山形の日本酒いえば「十四代」や「出羽桜」などがあまりにも有名ですね。
しかし山形には、これらほど有名ではないながらも質が高いおいしい日本酒はたくさんあります。
今回ご紹介する「九郎左衛門・雅山流」もまさにそんな日本酒です。
こちらの銘柄、名前は少々難しそうですが、特に日本酒初心者の方におすすめしたい銘柄です。
本記事ではこの「九郎左衛門・雅山流」について、どんな特徴を持った日本酒なのか、日本酒初心者におすすめの理由は何か、実際に筆者が味わった感想を元に解説していきます。
「山形の日本酒」にこだわった雅山流
九郎左衛門「雅山流」は、山形の酒造「新藤酒造」が作る日本酒銘柄です。
新藤酒造は元々、富久鶴という銘柄を作っている酒蔵で、こちらは主に山形県内で消費されるとのことです。
雅山流(がさんりゅう)は、山形の酒米「出羽燦々(でわさんさん)」で作られる銘柄で全国に出荷されています。
「本物の地酒・人の求める酒」を目標に作られた銘柄で、使用する出羽燦々は自社の田んぼで作られたものとのことです。
「本物の地酒」という点で、山形の酒米である「出羽燦々」を使用しているわけですね。
雅山流には、純米大吟醸の「極月」「翠月」、大吟醸の「如月」、純米吟醸の「葉月」といったようにシリーズ名に「月」がつきます。
さらにそのほとんどが無濾過や、生酒・生詰で作られているので、フレッシュで日本酒の本来の味わいを楽しめる銘柄です。
他にも一部の販売店のみに流通する「裏・雅山流」なるシリーズもあり、こちらは山田錦や美山錦などの酒米を使用しています。
ただし雅山流の味わいを感じるうえでは、まず通常の雅山流から試すのが良いでしょう。
※参考サイト:(有)山武商店 よしのや
そもそも出羽燦々とは?
出羽燦々(でわさんさん)は、山形で誕生し山形で作られている酒米です。
吟醸酒に適していて、フルーティーで華やかな香り、軽快な味わいといった特徴を持つ酒米です。
出羽桜などの有名日本酒でも使用されています。
おすすめするのは「雅山流・如月」
今回おすすめするシリーズは、筆者のお気に入りでもある「雅山流・如月」です。
グレードは大吟醸で、無濾過生詰で作られるフレッシュな日本酒です。
もちろん使用する酒米は出羽燦々です。
(ちなみに精米歩合は50%)
ここでは筆者が感じた香りや味わいの特徴を書き記していきます。
雅山流・如月の香り
大吟醸らしい華やかでフルーティーな香りはするものの、香りが強すぎずやや穏やかで程よいです。
アロエのようなみずみずしい香りも感じることができ、これらがスッと優しく香ります。
全体的にはフレッシュでフルーティーな香りです。
雅山流・如月の味わい
出羽燦々らしいサラリと軽快な飲み口ながら、味の芯はしっかりしています。
味わいもややフルーティーで甘めですが、主張が強くすぎず程よいです。
無濾過生詰らしくフレッシュで、ヨーグルトのようなやわらかな酸味が後味をスッキリさせてくれます。
全体的には、爽やかでややフルーティーな味わいです。
日本酒初心者におすすめの理由
筆者的には、この雅山流・如月は、とても口当たりが良く飲みやすいため、特に日本酒初心者の方におすすめです。
日本酒に慣れていない方にとって、よくある辛口感の強い日本酒はキツかったりしますが、この銘柄にはそのような辛口感はなく、かといって過度に甘みが強いわけでもありません。
甘みや酸味がほどよく、爽やかな飲み口であるため、これから日本酒を飲み始めたい方にはぴったりだと思います。
大吟醸ながら価格が安いのもおすすめのポイントです。
まとめ
雅山流・如月は、基本的に飲んだことがない銘柄・シリーズを飲みたがる筆者が3度もリピート購入しているお酒です。
みなさんにも是非知ってほしい、味わってほしいと思ったので記事にしました。
気になった方は是非試してみてください。
それではこの辺で。
以上、「日本酒初心者に特におすすめ!山形の銘柄「雅山流」とは?」でした。