、クラフトジンの個性を活かしたジントニックを作ることができます。

ちなみにジントニックはライムを搾り落としたりすることが多いのですが、まずはクラフトジンの個性を感じるためにライムはなしのジントニックをおすすめします。
清涼感を与えたり酸味を与えて味を引き締めるためにライムは使用されますが、甘すぎないフィーバーツリーのトニックウォーターを使用することで十分味は締まります。
それにクラフトジンのジントニックの場合主役はジンですので、主役の個性を感じる上ではライムはない方がいいと思います。
(楽ですしね笑)

【トニックウォーターとは?】
ライムなどの柑橘類の果皮エキスやハーブ・スパイスなどのボタニカル、糖分を加えて作られる、ちょっぴりビターで爽やかな炭酸飲料。
日本ではカクテルでの使用がほとんどのため、お酒と勘違いされることもあるがアルコールは一切含まず、欧米などではジュースとして飲まれることも多い。
詳しくはこちらで解説しています。
ジュースとして飲める!トニックウォーターとはそもそも何?

ガーニッシュをプラスしてソーダ割り

ジンのソーダ割りにライムを入れてみる

よりニュートラルな味を望むならソーダ割りも良いでしょう。
ウイスキー同様、蒸留酒であるジンですから単純にソーダで割っただけでも十分美味しく飲めます。
しかし、いくら味わいに個性があるクラフトジンといえど、ジントニックと比べると味が少々薄く感じるかもしれません。

その場合、ライムなどのフルーツを搾る(搾り落とす)のも良いでしょう。
こういった飾りや副材料として使用するフルーツ等はガーニッシュと呼ぶのですが、この時使用するガーニッシュにも少しこだわってみるのも面白いです。

例えばライムやレモンを搾ればよりフレッシュな風味となります。もし味はあまり変えたくないのであれば、皮のみ使用すれば香りだけを与えることができます。(ちなみにレモンピールは多くのジン銘柄でボタニカルとして使用されています)

それからもう少しこだわるなら、ジンに必ず使用されるボタニカル・ジュニパーベリーを加えたり(スパイスとしてAmazonやスーパーなどで売っています)、キュウリの薄いスライスやローズマリーなどを入れるというのもアリです。ソーダ割りだけでなくジントニックに加えても良いでしょう。
ただしこれらは本格的なバーで見かけるものですので、家でやるとなると気軽さには欠けてしまいますね。

ちなみにライムを搾り落としてジンとソーダを加えるカクテルを「ジンリッキー」と言います。

もちろんロックもおすすめ

クラフトジンはもちろんロックもおすすめです。
カクテルに使用されることが多いジンでは、銘柄を指定してのロックなどはあまり一般的とはいえませんでしたが、銘柄ごとに個性があり味わい深いクラフトジンの場合は異なります。
アルコール感が少なく、味がしっかりしている(飲みやすい)銘柄が多いのでロックにすると、上記2つの飲み方より味わいを感じることができます

そのものの味を味わう方法としてロックやストレート(常温)がありますが、ジンは40〜47度と度数が高いお酒ですので、冷やした方が飲みやすさは感じます。
ストレートと比べると香りは閉じてしまいますが、味はよりキリッと締まるのでこれはロックの良さかもしれませんね。

クラフトジンだからこそストレート

クラフトジンそのものの個性・味わいをダイレクトに感じるにはやはりストレートが最も適しています
ジンとストレートで!?と思うかもしれませんが、同じジンでも冷やして飲むロックと常温のストレートでは味の感じ方が変わります。
やはりロックでは飲みやすくなる反面、どうしても香りや味は感じにくくなってしまいます。
ストレートはありのままの状態ですから、各銘柄の本来の香り・味を堪能することができます。

一度は試しておくべき飲み方ですが、やはりキツイ感じてしまう方もいるでしょう。
そこでおすすめしたいのがトワイスアップという飲み方です。

トワイスアップという飲み方

トワイスアップとは、ジン1:水1、つまりジンと同量の水で割って飲む飲み方(氷は入れず水は常温)で、水を入れるぶんアルコール度数が下がり、飲みやすくなります。
実はこのトワイスアップという飲み方は、アルコール度数が高いお酒の「味が最もわかる飲み方」とされ(度数が下がりアルコールの刺激が和らぐため)、プロによるテイスティングの際ほぼ必ず用いられる飲み方です。
ジンなど度数が高いお酒は水をたった一滴でも加えることで香りや味が変化します。
これを利用して、初めから1:1にせずだんだん加水していくという飲み方も面白いです。
氷を入れていないので自分のペースで飲めるのも利点です。

実はクラフトジンの生産者はこのトワイスアップもおすすめの飲み方としていることが多いです。(本格派の飲み方であるため表向きは記されないことも多いですが)

まとめ

気になる飲み方は見つかりましたでしょうか?
ウイスキーなどと違い、無色透明でドライな味わいのジンは、カクテルにもしやすく楽しみ方が無限に存在するのが魅力でもあります。
家飲みにおいても、その日の気分で柔軟に飲み方を変えられるのはジンならではですね。

ちなみに筆者はもっぱらストレート派で、テイスティング目的以外では自宅でもバーでもほぼストレートで飲んでいます。
必ずしも全ての方にオススメとは言いませんが、ぜひ一度は試してみてください。

それではこの辺で。
以上、「家飲みでもイケる!クラフトジンおすすめの飲み方まとめ」でした。

著者:小針 真悟

[LiquorPage運営責任者] お酒の現場を7年経験したのちに独立。お酒の魅力を多くの人に知ってもらうべく、2016年11月に「LiquorPage」の運営を開始。 洋酒から和酒まで幅広い知見をベースに、様々な酒類専門メディアの執筆・編集のほか、酒類イベントの企画運営やWEB制作、プロモーション業にも携わる。写真撮影も行うなど、お酒を通じた様々な制作業を一人でこなす。(ただの酒好き)

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