クラフトビールやクラフトコーヒーなど、様々な“クラフト”に注目が集まる中、クラフトジンも注目され始めています。
日本ではこれまで一般的とは言えなかったジンですが、実は今、イギリスやアメリカ、スペインなど世界中でジンの大ブームが起きており、日本にもその波が押し寄せています。
そのブームを引っ張っているのが、今回ご紹介するクラフトジンです。
当記事では、一般的なジンとの違いを含め、クラフトジンが一体どのような特徴、魅力をもち、どのように楽しめば良いのか、お酒に詳しくない方でもわかるようにご紹介していきます!
そもそもジンとは?
クラフトジンのご紹介に入る前に、まずはジンについておさらい。
ざっくり言うとジンは、ジュニパーベリーというハーブと、その他のハーブやフルーツ、スパイスなど(いわゆるボタニカル)で香りづけされた、華やかな香りのお酒。
ベースとなるお酒(ベーススピリッツという)に、それらボタニカルを加えて蒸留することで香りづけしています。
アルコール度数がウイスキーと同じ40度以上で、カクテルのベースとしてとても人気があるお酒です。
⇒ジンとはどんなお酒?誰でも分かるようにシンプル&丁寧に解説してみた
クラフトジンとは、造り手がこだわり抜いた自由で個性的なジン
ではどのようなジンをクラフトジンと呼ぶのでしょうか。
明確な定義はないのですが、「造り手のこだわりが反映された個性的なジン=クラフトジン」と捉えられています。
もう少し詳しく見てみると…
- その土地ならではボタニカルが使われている
- ベースのお酒がこだわりの原料を使用している
- こだわりの製法で造られている
- ユニークな成り立ち、ストーリーを持つ
以上のいずれかの特徴を持つのがクラフトジンです。
小規模生産者も多く、また、その強いこだわりもあって多くの量を造れず、大手ジンブランドに比べて少量生産であることも特徴です。
その土地ならではボタニカル
ジンはジュニパーベリーさえ使えば、あとは基本的には自由にボタニカルを使うことができます。
5〜10種のボタニカルを使用するのが一般的ですが、クラフトジンの中には40種以上使用するブランドも。
また、クラフトジンは一般的なジンとは違い、その産地ならではのボタニカルが使用されるケースも多く、例えば日本のジンには柚子やお茶の葉、山椒など、イギリス産ならラベンダーやバラ、スペイン産なら地中海ハーブなどが用いられることも。
ジンは、ボタニカルによって香りが決まるお酒であり、それらは香りに大きな影響を与えます。
ベースのお酒がこだわりの原料
ジンは、香りづけのベースとなるお酒の原料も、農作物由来であれば基本的には自由。
クラフトジンは、この原料にもこだわるものも多く、例えば高品質の大麦やライ麦などが使用されたり、その他にも、ワインが有名なフランスならブドウが原料のお酒を使ってみたり、日本なら米や焼酎を用いてみたりと、造り手のこだわりによって原料が変わる傾向があります。
それらのこだわりの原料のお酒に、ボタニカルを加え蒸留することで、華やかな香りのジンが出来上がります。
この時の製法にこだわるのもクラフトジンの一つの特徴で、手間がかかる製法や、独自の製法などで丁寧に仕上げる傾向があります。
最大の魅力はとにかくバラエティ豊かな香り、飲み方の基本はジン・トニック
クラフトジンの魅力は、個性豊かでバラエティに富んでいること。
例えば香りに注目すると、柑橘香が豊かなものからフローラルなもの、フルーティーなもの、そしてスパイシーなものまで、とにかくバラエティ豊かで、飲み手を楽しませてくれます。
ユニークで美しいボトルデザインが多く、飲むだけでなく見ても楽しませてくれるのも魅力の一つです。
飲み方は、基本的にはジン・トニック。
トニックウォーターもまたボタニカルの炭酸飲料であり、爽やかな香りがジンの香りを引き立て、飲みやすくなります。
また、その他カクテルにするのはもちろん、クラフトジンは香りや味がしっかりしているものも少なくないため、ロックや水割り、ソーダ割りもオススメです。
このように、どこか自由な雰囲気のあるクラフトジンは、シーンを選ばず楽しめるお酒であり、新しいカルチャーとして多くの人に受け入れられ、世界中で大きなブームなっています。
⇒ジン・トニックをもっと美味しく飲むために知っておきたい4つのこと
⇒焼酎を使って造られている日本のクラフトジン13銘柄まとめ
⇒「季の美」独占取材!いかにして京都から“世界最高のジン”が生まれたのか?
Amazonのジン・クラフトジンストアはこちら。
⇒Amazonのジンストア