ウイスキー世界売り上げランキングTOP20

5. ロイヤル・スタッグ

【Royal Stag】
カテゴリー:インディアン・ウイスキー(インド)
所有企業:ペルノ・リカール
売り上げ:約1,730万ケース

ロイヤル・スタッグは、インディアン・ウイスキーの中では比較的価格の高いプレミアムカテゴリーに入る銘柄。
糖類などのアルコールの使用が許されているインドにおいて、初めてこれらを使用しないで造られたウイスキーです。(公式サイトより)
所有するペルノ・リカールはフランスの蒸留酒メーカーで、ディアジオに次ぐ規模を誇ります。

4. インペリアル・ブルー

【Imperial Blue】
カテゴリー:インディアン・ウイスキー(インド)
所有企業:ペルノ・リカール
売り上げ:約1,750万ケース

インペリアル・ブルーもペルノ・リカールが所有するインディアン・ウイスキーで、こちらもインド国内ではプレミアムカテゴリーに入ります。
驚異的な成長を見せていて、2011年は約710万ケースだったにも関わらず、4年で1,000万ケース近く売り上げを伸ばしたことになります。
現在ペルノ・リカールが所有するブランドの中で、最も大きな売り上げを誇る銘柄です。

3. ジョニー・ウォーカー

【Johnnie Walker】
カテゴリー:スコッチ・ウイスキー(スコットランド)
所有企業:ディアジオ
売り上げ:約1,880万ケース

日本でも圧倒的な知名度を誇るジョニー・ウォーカーは、「よく世界一売れているウイスキー」と言われますが、実際には3位という結果でした。
スコッチカテゴリーの中でも文句なしの1位なので「世界一売れているスコッチ」ということになります。
ブラジルや東南アジア(特にタイ)などが主要なマーケットになっている分、これらの国の経済成長の鈍化が売り上げに影響し、近年は伸び悩んでいます。
なお日本での販売は、同銘柄の赤と黒(通称ジョニ赤、ジョニ黒)はキリンが行い、それ以上の高級シリーズ(ブルーラベルなど)は、モエヘネシー・ディアジオ(MHD)が行なっています。

2. マクダウェルズ

【McDowell’s No.1】
カテゴリー:インディアン・ウイスキー(インド)
所有企業:ユナイテッド・スピリッツ(ディアジオ)
売り上げ:約2,490万ケース

ジョニー・ウォーカーを上回り2位にランクインしたのは、またもインドのウイスキー。
マクダウェルズは、ディアジオの子会社でインドの巨大酒類メーカー「ユナイテッド・スピリッツ」の主力ブランドです。
その名は、創業者のアンガス・マクダウェルズにちなんでおり、ウイスキーの他にラム、ブランデーがあります。
なおこちらの銘柄は、インドのウイスキーには珍しく日本でもAmazonなどで購入ができます。
(いずれも個人輸入と思われます)

1. オフィサーズ・チョイス

【Officer’s Choice】
カテゴリー:インディアン・ウイスキー(インド)
所有企業:アライド・ブレンダーズ&ディスティラリーズ(印)
売り上げ:約3,470万ケース

ダントツで1位に輝き「世界で最も売れているウイスキー」の称号を手にしたのはインドのウイスキー「オフィサーズ・チョイス」
約3,470万ケースという驚異的な売り上げを誇るこの銘柄は、ウォッカやラムなども含む全蒸留酒の中でも2位にランクインしています。
通常シリーズの他にプレミアム版のブルーとブラックがあり、公式サイトによれば特にブルーは近年売り上げを伸ばしており、銘柄全体の成長要因となっています。
これらのウイスキーは、スコットランド産のモルトウイスキーとインド産のグレーンウイスキーをブレンドして造られています。(インドのウイスキーほとんどがそうして造られる)
なお現在、日本での販売はありません。

まとめ

2015年の売り上げランキングのトップに輝いたのはインドのウイスキー。
その他でもインド勢の強さが目立ち、12銘柄がランクインするという結果になりました。
メーカーではディアジオとペルノ・リカールの圧倒的な強さを見せています。

