味も違う?シルバー、レポサド、アネホなどテキーラのクラス分けを簡単比較

味も違う?シルバー、レポサド、アネホなどテキーラのクラスを簡単比較

世界の様々なお酒にはそれぞれ専門用語がありますが、最低限理解しておくだけでもかなり世界が広がるもの。

テキーラを飲んだことがある方なら「シルバー」や「レポサド」、はたまた「アネホ」などの用語を一度は目にしたことがあると思います。
これらの用語は実はテキーラの香りや味を左右する、“木樽での熟成期間の違い”をクラス分けしたもので、テキーラを選ぶ上では最低限知っておきたい用語です。
そこで今回は、シルバー(ブランコ、プラタ)、レポサド、アネホ、そしてエクストラアネホ、ゴールドといったテキーラの用語についてそれぞれ比較できるよう簡単にご紹介します。

シルバー / ブランコ / プラタとは?

ウイスキーのように瓶詰めの前に木製(オーク)の樽で熟成させることもあるテキーラですが、その樽熟成をさせないのが「シルバー(SILVER)」です。
「ブランコ(BRANCO)」、「プラタ(PRATA)」と呼ばれることもあり、その大きな特徴は基本的にテキーラ自体の色が“無色透明”であること。
3つの呼び名があり、少々ややこしい気もしますが、いずれも日本語で「銀」や「白」を意味し、要するに透明であることを指しています。

テキーラのシルバー

【シルバーの定義】
オーク樽での熟成をしない、または熟成しても60日未満のテキーラ

なお、いずれもブランドにもシルバークラスは存在し、その値段は、レポサドとアネホに比較して安くなる傾向があります。

味の特徴

樽熟成をさせないことによって、テキーラの主原料である多肉植物のアガベ由来のかすかな甘みや、フレッシュな味わいを感じやすいとされています。
基本的にはややドライな口当たりとなることから、カクテルのベースとしても好まれています。

レポサドとは?

2ヶ月〜1年未満の樽熟成を経たテキーラを「レポサド(REPOSADO)」と呼びます。
レポサドは「休ませる」を意味する言葉であり、樽で少し休ませることで、木の甘い香りとともに色も移り、薄く茶色がかった、ゴールドのような色合いのテキーラとなるのが特徴です。
テキーラの色を見ただけでレポサドと分かるわけではありませんが、商品名に記載される他、ボトルの表面にも「REPOSADO」の表記があるので、判別は難しくありません。

樽で熟成させているテキーラ

【レポサドの定義】
2ヶ月〜1年、オーク樽で熟成したテキーラ

シルバー同様、ほとんどのブランドでレポサドの商品は展開されており、値段はシルバーより少し高い程度です。

味の特徴

シルバーと後述するアネホの中間の味わい。
樽熟成に由来するバニラのようなほのかな甘い香りと、アガベのフレッシュでスパイシーな風味も少し感じられる傾向があります。

アネホとは?

1年〜3年未満、樽熟成されたテキーラを「アネホ(AÑEJO)」と呼びます。(本場の発音だと「アニェホ」)
アネホは「熟成した」を意味する言葉であり、樽での長期間熟成により、まるでウイスキーのような、琥珀色とも呼ばれる濃いめのゴールドのテキーラとなるのが特徴です。
基本的には他のクラス同様に商品名やボトル表面「AÑEJO」と表記されますが、まれに表記されないこともあります。

アネホのテキーラ

【アネホの定義】
1年〜3年、600L以下の容量のオーク樽で熟成したテキーラ

シルバー、レポサドとは異なり、アネホを造っていないブランドもあります。値段は概ね4-5,000円〜です。

味の特徴

樽熟成由来のバニラのような甘い香りが感じられ、まろやかでリッチな口当たりになる傾向が。ウイスキーやブランデーのような樽熟成の蒸溜酒に少し似た特徴を持ちます。

エクストラアネホとは?

3年以上もの期間、樽で熟成されたテキーラのクラスを「エクストラアネホ(EXTRA AÑEJO)」と呼びます。
気温差が激しいメキシコの地域で生産されるテキーラは、日本のウイスキーなどと比較して、熟成がダイナミックに進むため、3年以上でもかなり長期間熟成されたことになります。(メキシコでは熟成中に液体が揮発していく量も多く、だんだん目減りしていくためあまり長期熟成ができない)
色合いはアネホより少し濃いぐらいで、色だけではアネホかエクストラアネホか区別がつきにくい場合もあります。
また、必ずしも商品名やボトルにクラス名の表記があるわけではありません。

エクストラアネホのテキーラ

【エクストラアネホの定義】
3年以上、600L以下の容量のオーク樽で熟成したテキーラ

高級品や各ブランドの最上級アイテムとして販売されることが多く、日本で流通しているエクストラアネホのテキーラは多くはありません。一部例外はありますが、値段は基本的に1万円以上と思って良いでしょう。

味の特徴

原料のアガベの特徴というより、樽由来の甘い香りが強く、複雑で奥深い味わいになる傾向があります。
ストレートがオンザロックでゆっくり楽しむのが主流です。

ホベン / ゴールドとは?

シルバーに他のクラスのテキーラを混ぜ合わせたもの、またはカラメルなどで色付けされたテキーラを「ホベン(JOVEN)」、もしくは「ゴールド(GOLD)」などと呼びます。
色はほぼ透明なものからややゴールドに色づいたものまで様々です。
一概には言えませんが、「ゴールド」表記のテキーラは「クエルボ エスペシャル ゴールド」に代表されるように、カジュアルな価格帯のテキーラに多い傾向があります。
味わいはレポサドに近いものが多いとは言えますが、様々です。

著者:小針 真悟

[LiquorPage運営責任者] お酒の現場を7年経験したのちに独立。お酒の魅力を多くの人に知ってもらうべく、2016年11月に「LiquorPage」の運営を開始。 洋酒から和酒まで幅広い知見をベースに、様々な酒類専門メディアの執筆・編集のほか、酒類イベントの企画運営やWEB制作、プロモーション業にも携わる。写真撮影も行うなど、お酒を通じた様々な制作業を一人でこなす。(ただの酒好き)

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