なお、日本では人気があるシングルモルトですが、世界的にはまだまだ市場が小さいのが現状で、どの銘柄もランクインしませんでした。
(ちなみに2015年シングルモルトの中で最も売り上げているのはグレンリベットで、次いでグレンフィデックが二番目に売れています)

ちなみに日本が誇るウイスキー「角」は22位で、「ニッカ」は28位でした。
2銘柄とも高い成長率を見せているので、2016年版では順位が上がっているかもしれません。

2016年の年間売上ランキングが早くも楽しみなところ。
それでは以上、「ウイスキー世界売り上げランキングTOP20」でした。

固定ページ:
1 2

3

著者:小針 真悟

[LiquorPage運営責任者] お酒の現場を7年経験したのちに独立。お酒の魅力を多くの人に知ってもらうべく、2016年11月に「LiquorPage」の運営を開始。 洋酒から和酒まで幅広い知見をベースに、様々な酒類専門メディアの執筆・編集のほか、酒類イベントの企画運営やWEB制作、プロモーション業にも携わる。写真撮影も行うなど、お酒を通じた様々な制作業を一人でこなす。(ただの酒好き)

関連記事

  1. 世界のバーで人気のスコッチウイスキーランキング-TOP 10 [2020年版] 世界のバーで人気のスコッチウイスキーランキング-TOP10 [2…
  2. ウイスキーに飲み慣れる ウイスキー初心者がウイスキーに飲み慣れるようになるには…
  3. スペイサイドモルトを知る シングルモルト入門〜「スペイサイドモルト」を簡単解説!
  4. 今最もHOTなアイリッシュウイスキー ジャパニーズもいいけれど今アツいのはアイリッシュウイスキー!
  5. ハイボールをより美味しく楽しめるようになる本!?「ウイスキー ハイボール大全」が発売 ハイボールをより美味しく楽しめるようになる本!?「ウイスキー ハ…
  6. ウイスキーの12年の意味 実は間違えやすい?ウイスキーの12年などの年数表記の意味
  7. ブレンデッドとシングルモルト ブレンデッド・ウイスキーとシングルモルトの違いを簡単解説!
  8. ウイスキーフェスティバル2017 in 東京に行ってきた 「ウイスキーフェスティバル2017 in 東京」に行ってきた!中…

おすすめ記事

広島市・ベネチア市 友好協力記念!「SAKURAO GIN」と「MARTINI」を使ったカクテルプロモーションを開催! 広島市・ベネチア市 友好協力記念!「SAKURAO GIN」と「MARTINI」を使ったカクテルプロモーションを開催!

水の都として世界的に知られるイタリアのベネチア市、そして中国地方最大の都市・広島市が友好協力関係にあ…

日本一のバーテンダーと行くロンドン・バー巡り - 旅でかきたてられた創造力とは?その集大成カクテルもご紹介 日本一のバーテンダーと行くロンドン・バー巡り – 旅でかきたてられた創造力とは?その集大成カクテルもご紹介

新たな発見や想像しえないインスピレーションを得られるのは、旅の大きな醍醐味の一つ。日本一のバーテ…

日本一のバーテンダーと行く『ボンベイ・サファイア蒸溜所』後編 - こだわりの蒸溜法と最先端のサスティナビリティとは? 日本一のバーテンダーと行く『ボンベイ・サファイア蒸溜所』後編 – こだわりの蒸溜法と最先端のサスティナビリティとは?

『ボンベイ・サファイア プレミアクリュ』のカクテルコンペティションで日本一に輝いた加藤晋悟さん(TH…

人気の記事

  1. あのパーカーポイントが日本酒に!90点以上78銘柄を発表 日本酒版パーカーポイント
  2. ジャパニーズ・クラフトジンが今アツい!話題の4銘柄をご紹介 ジャパニーズ・クラフトジン
  3. 日本でも流行必至!「クラフトジン」の特徴と銘柄まとめ クラフトジンとは?
  4. ウイスキー世界売り上げランキングTOP20 世界ウイスキー売上ランキング
  5. 世界一売れているビールは?2015年世界シェアTOP10を発表! 世界一のビールは?

新着記事

関連記事

PAGE TOP